緊急情報
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No.5119
小学校5年生
ぎふ県にあるおじいちゃんの家の玄関を開けると、今でもおばあちゃんが、
「お帰りー!」
と、にこにこして言ってくれる気がします。
おばあちゃんは、ぼくが3年生のときに亡くなりました。ぼくは、初めて人の死を見ました。ねているみたいで、本当は起きるんじゃないかなと思って、悲しいとかわかりませんでした。でも、親せきがたくさん来て、みんな下を向いて泣いているのを見て本当に死んでしまったんだと思いました。とても寒い日でした。もう会えないんだと思ったら、おばあちゃんの全部を失った気がして、寒さがよけいに悲しい気持を大きくしました。
おばあちゃんはあまり動けなかったから、いっしょに出かけても、遊んでいるぼくたちをにこにこして見ているだけでした。本当は自由に動けなくてつらいと思っていることをぼくは知っていました。だから、たくさん話をしました。学校のこと、テレビのこと、今でもたくさん話したいことがあります。
おじいちゃんはおばあちゃんのことが大好きです。だからおばあちゃんが亡くなってから元気がなくて、心配しました。でも、
「ばあちゃんはおれの心の中で生きている。」
と言って、少しずつ元気になりました。
ぼくも、いつもおばあちゃんが見守ってくれている気がします。会えないけど、おばあちゃんはぼくたちの心の中で生き続けています。
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