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命と向き合った初めての夏

No.5453
小学校5年生

 今年の夏、ぼくのおじいちゃんがガンだと病院でしんだんをうけました。ぼくは、初めて命について向き合うことになりました。
 夏休み、ぼくは毎日病院に行きました。おじいちゃんを車いすに乗せて、ぼくが車いすをおしました。今まで車いすの人を見たことがあったけど、こんなに重かったんだと初めて知りました。最初はうまくおせなかったけど、毎日通っているうちにだんだんおせるようになって、ぼくの役目になりました。おじいちゃんのために役に立つことができてうれしかったけど、おじいちゃんのせなかが前よりやせていたので、元気な時のおじいちゃんを思い出してなみだが出てきそうになりました。
 病院でしんさつを待っていると、色々な人がいます。赤ちゃんをつれているお母さん、病気でつえをついて歩いているのに1人でがんばってしんさつをうけているおばあちゃん、今までぼくがふだん会うことがなかったけど、病気の人はこんなにたくさんいるんだ…と思いました。その中に、車いすの女の子2人が話していたのが、すごく心に残りました。ぼくと同じくらいの女の子が、年上の女の子にCTとMRIのちがいをせつめいしてあげていて、「音がするほうがMRIで、しないほうがCTだよ。音はするけどこわくないから大じょうぶだよ。」とはげましてあげていました。後で母から、CTとMRIがどんなものか教えてもらいました。せつめいができるなんて、その女の子はきっと病気で何度もうけているんだろうな、自分が大変なのに友達をはげませるなんてすごいと思いました。
 病院には病気に向き合って、命に向き合っている人達がたくさんいました。みんなすごく一生けんめいに生きています。ぼくは初めて、生きていることはすごいことなんだと思いました。ぼくに出来ることは何だろう。これからもっともっとがんばっていこうと思いました。

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