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「死」を経験して

No.4762
小学校5年生

 今年の4月、僕は、父を亡くしました。朝4時、母の声で起きました。そこには、父の心臓マッサージをする母がいました。僕は起きたばかりで、状況がよく分かりませんでしたが、しばらくすると救急車が来て救急隊員の人と両親は病院に行ってしまいました。家に残されたその間、僕の人生が終わってしまったようなショックを受けて現実が理解出来ずに、不安感しかありませんでした。
 昨日は一緒にご飯を食べて、いつもと同じ場所で、ゴロゴロしながらゲームをしていました。でも、病院から帰ってきた父は、寝ていて体はかたくなり、顔は真っ白で、触ると、とても冷たかった。そして、何も、しゃべってくれませんでした。
 姉とケンカをした時、イヤな事があった時に「死ね」という言葉を使います。使ってはいけない言葉だとは分かっています。でも、言ってしまいます。それは、「死」という事を理解していなくて、どんな事か分かっていなかったからだと思いました。でも、僕の父は死にました。どんな事か十分分かり、理解出来ました。死んでしまったら、もう会えません。しゃべれません。一緒にご飯も食べれません。ゲームも出来ません。本当に悲しくて、辛くて、心が張りさけて、寂しいです。「死ね」という言葉は簡単に口にする言葉ではない事が父の死で分かりました。「死」、その漢字は簡単に書けますが、その意味はとても重い。父の死から、「命」の大切さと、生きることができる幸せも分かりました。
 僕はこの父の死をしっかり理解して、これからの人生を大切に生きます。そして、将来は、子ども達に「死」の意味、そして「命の大切さ」をしっかりと伝える事ができる学校の先生になれるよう、未来の夢に向かって頑張ります。

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