緊急情報

サイト内を検索

ここから本文です。

大切な宝物

No.5935
小学校5年生

 僕は3人兄弟だ。僕が長男で、3つ下の弟、7つ下の弟がいる。
 7つ下の弟がお母さんのお腹にいる時、お母さんのお腹がだんだん大きくふくらんでいったのを覚えている。お腹の中の弟はよく動いて、そのたびにお母さんは苦しそうだった。
 お母さんは、僕達3人を帝王切開で産んでくれた。弟が産まれた時、僕はお父さんに連れられて会いに行った。産まれたばかりの弟は、赤くて、小さくて、大きな口を開けてよく泣いていた。この子がお母さんのお腹にいたんだ、と思うと不思議な気持ちがした。
 手術が終わったお母さんが、病室に戻ってきた。お母さんには、たくさんの管がつながっていた。その姿を見て、お母さんはこのまま死んじゃうのか、とすごく心配になった。
「大丈夫?手術、怖かった?痛かった?」
と聞くと、お母さんは、
「手術は怖かったし、すごく痛いよ。でも、○○ちゃん、□□ちゃんにそっくりな赤ちゃんが産まれてきてくれて、すごく幸せだよ。」
と言った。産まれるまでも、産む時も、すごくつらそうだったのに、「幸せ」と笑うお母さんは、強くてすごいなと思った。
 お母さんは、僕達3人のことを、
「パパとママの大切な大切な宝物だよ。」
と言ってくれる。この言葉を聞くたびに、心がほわっと温かくなって、こそばゆい感じがする。きっと僕の「命」が喜んでいるんだ、と思う。僕の周りにいる人は、誰かの大切な宝物で、大切な命をもっている。僕は自分の命だけじゃなくて、周りの人の命も、大切に温かく守っていける大人になりたいと思う。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?