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つながれている命

No.5807
小学校5年生

 ぼくは、10年前の春、健康な体で生まれました。母のおなかの中にいたころと合わせると、命をもらってから11年です。
 ぼくは、まだ大切な人との別れを経験した事がないので、正直「命」と言われても、言葉に表すのがむずかしいです。けれど、よく父母から話を聞きます。その話は、ぼくの弟の事です。
 ぼくの弟は、母のおなかに命が宿った時、無事に生まれてくるかわからないと、医者に言われたそうです。まだ2才だったぼくは、母に連れられて毎日の様に病院に行き、弟がちゃんと育っているかを確認しました。
 ぼくが2才6ヶ月の時です。弟は元気に生まれてきました。けれど、その3日後、救急車でNICUという所へ運ばれてしまいました。母もぼくも、たくさん泣いたそうです。そんな大変だった弟も、今は元気いっぱいの7才です。
 弟が生まれたその年は、東日本大しんさいがあり、多くの命がうばわれました。ぼくはまだ2才だったので記おくはないけれど、父母から、命の大切さ、小さいぼくとおなかにある命を守るという強い気持ちだったと、今でも聞きます。
 父母の体験や感じた事、思いを聞いて、ぼくは心がギュッとしめつけられるような、不思議な気持ちになりました。
「命とは…。」
 大切な人との別れは、いつか必ず来ます。父母からもらったぼくの命。父母は、それぞれのそ父母からもらった命。大事な人たちからつなげられている命。ぼくはその命を、絶対に大切にしなければいけないと思います。
 命は、一人に一つしかありません。家族の命、友達の命、自分の命、生きているものの命。全てを大切にしていきます。

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