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大じいじの笑顔、あなたの笑顔

No.6475
小学校5年生

 私のひいおじいさんにあたる大じいじは、3年前に天国へと旅立って行きました。大じいじは笑顔がとてもすてきな人で、いつでも優しく接してくれました。その大じいじが入院になった時は、今からおよそ6年前の事でした。
 私はその日冬休みで、母の実家に帰省していました。大じいじが、おはか参りに行くというので、私もついて行きたいと言って、二人でおはか参りに行きました。大じいじはつえをつきながら歩いていました。まだ幼稚園に通っていた私は、二人きりで出かける事に、わくわくしました。
 しかし、家まで帰ってきて、玄関のすぐ前で大じいじは石につまずき、倒れてしまいました。家の鍵は、大じいじが持っていたので、私は必死でドアを叩きました。すぐ、家の中から走ってくる音が聞こえて、おばあちゃんがドアを開けてくれました。それは、ほんの一しゅんの出来事でした。幸い、命は無事でしたが、それからまもなく大じいじは入院することになってしまいました。病院にお見舞いに行くと、大じいじはいつも、笑顔で迎えてくれました。その顔は、ずっと忘れられません。
 私は毎年、夏休みに母の実家に行きます。そして、お盆の準備を一生けん命します。明かりやちょうちんを組み立てて、なす馬を並べて、迎え火をたいて、そっと手を合わせます。大じいじが、あのすてきな笑顔で帰ってきてくれますように。
 最後に、あなたの命は受けつがれてきた命。その命を無駄にせず、希望を持ち、笑顔であふれる人生にしてください。

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