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いま会える幸せ

No.6463
小学校5年生

 ぼくには曽祖父と曽祖母があわせて8人いました。ですが、その8人のうち会った事があるのは1人だけです。なぜならそれは、ぼくが生まれる前に、すでに7人が死んでしまっていたからです。8人のうち4人は老すいで、1人は事故で、もう2人は病気で死んでしまいました。ゆいいつ会えていた残り1人の曽祖母も、残念ながら2年前に老すいで死んでしまいました。そしてさらに4人いる祖父と祖母のうち1人の祖父も、ぼくが生まれる前に病気で死んでしまいました。
 ぼくは死んだらその時こそ、一度も会えていないこの合計9人の曽祖父達に会って、たくさんお話しがしたいです。
 人は死んだらどこへ行くのでしょうか。天国か地ごくへ行く、生き返ってまた別の人生を歩む、地上世界で見えないけどそこにいるなど、色々な説があります。しかしどの説が正しかったとしても、大切な家族達に全員生きて会えるとは限らないのです。
 だからこそ、いま生きて会えている家族達には優しく接していこうと思います。限られた時間の中で家族達と共に楽しく過ごし、笑い合い悲しみ合い、同じ時を過ごせる喜びをかみしめたいと思います。
 今ぼくがこうして生きていられるのは、曽祖父曽祖母、祖父祖母、父母が生きてくれたおかげです。もしこの中の1人でも欠けていたら、この世にぼくは存在していませんでした。ぼくをこの世に送り出してくれた家族達にとても感謝しています。
 この感謝の気持ちと共に、ぼくはこれからの人生を精一杯生き、家族を増やして、命を未来へつないでいこうと思います。

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