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上田のじいじの死から学んだこと

No.4728
小学校5年生

 わたしの家族が、ニュースを観ていました。ニュースの内容は、学生さんが自殺をしてしまった、という内容です。そのときは、「残念だったな。」という軽い気持ちでいました。
 それから数日後…。お母さんが、悲しそうで少し決意したかのような表情でこう言いました。
「上田のじいじ、なくなった…。」
上田のじいじは、船の絵が上手な画家でした。しかし、昔、戦争で右手をけがしてしまい、大好きな絵をかけず、とても辛い思いをしたそうです。そんな上田のじいじは左手で絵をかく決意をして、もう一度画家の人生を歩みました。
 あんなに元気だったのに…。わたしの心は、一しゅんで悲しみでいっぱいになりました。しばらくすると、なみだがじんわりあふれてきました。こらえても、こらえても、なみだはとまりません。わたしは、そのとき、心のどこかで記おくしていた学生さんの自殺について思い出しました。きっとその人の親や近所の人、親せきの人など多くの人が悲しんだのかなと、ふと気が付きました。それからわたしは命の重さ、大切さを改めて実感しました。
 しばらくして、上田のじいじの奥さんのところにわたしがかいた船の絵をプレゼントしました。不思議なことに悲しみが消えて、温かい心になってきました。
 もしも、今、苦しんでいたり、なやんでいたりする人がいても、きっと大丈夫です。あなたのことを大切にしている人がいるから、上田きはちろうさんのように、希望を持って勇気を出して、なやみがあったら相談して、少しでも心がやすらぐことを願っています。

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