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いのちをつなぐ手紙

No.6115
小学校5年生

 僕のおじいちゃんは、昔ながらの職人気質な人で、1人でもくもくと仕事をするタイプです。友達も少なく、人付き合いもおせじも上手ではないです。病院も大嫌いで、辛い時も人に相談するようなことはほとんどありませんでした。
 ある夏の日、いつものように仕事をしていたおじいちゃんが、
「最近お腹が痛い、食欲が無い。」
と父に話していたのを僕は聞きました。父はしっかり病院へ行けと、嫌がるおじいちゃんを説得していました。やっと病院で検査をしたおじいちゃん。それから間もなく入院することになりました。そして余命は2ヵ月。あと2ヵ月なんて…と僕は辛くなりました。つりに行く約束もしていたし、おじいちゃんもきっとそれを楽しみにしていたはずです。日に日に弱っていくおじいちゃんを見て、すごく辛いだろうな、不安だろうなと思いました。僕が辛い時や不安な時は、誰かそばにいてほしいと思います。近くにいてくれると安心します。だから僕は出来るだけお見舞いに行きました。家族みんながおじいちゃんを心配し、寄りそっていました。でもおじいちゃんは2ヵ月も経たずに亡くなってしまいました。とてもとても辛かったです。
 僕はこの経験から、人の気持ちに寄りそいたいと感じるようになれました。自分のことを大切に思ってくれる人は必ずいます。辛い悲しいと思うのは、生きているからです。生きていたらまだまだいろんな世界を観ることが出来ると思います。
 命は1つしかない。大切にしてほしいなと僕は思います。

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