緊急情報

サイト内を検索

ここから本文です。

お供え弁当

No.6513
小学校5年生

 今年の7月3日、かわいがっていたインコが死んだ。名前はジェシー。まさか、この日に死んでしまうなんて。ぼくが学校から帰ってきたら、「ジェシーが死んじゃったの。」ってお母さんが教えてくれた。見たらジェシーは美しい色のまま動かず横になっていた。ぼくの肩に乗ったり、一緒におやつを食べたりしたのに。なんで、もう目を開けてくれないの…。すごくすごく悲しかった。
 次の日、お母さんと一緒にジェシーを庭に埋めてお墓をつくった。とってもつらいお別れだった。リビングにある鳥小屋を掃除して、その上にジェシーの写真を飾ることにした。その写真を見ていると、ジェシーが元気な時を思い出す。お母さんは、「みんながジェシーのことを思い出している間は、みんなの心の中でジェシーは生き続けているよ。」と言ってくれた。
 それから毎朝、写真立ての前には、ジェシー用の水入れとお弁当が届く。鳥用のエサより人間のご飯が好きだったジェシーのために、大好物が少しずつ入ったお弁当。目に見えないけれど、ジェシーが喜んでいる気がする。ぼくが甘いパンを食べる時は、やっぱりジェシーの写真の前に一口置いてあげる。そうすると、ジェシーとつながっている感じになる。
 生き物には、いつか別れの時が来る。それは、突然やってくるかもしれない。何か言い残したことがないか、後かいするかもしれない。そんな時には、心の中で思い出して話しかけると、通じているようで安心する。でも本当は「ジェシー、ぼくたちと楽しい思い出をいっぱいつくってくれて、ありがとう。」って生きている間に伝えたかった。だから、お供え弁当に「ありがとう」の気持ちをつめこんで、ジェシーのことは忘れない。
 これから大事なことは、いつも言葉で伝えておこう。命と時間と言葉を大事にしていこう。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?