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生きること

No.5080
小学校5年生

 わたしのひいばぁばは、わたしが4年生の時になくなりました。仲良くしてくれたひいばぁば。なくなった時、初めて命について考えました。
 「ひいばぁば、元気?わたしは元気だよ。」
おばあちゃんの家に行くと、最初にひいばぁばの部屋に行き、あいさつをしていました。すると、ひいばぁばは、
「こんにちは。よく来たね。元気だよ。」
と、笑顔で返してくれました。
 わたしが小さい時は、ひざにだっこしてくれたり、遊んでくれたりしました。いっしょに旅行にも行きました。この時は、ひいばぁばがいなくなるということを、考えてもいませんでした。
 4年生の4月、家での生活が大変になり、入院することになりました。わたしはとてもびっくりして、泣きそうになりました。
 初めのころはまだ元気で、食べたいといっていたういろうをあげると、とても喜んでくれました。そして手をにぎると、とても強い力でにぎり返してくれたので、わたしは安心し、うれしく思いました。
 しかしその後、少しずつご飯や水を飲みこめなくなり、点てきで栄養をとるようになってしまいました。ねむっていることが多くなり、体もやせてきました。でも手をにぎると、強い力でにぎってくれました。まだ生きるという、力強さを感じました。
 しばらくして、ひいばぁばはなくなってしまいました。96才でした。
 ひいばぁばは、もっと生きたかったかもしれません。でも、人は生きたくても、いつかは死んでしまいます。わたしはひいばぁばのように、96才まで生きられるか分かりません。でも、毎日楽しくいられるように、一日一日を大切にすごしていきたいです。

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