「じゃぐちをひねると
飲み水が出るのはなんでだろう?」
「水道水はどこから来ているの?
海の水?川の水?雨の水?」
こんなふうに、水道には不思議がいっぱい。
さあ、みんなで疑問の答えを探す旅に出かけよう!


秋葉ダム
ここから水の長い旅が始まります。浜松市で一番大きい大原浄水場で作る水道水の原料は、天竜川の水です。その水は秋葉ダムで天竜川から分かれ「三方原用水」という水路を通ってやって来ます。
- ダムってこんなに高いんだね!
これだけの水がたまっているなんてびっくり!
- こんなにたくさんの水を
私たちは使っているの?
- 実際に見るとすごい迫力だよね。ここの水はほとんどが川に流れて行って、その一部が水道水になるんだよ。じゃあ、次に行ってみよう!


着水井
ここからが大原浄水場です。ダムから来た水が始めに到着する場所が着水井です。
着水井では、水の勢いを弱めて、次の目的地へ流れていく水の量を調節しています。着水井には、三方原用水のほかに井戸からくみ上げた地下水が入ることもあります。

- 薬を入れると砂やどろが固まっていくなんてすごいね!
- これを取り除くことで、少しずつきれいな水にしていくんだ。

フロック形成池
フロック形成池では、水をゆっくりかき混ぜます。混和池で小さなかたまりになった砂やどろは、さらに周りの砂やどろを集めて大きなかたまりになります。このかたまりを「フロック」と言います。

ちんでん池
ちんでん池では、大きなかたまりとなった砂やどろを底にしずませて取り除きます。4時間以上もの長い時間をかけてゆっくりと水を通過させながら、かたまりをしずめます。ここを過ぎると、目に見える大きさの砂やどろはほとんどしずんで取り除かれます。
ちんでん池の出口では水を消毒するために塩素を入れます。水道水を安全に飲むためにとても大切な処理です。
- こんなにきれいにしたんだから、この水はもう飲める?
- まだだよ。目に見えない細かい砂やどろを取る場所がこれから待っているんだ。


配水池
配水池では、飲めるようになった水道水をためておきます。配水池から配られた水道水は、水道管を通ってみんなの家に向かいます。配水池に水道水をためておくことで、24時間いつでもじゃぐちから水道水が出せるようになっています。
- 水道の旅はまだまだ続くんだね。
- 水道管は地面の下にうまっていてみんなの家までつながっているんだよ。
- 浄水場からみんなの家までつながっているなんて、水道管ってすごーく長いんだね!


- いつも使っている水道水はこんなに時間をかけてできているんだね!
- なんだか、もっと探検したくなってきた!
- 上下水道のおもしろさがわかってきたかな?
次は、使った水がどうやって川や海までたどり着くのかを見に行こう!