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おばあちゃんありがとう

No.4789
小学校5年生

 今年の5月、私のひいおばあさんがなくなった。ゴールデンウィークに会った時は、元気にゼリーを食べていたのに。私にとっては初めてのおそう式になった。
 おそう式で、私は泣いた。おばあさんは、あたたかい場所でみんなの洗たく物をたたんでくれたり、私の話し相手になってくれたりしていた。これでお別れだと思うと自然となみだが出てきた。
 みんなもたくさん泣いていた。みんなはなぜこんなに泣いているのだろうと考えた。大正生まれのおばあさんは、戦争を生き抜き、苦しい中でもみんなをやさしく育ててくれたのだろう。おばあさんから直接戦争の話を聞いたことはなかったが、テレビや新聞で見聞きする戦争の様子を知り、心が痛くなることがある。
 私は昨年「アンネの日記」を読んだ。そこには、戦争時代の苦しい生活とつらい気持ち、その中で少しでも前向きに生きようとする様子が日記につづられていた。15才でなくなったアンネに比べ、長生きできたおばあさんは苦労も多かったけど、幸せも多かったのかなと、泣いている人たちを見てそう思った。
 私は今、食べ物もたくさんあり、友達と自由に遊べる幸せな生活をしている。身近に戦争を感じることはない。しかし、今、こうして私が幸せにくらせるのは、ひいおばあさんをはじめとし、昔の人たちが一生けん命命をつないでくれたからだ。テレビで、いじめや仲間外れをしていたというニュースを聞くことはあるが、一生けん命命をつないでくれたことを考えると、私は、友達を大切にして、精一杯生きていこうと思う。おばあさんが私たちに命とたくさんの思い出を残してくれたように、私も、苦しいことからにげずに、最後まで生き抜いていきたい。おばあさん、ありがとう。

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