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空から見ていてね

No.6640
小学校5年生

【ご案内】このページでは、浜松市内の小学5年生の方から「いのちの大切さについて考える」をテーマに募集した作品のうち、公開に同意をいただいたすべての作品を掲載しています。ぜひ他の作品もご覧ください。また、無断転載は固くお断りします。

 私には、私を愛してくれるばあばやじいじがいました。なかでも、94才の大きいばあばと遊ぶ事が好きでした。私が遊びに行った時は、オセロやお絵かき、勉強もしました。
 2年前の冬、大きいばあばは急に体調が悪くなり入院しました。いつもなら普通にお見舞いに行けたのですが、コロナのせいでお見舞いに行けませんでした。なので、大人達が行っていました。私も早く治ってほしいと思っていました。でもそれは、みんなが思っているのとはちがう理由で…。
 入院中、お母さんは毎日お見舞いに行っていました。そうなると、ほぼ毎日家にいなかった。だから、留守番ばかり。それがとてもいやでした。だから、早く治ってほしかった。でも一度入院してしまうと回復はむずかしい事を知っていたので、私は「死」を待つしかありませんでした。
 そして去年の9月、連絡があったお母さんは急いで病院に向かいました。「病院についたら電話するね。」と言い残して。そしてお母さんからの電話がなりました。「間に合わなかったよ。」と言われた瞬間、涙が流れた。心の中で死を待つしかないと思っていた。だから、亡くなっても泣かないと思っていたのに涙が流れた。それから後悔しはじめた。2階に行き、ふとんに顔をつけ、大きな声で責めた。「もっと一緒にいれた。」と、涙が止まるまで言っていた。声がかれるくらい。
 葬式の日、多くの人が来た。大きいばあばはたくさんの人から愛されていた。
 あれからもうすぐ1年。毎日空から元気な姿を見ていてね。

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