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No.7422
小学校5年生
【ご案内】このページでは、浜松市内の小学5年生の方から「いのちの大切さについて考える」をテーマに募集した作品のうち、公開に同意をいただいたすべての作品を掲載しています。ぜひ他の作品もご覧ください。また、無断転載は固くお断りします。
ひいおじいちゃんとのお別れの日はとつ然やってきた。よくわからないままじいじの家に着いて会いにいくと、そこにはいつもの笑顔のじいじはいなくて、静かに寝ているじいじがいた。じいじの手をにぎってみたら冷たくて涙がこぼれた。2週間前に「また来るね」って、にぎったじいじの手は温かかったのに。今はもう話すこともできない。
亡くなる2週間前、久しぶりに会えたじいじは病気で小さくなっていたけど、優しい笑顔は変わらずいつも通りだったことを覚えている。じいじはぼくの話を聞いていっぱいいっぱいほめてくれた。ぼくは、じいじが話すぼくの小さいころの話を聞くのが好きだった。じいじが笑顔で楽しそうだったから。
たくさんの思い出の中にはいつもじいじの優しい笑顔がある。土手で一緒に遊んだこと、みんなでご飯を食べたこと、一緒に騒ぎすぎてお母さんに怒られたこともあった。どれもぼくの大切な思い出になっている。
じいじが亡くなって数日後、初めて家族と命について話をした。命は一度無くなってしまうと生き返ることが出来ないということ。大切な人に一生会えなくなってしまうということ。周りの人たちがすごく悲しむということ。最後にお母さんから、ぼくが生まれてきたことはきせきだと聞いた。だから一日一時間一秒を大切に生きないと。そのとき、初めて言葉の意味に気づくことが出来た。たくさんの大切なことをじいじが教えてくれた。
じいじ、ありがとう。
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