緊急情報

サイト内を検索

ここから本文です。

先生ありがとう

No.5094
小学校5年生

 「こんなおそくにだれだろう。」
ぼくが2年生の5月の連休に、お母さんがだれかと電話をしていた。お母さんは、すぐにぼく達を車に乗せて遠くの病院に向かった。おじいちゃんがとつ然、ふく部大動みゃくりゅうはれつで、救急車で運ばれたのだ。生ぞんりつは5パーセント。病院の先生が、
「会わせたい人がいれば、集めて下さい。」
と言ったそうだ。
 深夜から6時間のきん急手じゅつが始まった。手じゅつのと中で先生が、
「血の中を手さぐりで手じゅつをしていて、血圧もかなり下がり、き険なじょう態です。」
と説明をしに来た。おばあちゃんは、
「はい。覚ごはできています。」
と言った。
 手じゅつは成功した。先生はとてもつかれている様子だった。
「きせきに近い。でもまだき険なじょう態で、1週間は目を覚まさないでしょう。」
と先生は言ったけれど、おじいちゃんは2日で目を覚ました。
「お願い、早く帰って来て。一人でさみしい。」
おばあちゃんがそう言うと、おじいちゃんは、
「生きてたんだ。おばあちゃんに命拾いをしてもらったんだね。」
と言って、またすぐねむったそうだ。
 手じゅつから10日後、おじいちゃんに初めて女の子の孫が生まれた。先生とおじいちゃんががんばってくれなかったら、会えなかったかもしれない。
 先生があきらめずにがんばってくれたから、おじいちゃんは大きな後いしょうも無く、元気に今を生きている。だからもう心配はしていない。そしてぼくは、病気にならずに長生きするための工夫をして生きて行く事と、毎日を楽しくすごす事を決めた。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?