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身近な人が亡くなって・・・

No.4792
小学校5年生

 去年のゴールデンウィークに大好きだったばあばが亡くなった。ばあばの病気が分かったのは、去年の2月ごろだった。いつも自転車に乗って元気だったばあばだけど、病気が分かる少し前から、だんだんやせてきて、疲れやすくなった。
 ぼくは、そんな時、突発性難聴で入院することになった。入院して4日ぐらいたったころ、具合の悪くなったばあばが、同じ病院に入院してきた。入院中は会いに行けなかったけど、ぼくが退院する日、ばあばのお見まいに行った。前の元気だったばあばとは全く違ってつらそうだった。けれども、ぼくを見たら笑顔を見せてくれた。ぼくは、ばあばを元気づけたくて「どっちが早く治るか勝負しよう。」と約束した。でも結果は同点だった。ぼくは突発性難聴を治せなくて、ばあばの具合も良くはならなかった。
 その後、ばあばは亡くなってしまい、おそう式をむかえた。ぼくは、ひつぎに入ったばあばを見て、「同点だね。」と心の中で伝えた。おそう式の時、お坊さんが人生は修行で、亡くなった人は、つとめを終えて元いた場所に戻るということを話してくれた。学校から帰ってドアを開けるたび、ばあばが笑って迎えてくれる気がするけどやっぱりいない。もうこの世にはいないと分かっていてもそう思ってしまう。ぼくはその度に悲しくなった。亡くなる人も家族とはなれて悲しいけど、残される人も悲しいんだと思った。
 命は当たり前のようにあるけど、とても大切なもの。ぼくはこの先つらい事があっても、今をがんばって楽しみながら生きていきたいと思った。

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