10代、20代の皆さんへ

10代、20代（若者全体）へのメッセージ

10代、20代の若者世代の皆さんにとって「政治」とはどのようなものですか。

『政治のことはよく分からない』、『自分には関係ない』と思っている皆さんも、買物をするときに「消費税」という税金を払っているはずです。また、過酷な労働を強いる「ブラック企業」、不況や就職難で奨学金が返済できなくなる「奨学金問題」などのニュースを耳にしたことはないでしょうか。

「政治」とは、私たちが国や地域について重要と考える課題について、どのような状態であることが良いのかを検討し、優先順位をつけて法律や条例、予算という具体的な政策にして決定することです。そして、この検討、決定を行う議員や県知事、市長を、有権者が一人一票を投票して選ぶのが「選挙」なのです。

我が国の10代、20代は、全人口の約2割です。また、20代の投票率は30年以上前から他の世代と比べて低い状況にあります。若者の投票率が低いままでは、若者の声は政治に届きにくくなります。その結果、若者に向けた政策が実現しにくくなったり、実現に時間がかかったりしてしまうのです。

10代、20代の皆さん。

皆さんにとってより住みやすい国や地域を作るためには、皆さんが日頃から「政治」、「選挙」に関心を持ち、投票するという行動を通して、若者の意思を積極的に表明していくことが求められているのです。

中学生、高校生へのメッセージ

中学生、高校生の皆さん。

選挙というと何を思い浮かべますか。選挙は難しいものだと思われがちですが、皆さんも学校で生徒会役員選挙を経験していませんか。学校によって様々なやり方があると思いますが、皆さんの学校生活をよりよくするために、生徒の中から代表者を選んでいると思います。

実際の選挙も、国や地域を住みやすくするために代表者を選びます。候補者は有権者に様々な政策を訴え、有権者は自分たちの代表者にふさわしい候補者に投票することで、政治を託します。当選すれば議員や県知事、市長として有権者へ訴えた政策などの実現に努めます。つまり、選挙を通して有権者の意見が社会に反映されることになります。

また、皆さんは選挙啓発ポスター、書道コンクールなどの啓発事業を通して選挙に関わっています。皆さんが制作してくれた選挙啓発ポスター、書道作品は、選挙権を持っている人へのメッセージとして、投票を呼びかける啓発事業に役立っています。

皆さんはこれから成長していく過程で「自ら選ぶこと」が多くなります。選挙も選ぶことの一つです。18歳選挙権は、若者の意見が日本の政治に影響を与える「きっかけ」になります。皆さんが将来、選挙権を得た時に生かせるように、「選挙とは何か」、「政治とは何か」を授業や家庭など色々な場面を通して知ってもらいたいと思います。

大学生へのメッセージ

大学生の皆さん。

皆さんは選挙に行った経験があるでしょうか。

「選挙」は、国や地域にとって重要と考えるものがどのような状態であることが良いのかを、優先順位をつけて決定していく「政治」のために行われるものです。有権者は、自分たちの代表者を投票で選び、政治を託します。つまり、一人一人の声を政治や社会に反映させていくために、選挙はとても重要なものなのです。

近年では、若者の投票率が低い状況にあります。政治のことはよくわからないと思っている人が多いのではないでしょうか。日頃から政治について関心を持っていなければ、選挙で投票するとき、どの候補者に投票したらよいかを決めることは難しいかもしれません。しかし、今の自分や将来にも影響することだという意識をもって、日頃から「政治」、「選挙」に関心を持ってください。

大学生活の中でも、部活やサークルの代表者を決めるときに、投票で決めてはいかがでしょうか。実際の選挙に向けた経験になると思います。大学生の皆さん。これからの社会、そして自分のためにも、有権者の一人として身近なことから考えましょう。そして、積極的に政治に参加し、選挙で投票してください。

また、浜松市では、大学生に選挙当日の投票所の従事者として選挙の事務に参加してもらう機会を設けています。投票所の雰囲気や投票方法などを知っておくことも、自分のプラスになると思います。
あなたも、投票事務を経験してみませんか。