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ぼくと魚の命のリレー

No.7155
小学校5年生

【ご案内】このページでは、浜松市内の小学5年生の方から「いのちの大切さについて考える」をテーマに募集した作品のうち、公開に同意をいただいたすべての作品を掲載しています。ぜひ他の作品もご覧ください。また、無断転載は固くお断りします。

 ぼくはつりが大好きだ。夏休みの間に何回も川や海へつりに行った。つった魚を食べる時いつも、命をありがとうと思いながら食べる。
 ぼくがようち園に通ってたころ、あまごの里親になった事がある。ペットボトルの中に、いくらサイズのたまごを魚協の人からあずかって、3ヶ月かけて冷ぞう庫で育てて、その後川へ放流するというイベントだった。
 始めは小さな黒い目が2つ見えた。だんだんたまごの中でくるくる動くようになって、1ヶ月ぐらいでたまごの皮がやぶれてち魚が生まれた。おなかがとてもパンパンだった。ぼくはとてもうれしかった。それから毎日朝早く起きてれいぞう庫を見るのが楽しみになった。
 全部のたまごがち魚になった。ち魚のパンパンのおなかには栄ようがたくさん入っていて、放流するまでの2ヶ月間何も食べなくても、水を2日に一回かえるだけで大きくなっていった。
 おなかが小さくなってきたころ、1ぴきのち魚がペットボトルの底にしずんで動かなくなった。死んでしまってぼくは悲しかった。
 庭のすみにおはかを作ってあげた。大きさは「しらす」ぐらいでも、とても大切な命だった。
 残ったち魚は、みんな元気に川へ放流する事ができた。川を下って海に出たら、さつきマスになってまた川にもどってくると聞いた。
 つりをしていると、あの冷ぞう庫のち魚たちを思い出す。ぼくのつった1ぴきの魚も生まれた時は小さな小さなち魚だったんだ。
 これからもきっとたくさんの魚をぼくは食べるけど、あの小さなち魚のことはわすれない。魚だって「つられたくない」と一生けんめい生きているんだと思う。食べた魚はぼくの命となって、ぼくが大きくなる。

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