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No.5617
小学校5年生
3年生の時、クラスの中にこんな友達がいた。食べ方がきたないと言われたり、言っている意味が分からないなどとも言われていた。時には物をかくされたりもしていた。その時、その子はとても悲しそうな顔をしていた。実は、ぼくも前に物をかくされたことがあったので、その子の気持ちがよく分かった。それに、みんなはその子のことを色々言っていたけれど、ぼくはその子が、忘れ物をしたらだまって貸してくれたりする、やさしいところを知っていたから友達になった。その子とは、公園でたくさん遊んだ。家にもよんで2人でいっしょに遊んだりもしたのでとても楽しかった。気のせいかもしれないけれど、ぼくといっしょに遊ぶようになってから、その子に笑顔がふえてきたように感じた。
3年生の終わりに、横浜から浜松に引っこしすることが決まった。その子はだれよりもさみしがってくれた。そして別れる時に手紙をくれた。その手紙には、ぼくが横浜に来る時には必ず会いに行くねと書いてあった。今でも横浜に行くと会いに来てくれる。
転校してきた時、友達がいないさみしさで学校に行きたくなかったけれど、今は毎日の生活がとても楽しい。それは友達ができて自分の居場所があるからだ。でも、もしかしたら横浜であったことが、この学校でもぼくの気付かない所であるかもしれない。だから、いつもまわりが見えるように気をつけたい。
友達を大切にすることは、小さなことかもしれないけれど、それが命を大切にすることにつながっていくと、友達のことを思い出しながら、思っている。
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