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お母さんが病気になっちゃった

No.4847
小学校5年生

 ぼくのお母さんは、ガンという病気です。野球の練習のかえりの車の中でお母さんが、とつぜん言いました。
「ママはガンになっちゃったんだよ…。」
ぼくはガンがどんな病気なのかあまりわかりません。ただ涙がとまらなかったです。どうしてかというとガンは死んでしまうと思ったから。悲しくて涙がポロポロ出てきて、だまってからあげを食べました。お母さんはぼくに、
「ぜったい死なないからだいじょうぶ。」
と言いました。
 お母さんは手術をするために入院しました。手術の前の日、ぼくは病院に行きました。お母さんは笑っていて、ぼくも笑いました。手術の日、ぼくとお兄ちゃんは家で待っていました。お母さんの手術は10時間もかかりました。お母さんは、
「元気になるまで、待っていてね。」
と言っていたので、ぼくとお兄ちゃんは、家のお手伝いをしてがんばりました。
 お母さんがかえってきました。とても痛そうで、かわいそうだと思いました。だけどお母さんが、家にかえって来てくれてうれしかったです。今もまだ、さい発しないように病院に通っています。お母さんはぼくに、
「一度死にかけて新しい命をもらった。だから命を大切に、時間を大切に生きたい。」
とよく言います。ぼくもお母さんと一緒に野球をがんばり、命を大切にしたいと思います。
 お母さんは怒るとこわいんだけど、ずっと生きていてほしいと思います。

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