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No.7370
小学校5年生
【ご案内】このページでは、浜松市内の小学5年生の方から「いのちの大切さについて考える」をテーマに募集した作品のうち、公開に同意をいただいたすべての作品を掲載しています。ぜひ他の作品もご覧ください。また、無断転載は固くお断りします。
「えっ・・・」
手も洗わず荷物を放り投げて、りゅうちゃんのいる二階へ突っ走った。りゅうちゃんは動物病院に行っていていなかった。りゅうちゃん本当にやばいんだ。りゅうちゃんはおばあちゃんの家で飼っている15才の老犬。私は小さい時からよくおばあちゃんの家でりゅうちゃんと過ごしていた。りゅうちゃんはおやつがほしいと冷ぞう庫の前で私をジーッと見てくる。そうすると私はあまりにもかわいくて、おやつをあげてしまう。小さい頃、りゅうちゃんにかまれて痛くはないけどびっくりして泣いてしまったこともあった。その時、りゅうちゃんが申しわけなさそうに私の回りをトボトボ歩いていたこともあった。寒い日は私のひざでねることもあって、りゅうちゃんはあたたかかった。
私はおばあちゃんの家を出てスイミングへ行った。泳いでいる時も友達といる時も、頭の中はりゅうちゃんのことでいっぱいだった。家に帰って、家族でもう一度りゅうちゃんの様子を見におばあちゃんの家に行った。りゅうちゃんは病院からもどってきていた。少し安心したけどいつものりゅうちゃんとは違っていた。オムツをして足はピンと伸びたまま動かなかった。りゅうちゃんはあたたかかったから少し安心したけど、りゅうちゃんの名前をよびながらなみだがあふれた。
次の日りゅうちゃんは亡くなった。おそう式の日、りゅうちゃんの体は冷たくなっていた。係の人が来てりゅうちゃんが天国への階段を登っている時、私は「りゅうちゃんたくさんの思い出をありがとう。大好きだよ。」と泣きながら伝えた。
生き物が死んでしまうことは初めてで、本当に命ってなくなるんだなと思った。りゅうちゃんがいたから私は動物が大好きになった。犬も人と同じだから、私は命の重さを知った。りゅうちゃんは私の心の中にずっといる。
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