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つながれた命

No.5108
小学校5年生

 ぼくは、2007年9月に生まれました。今年で11才ですが、生まれる時、すごく大変だったと両親が言っていました。
 ぼくの出産予定日は、10月17日でした。赤ちゃんは、だいたい40週から42週くらいで生まれますが、お母さんが常位胎ばん早期はくりを発しょうし、35週で生まれてしまいました。赤ちゃんが酸素や栄養をもらっている胎ばんは、ふつう赤ちゃんが生まれた後にはがれます。ところが何らかの原因で、赤ちゃんがまだおなかの中にいるうちにはがれて出てしまうことがあります。これを常位胎ばん早期はくりといいます。胎ばんが子宮からはがれると、赤ちゃんへ酸素と栄養が届かなくなります。また、はがれた子宮のかべから出血して、赤ちゃんだけでなくお母さんにも命のきけんがあるこわい病気です。
 ぼくのお母さんは、朝、家でねてる時に出血しました。お父さんは、その日たまたま仕事が休みだったので、すぐに車で病院へ向かいました。その時、お母さんの顔が真っ青になり、手がブルブルとふるえていたそうです。すぐに帝王切開をして、ぼくを外へ出さないと2人とも命を落としてしまうきけんがありました。きん急のことでしたが、手じゅつに必要なお医者さんがそろっていて、すぐに手じゅつができました。いろいろな偶然が重なって、奇せき的に命は助かりました。2,236グラムでした。生まれた後も元気がなく、ぐったりしていて、NICUという、予定より早く生まれてしまい、治りょうが必要な小さな赤ちゃんが入院する所の保育器に入りました。たくさんのチューブにつながれていて、両親は、とてもつらかったと言っていました。
 たくさんの人に助けられて、無事退院し、今では元気になりました。みんながつないでくれた大切な命、大事にしたいと思いました。

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