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ひいおばあちゃんの死

No.4558
小学校5年生

 4年生の夏休み、ぼくのひいおばあちゃんが亡くなった。ひいおばあちゃんは老人ホームに入所していた。会いに行くと元気な声が出ていて、ぼく達の顔を見ると、とてもうれしそうだった。ひいおばあちゃんのたん生日には、いとこといっしょに、手紙や写真をはった色紙をプレゼントした。その時はもっとうれしそうだった。
 そんなひいおばあちゃんが具合が悪いとおじいちゃんから聞いたのは、夏休みの始まるころだった。ぼくはそれを聞いて、もう一度元気になってほしいと思った。会いに行くと、ひいおばあちゃんは目をとじたままベッドでねていて、話をすることはできなかった。
 数日後、ぼくがサッカーの試合に行っていた時、おじいちゃんからお母さんに電話が来て、ひいおばあちゃんが亡くなったと聞かされた。ぼくはびっくりして、試合の後すぐにおじいちゃんの家に行った。ひいおばあちゃんはもう家にもどってきていた。ひいおばあちゃんの体は冷たく固くなっていて、本当に亡くなったんだと実感した。そうぎ屋さんが来て、家族みんなでひいおばあちゃんを見送る準備をした。おけしょうをしてあげたり、体をふいてあげたり、白い着物を着せてあげたりした。ひいおばあちゃんは目をとじたままだったけれど、ぼくやみんなには、少しほほえんでるように見えた。
 ひいおばあちゃんのおそう式は、ぼくのたん生日の日だった。ぼくにとってうれしいはずのたん生日は、悲しい一日になった。けれど家族から、「これからたん生日は、おばあちゃんを思い出す日だね。」と言われて、ぼくは毎年たん生日が来るたびに、ひいおばあちゃんの事を思い出せるんだと思ったら、悲しかったたん生日も、少し幸せな一日になった。

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