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おじいちゃんありがとう

No.5942
小学校5年生

 ぼくが、小学校2年生の頃の冬の日、祖父ががんで亡くなりました。3年前、がんが見つかり、病気と戦っていました。ぼくの祖父は80さいまで元気に働いていました。
 祖父は、やさしく、毎日運動をして、ぼくに「勉強がんばれ」といつも言ってくれました。ある時から、元気がなくなり動かなくなりました。ぼくは、年をとってるから体力もなくなってきたと思いました。そのような日が、何日も続いたので、これは体力がないだけとは思えませんでした。病院にいって、「がん」と言われて、ぼくはショックでした。なぜなら、今まで祖父の言葉がいつもそばにいて、ぼくの背中をおしてくれたからです。
 今思いかえすと、最後の別れはいつもとちがいました。いつも、帰るときは外に出て、手をふり「またきてね」と言ってくれていました。だが、最後のお正月の時には、いすにすわったまま、あく手をしてくれました。その手は温かく、「これからもがんばれ」と言ってる感じがして、心のなかがとても悲しくなりましたが、ぼくも、がんに勝っていつもの祖父を見たいと思いました。
 祖父が亡くなってから、たくさんの人がお墓まいりやお仏だんにお線こうをあげにきてくれました。その人たちは、「すごくお世話になっていた」と誰もが必ず言っていました。祖父が亡くなってさびしくなったけど、空にいる祖父とぼくの心と命はつながっているのだと思いました。命の大切さを祖父が教えてくれました。

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