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ファミリーリレー

No.6811
小学校5年生

【ご案内】このページでは、浜松市内の小学5年生の方から「いのちの大切さについて考える」をテーマに募集した作品のうち、公開に同意をいただいたすべての作品を掲載しています。ぜひ他の作品もご覧ください。また、無断転載は固くお断りします。

 わたしは、3才のころ、そうそ父を亡くしました。そのころはあまりにおさなく、「人が亡くなった」というのが、よく分かっていませんでした。
 わたしの弟は、そうそ父が亡くなる何ヶ月か前にうまれています。弟のたん生日は11月4日なのですが、おどろくべきことに、そうそ父のたん生日は、11月3日なのです。その上、弟もそうそ父も、うま年なので、初めて聞いたときはとてもおどろきました。だから、今でも母はこう言います。
「〇〇(わたしの弟)は、大じじ(そうそ父)のうまれ変わりかもしれないよ。」
と。ちなみに、わたしはまったく覚えていませんが、弟はそうそ父に一度だけ会ったことがあるそうです。母が言うには、そうそ父は弟を見たとき、「かわいいねぇ。」と言って、目を細めていたそうです。
 5年生になっても、わたしは、「弟はそうそ父のうまれ変わりではないか。」と思っています。きっと、この文章を読んでくれているあなたもそうでしょう。きっと、だれかのうまれ変わりです。そして、これからも、べつのだれかになって、また、新しい人生を生きていくのでしょう。
 命は、家族の中で何度も何度もわたされていくバトンです。そして、今、バトンを持って走っているのは、わたしと、あなたと、今生きているすべての人なのです。あなたもきっと、あなたの家族にバトンをわたす日がくるのでしょう。その日まで、一生けん命に走ってください。わたしも、バトンをわたすその日まで、あなたのとなりで、いっしょに走っています。

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