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弟のたん生

No.7171
小学校5年生

【ご案内】このページでは、浜松市内の小学5年生の方から「いのちの大切さについて考える」をテーマに募集した作品のうち、公開に同意をいただいたすべての作品を掲載しています。ぜひ他の作品もご覧ください。また、無断転載は固くお断りします。

 今から6年前、私の弟がこの世界にたん生しました。弟を初めて見た時は、手も足もつめも何もかも小さくて、すぐに泣いてねてしまって、とてもかわいいなと思いました。においをかぐとミルクの香りがして、何だか私も飲んでみたくなったのを覚えています。このように弟のたん生はとてもうれしかったですが、弟は予定より1ヶ月早く生まれました。
 お母さんのお腹にいる時は、トントンとお腹をけっていたり、お腹の形が丸い形ではなくなるくらい動いていました。私は、12月に生まれると聞いていたので、正月に家族で弟と一緒に過ごすことを夢見ていました。
 ある日の朝、起きたらお母さんがいませんでした。お父さんがいたので聞いたら、
「お母さん、お腹の中の羊水っていうのが少しずつ出ていたから病院に行って、そのまま入院になっちゃったよ。」
と教えてくれました。今はまだ11月なので、弟が無事に生まれてくれるのか、ドキドキしました。お母さんがいないのでとてもこわかったけど、次の日元気に生まれたと聞いて本当にうれしかったです。早く生まれたので、1ヶ月入院しました。病院に見に行くと、まどから見るだけでさわることができませんでした。生まれてすぐは人工呼吸器をつけていましたが、だんだんはずれて何もつけなくていいようになりました。お母さんが、
「1ヶ月早く生まれたけど、ミルクも飲んでくれて順調に体重もふえたからよかったよ。」
と教えてくれました。退院してから初めてふれた時、とても温かい小さな手をしてにぎってくれたので、頑張って生きているんだと強く思いました。予定外に早く生まれて、小さい体でも、頑張って生きている姿を見て、私も自分で今やるべきことを全力で、とり組んでいこうと思いました。

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