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じいじが話してくれた事

No.4816
小学校5年生

 じいじとばあばは、ぼくが生まれる5年くらい前に子どもをなくしました。2人はとてもつらかったそうです。とくにばあばはとても悲しんでいつも泣いていたそうです。子どもを亡くしてからも毎日友達が来て明るくなるようにはげましてくれたそうです。でも、ばあばはなかなか明るい気持ちになれずにいました。それから3年がたって、成人式に友達がじいじとばあばの子どもの写真を持って成人式に行ってくれたそうです。じいじは今もその事をかんしゃしているそうです。17年しか生きられなかった子ども。でも、いい友達に恵まれていたんだなぁと思いました。それから15年たった今でも友達が家に来て、2人のたん生日にケーキを持ってきてくれてます。
 子どもを亡くしてから5年後にぼくが生まれました。じいじとばあばは、とても喜んでいたそうです。それからばあばは大変だったみたいで、ぼくの世話を一生けん命してくれたそうです。ぼくのお母さんよりも世話したかもしれないとじいじが言っていました。
 今思えば、お母さんはばあばの悲しいのが少しでもなくなればと、ばあばに世話をさせていたのかもしれないとじいじは思ったそうです。ぼくが生まれて1年くらいたったころ、ぼくが何かしたらばあばが大きい声で笑ったみたいで、となりの部屋でテレビを見ていたじいじがびっくりしたそうです。それからばあばはどんどん明るくなって、今ではよく笑うようになりました。「お前を生んでくれたお母さんと生まれてきてくれたお前にかんしゃしている。」とじいじは言っています。「子どもがなくなって15年。お前が生まれる5年前、暗かった家が明るくなった。」と言っていました。「生まれ変わりだとは思えないが、お前がじいじとばあばの命をつないでくれたと思う。」その話を聞いて、ぼくはすごくうれしかったです。

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