緊急情報

サイト内を検索

ここから本文です。

新しい命と死

No.5013
小学校5年生

 少し前にぼくの1番上のお姉ちゃんに赤ちゃんが生まれました。何十分か前までおなかの中にいた赤ちゃんを目の前で見たときは、とても不思議な気もちになりました。すごく小さな手、すごく小さな足を動かして、すごく小さな声で一生けん命泣いていました。「命ってすごい」とたくさんのことをいっぺんに感じた日でした。
 お姉ちゃんと赤ちゃんが退院して少しの間、いっしょにくらすことになりました。赤ちゃんが毎日大きくなるのを見て、「生きる」というのを目で感じました。
 そんなある日、親せきのおじさんが、がんという病気であまり長く生きられないことを聞かされました。病院で入院しているおじさんがぼくたちに会いたいというので、神奈川県まで会いに行きました。おじさんはびっくりするほどやせていて、起き上がることはできませんでした。でも一生けん命話をしてくれました。おじさんは、ぼくたちと会って10日後に死んでしまいました。少しの間、信じることができませんでした。おじさんの「もう長くは生きられないなぁ。」という言葉が耳に残っています。今のぼくは死ぬということはとてもこわいです。「おじさんもこわかったのかなぁ。」と考えてしまいます。
 ぼくはこの何ヶ月かで、新しい命と死を目で見ました。片方はとてもうれしく、もう1つはとてもかなしい経験です。
 「いのち」についていろいろ感じたこの何ヶ月を、ぼくはわすれたくありません。周りの人には上手に話はできないけど、「命は本当に大切」とすごく感じました。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?