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生きていてくれてありがとう

No.6492
小学校5年生

 去年の11月、わたしのおばあちゃんがとつぜん救急車で病院へはんそうされました。くもまくか出血という命に関わる病気です。お父さんとお母さんは病院へ行き、わたしはいとこの家で留守番していました。おばあちゃんはとてもきけんな状態が続いていました。お医者さんに生きられる可能性、重い後いしょうが残る可能性、ふつうに近い状態で生活できる可能性は3分の1ずつですと言われたそうです。わたしは急におばあちゃんに会えなくなると思うと、悲しくてなみだがとまりませんでした。
 おばあちゃんとわたしはメールをしていたのですが、たおれる直前に「クリスマスプレゼント何がいいか考えておいてね。」とかいてありました。いつも元気でやさしくてオシャレなおばあちゃんは、わたしの自まんです。おばあちゃんに会えなくなるなんて、今まで一度も考えたことはありませんでした。
 おばあちゃんに生きてほしくて、お母さんと毎日神社へお参りにいきました。しばらくよくない状態が続き、おじいちゃんもお父さんもお母さんもわたしも、泣きそうな顔をしていました。おばあちゃんが心配するから、みんな元気なふりをしていました。その後、何度も手術をくり返し、一時退院できるようになりました。
 わたしはこのことを経験して、クリスマスプレゼントよりも、たん生日プレゼントよりも、おばあちゃんが生きていてくれることが一番うれしいことだと気づきました。いつもは当たり前すぎて気づかないけれど、失って気づくことがたくさんあるのだと思います。がんばらなくてもいい、にげてもいい、生きていてくれるだけでありがとう。

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