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No.5778
小学校5年生
「ちーちゃんは、大きいじぃじの宝物。」
大きいじぃじはいつもそう言って、私の頭をなでてくれました。
私には、床屋を営む大きいじぃじがいました。生まれてから初めての散ぱつは、お母さんに抱っこされて、大きいばぁばがあやしてくれる中、大きいじぃじがしてくれました。泣いてぐずった私に、
「大丈夫、大丈夫。ちーちゃんは、良い子だね。」
顔をくしゃくしゃにして、にっこり笑って言いました。
朝早くから、サインポールをつけて、床屋さんの店の中に立ち続けていたかっこいい大きいじぃじ。私たちが遊びに行くと、両手を広げて大喜びで迎えてくれた大きいじぃじ。テーマパークや観光名所、おいしいごはん屋さんにたくさんたくさん連れて行ってくれました。
こんな大好きな大きいじぃじは、私が小学1年生の時、天国に行きました。いつものようにバイバイして、朝になっても目を覚ましませんでした。一緒にくらしていた家族も、私たち家族も、みんな集まってたくさん泣きました。こんなに涙が出るのかと思うくらい泣きました。
小学5年生になった今でも、回っているサインポールを見ると、やさしかった大きいじぃじのことを思い出します。もう会えないけれど、大きいじぃじの思い出は私の宝物です。大きいじぃじ、ありがとう。
これから悲しいことやいやなことがあるかもしれないけど、それを乗り越えて、いっぱい笑っていきたいです。
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