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大切な時間

No.5132
小学校5年生

 ぼくのおばあちゃんは、ぼくが2年生の時に亡くなりました。小さい頃から一緒にいる時間がとても長かったので、おばあちゃんとの思い出はたくさんあります。
 おばあちゃんは優しかったし、お菓子を作るのがとても上手でした。ぼくのお母さんやいとこも、みんなおばあちゃんの作るお菓子が大好きでした。亡くなる前は元気で、いろいろな所に一緒に出かけたりしていました。おばあちゃんは昔、がんが見つかり手術をしたことがあったけれど、普通に生活していたので、ぼくはそれを忘れていました。花が大好きでよく外に出ていたおばあちゃんが、家の中で横になっていることが多くなっていっても、ぼくは、おばあちゃんが死ぬことは考えていませんでした。
 それからおばあちゃんは少し入院して、また家に戻って来ました。具合が悪くてちゃんと歩くこともできないので病院からベッドを借りていたし、しょっちゅう病院の人が家に来ていました。ぼくはいつもその横でさわいでいたので、きっとおばあちゃんはうるさかったと思います。もっと静かにしていてあげれば良かったです。ご飯も全然味がしないと言いながら、おばあちゃんは元気になるためにがんばって食べていました。
 亡くなる前の日、ぼくは、おばあちゃんに会いに行きませんでした。その次の日の朝亡くなってしまいました。もうおばあちゃんに会うことも、うるさくてごめんねと言うこともできません。本当に悲しくてたくさん泣きました。これからは大好きな人との時間を大切にしたいと思います。

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