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命の大切さ

No.6635
小学校5年生

【ご案内】このページでは、浜松市内の小学5年生の方から「いのちの大切さについて考える」をテーマに募集した作品のうち、公開に同意をいただいたすべての作品を掲載しています。ぜひ他の作品もご覧ください。また、無断転載は固くお断りします。

 令和2年8月、4年生の夏休みの終わりにばあばが死んだ。90歳だった。ぼくは初ひ孫だったのでひ孫の中でも特にかわいがってもらったし、ぼくもばあばのことが大好きだった。バスに乗って遊びにも買い物にも行き、学校行事や習い事の発表会も必ず見に来てくれた。好きなものはお肉とコーヒーとソフトクリーム。いつも元気で、「100歳まで元気でいるから!」が口ぐせだった。さいほうと料理が得意で、ぼくはばあばの作るさつまいもの天ぷらが大好きだった。
 そんな元気なばあばが5月に「ほうかしき炎」という感染症にかかり歩けなくなり、体力も落ちてみるみるうちにやせ細ってしまった。大好きなお肉もコーヒーも食べられなくなって、うどんを1本食べるのがやっとだった。だから、妹とかき氷を作ってあげたらとても喜んで食べてくれた。そして、ベッドに寝たまま、ぼくが赤ちゃんの頃の話、戦争の話、家族の話など色々な話をしてくれた。そして、「夏休みが終わるまでには死ぬから。」という言葉通り本当に亡くなってしまった。昨日まで元気に話をしていたのに。また今日も話ができると思っていたのに。
 ぼくは、身近な人が死ぬという経験は初めてだった。もう二度と話すことはできない。亡くなったことが受け入れられず、この気持ちをどこにぶつけていいのか分からなかった。人が死ぬとはこういうことなんだなと思った。
 ばあばがいたからおじいちゃんが生まれて、お母さんが生まれて、ぼくがいる。こうして受け継がれてきた命を大切にしたいと思う。
 人間はいつ何が起こるか分からない。「今」を精一杯生きることが大事なんだと思った。自分や周りの人を大切に、たくさんの感謝の気持ちを持って、一日一日を大切に生きなければいけないとばあばに教えてもらった。

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