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今生きているすごさ

No.7444
小学校5年生

【ご案内】このページでは、浜松市内の小学5年生の方から「いのちの大切さについて考える」をテーマに募集した作品のうち、公開に同意をいただいたすべての作品を掲載しています。ぜひ他の作品もご覧ください。また、無断転載は固くお断りします。

 私は、3年前、初めて命について知りました。
 3年前、私が2年生のときに2さいの妹と生後半年の弟がいました。弟はまだうまくしゃべれず、少し歩けるようになっていました。しかし、5月27日の朝4時に母の大きな声がきこえてきました。行ってみると父がげんかんで何かをまっており、母が弟に心ぞうマッサージをしていました。
 私は意味がまったく分かりませんでした。弟の手をにぎってみると冷たかったです。信じられなかった。なみだすら出なかった。救急車が来た。弟は救急車に運ばれ、母も救急車に乗って病院に行きました。しばらくしたら病院から電話がかかってきました。父があわてた様子で電話に出ました。私は願いました。「どうか生きていてくれ」と。父は今にもくずれおちそうなかんじで静かにもどってきました。5月27日、弟は亡くなったと父は言いました。とても悲しかった。自分よりわかいのに、人生がこれから始まるっていうのに、弟はこの世からいなくなってしまった。
 この時から、今私たちが生きていることがどれだけすごいか、自分の大切な人が消えることがどれだけつらいかということが分かりました。弟が教えてくれました。そして、これ以上大切な人をなくしたくないと思いました。
 弟が教えてくれたことやこの気持ちをむだにせず、大切な人たちを大事にして弟の分もがんばって長く生きようと思いました。
 これからも、弟がよろこぶくらい元気に過ごして、妹を大切にしようと思います。

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