更新日：2023年12月1日

2015年10月定例記者会見

2015年10月26日

（鈴木市長コメント）

ユネスコ創造都市ネットワーク音楽分野加盟事業について

本市は、平成26年12月にユネスコ創造都市ネットワークの音楽分野への加盟を果たしました。これを契機として、浜松が国際舞台の中で世界の音楽都市と連携した取り組みを積極的に進めていくため、また「音楽の都・浜松」を広くPRするために、浜松国際ピアノコンクールにあわせ本年12月に2つの事業を初開催いたします。

一つ目の事業として、国際的なネットワークの中で創造都市間相互の連携を図り、音楽の多様性と創造性について議論し、創造都市のさらなる発展を目指していくため、『世界創造都市フォーラムin浜松2015』を平成27年12月4日、5日に開催します。
12月4日（金曜日）は、アクトシティ浜松コングレスセンター41会議室において、ユネスコの音楽都市8都市が浜松に集結しプレゼンテーションを行うほか、元フランス文化大臣のジャック・ラング氏による基調講演や、前ユネスコ事務局長の松浦晃一郎氏など各界の代表者を招いたシンポジウムなどを行います。
12月5日（土曜日）は特別プログラムとして、浜松市楽器博物館で、楽器博物館見学と民族音楽コンサートを行います。コンサートでは韓国伝統の打楽器や無形文化遺産として認定されているパンソリなどをご紹介します。

二つ目の事業として、「浜松楽器メイカーズフェスティバル」を、12月5日（土曜日）、6日（日曜日）の2日間、アクトシティ浜松展示イベントホールにて開催いたします。
こちらは、本地域における楽器関連産業の集積や市民の皆さんによる活発な音楽活動の実績など、創造都市加盟の要因となった本市のポテンシャルを広く発信することにより、楽器産業および音楽文化の長期的な振興を目的に開催するものです。
会場内では、世界を代表する楽器メーカーや浜松の楽器関連企業などおよそ40社によるブース展示をはじめ、楽器職人の技にふれるコーナーやステージライブ、楽器づくり体験や楽器教室など、楽器の経験がある方もない方も、楽しめるイベントが盛りだくさんです。
入場は無料ですので、ぜひ多くの方にご来場いただきたいと思います。

平成27年度浜松市やらまいか大使の委嘱について

浜松市の魅力を国内外に広く宣伝・PRしていただくために、各界各層でご活躍されている浜松ゆかりの著名人の皆さまに、親善大使として「浜松市やらまいか大使」に就任していただいております。

平成27年度の浜松市やらまいか大使として、浜松市出身または浜松市ゆかりの7人の方に就任いただくことになりました。

• 前田道路株式会社代表取締役社長の今枝良三さん
• テレビリポーター、ラジオパーソナリティーの久保ひとみさん
• タレントの小松美咲さん
• 株式会社ビズリーチ代表取締役社長の南壮一郎さん
• 作家の宮城谷昌光さん
• スズキ浜松アスリートクラブ所属・日本大学文理学部体育学科助教の村上幸史さん
• オーナーシェフの和久田哲也さん

今枝さんは、建設業界でも歴史のある前田道路株式会社に昭和52年に入社後、翌年の昭和53年から浜松市内にお住まいになり、浜松バイパスの建設に従事されました。今年6月に代表取締役に就任されました。

久保さんは、テレビリポーター、ラジオパーソナリティーとして、テレビ、ラジオなどでご活躍されています。多くのレギュラー番組を持ち、CMにも多数出演されています。明るいキャラクターと軽快なトークで幅広い年代の方に親しまれています。

小松さんは、「ミスFLASH2012」でグランプリを獲得し、テレビ、舞台、CMなど多方面でご活躍されています。映画への出演やテレビのレギュラー番組に加え、雑誌の表紙を飾るなどタレントとして幅広くご活躍されています。

南さんは、株式会社ビズリーチを創業者で、東北楽天ゴールデンイーグルスの立ち上げに関わるなど幅広く活躍をされています。世界経済フォーラムいわゆるダボス会議の「ヤング・グローバル・リーダーズ2014」に選出されるなど、世界的にも注目されています。

宮城谷さんは、主に中国の歴史を題材とした小説を執筆される作家です。第105回直木賞を受賞し、平成18年には紫綬褒章を受章するなど、文学界に大きな功績を残されています。

村上さんは、陸上競技男子やり投の選手として、3回のオリンピックに出場しました。日本歴代3位の記録保持者でもあり、数々の国際大会に出場し、優秀な成績を残されました。
現在もスズキ浜松アスリートクラブに所属し、日本大学文理学部体育学科の助教を務めていらっしゃいます。

和久田さんは、海外でご活躍のオーナーシェフです。洋と和を融合した独創的な料理は世界から評価されています。フランス情報誌『クーリエ・アンテルナショナル』の「世界の三大シェフ」、アメリカのタイム誌「世界に最も影響のある100人」に選ばれています。2005年に日本人で初めてオーストラリア勲章を授与されました。

委嘱式は、本日、10月26日の午後5時30分から、東京都千代田区にあります日本都市センター会館にて、「浜松やらまいか交流会」の開催に合わせて実施します。
本日の委嘱式にご欠席の宮城谷昌光さんは11月13日午後2時30分から市長室で委嘱式を開催します。
海外在住の和久田哲也さんの委嘱式は、平成28年2月に実施予定です。日程については、今後調整となります。
浜松市やらまいか大使については、総勢で69人1組となりましたが、大使の皆さまには、ご自身の活動の中で本市の魅力のPRに努めていただきますようご期待申し上げます。

私からの発表は以上です。

ユネスコ創造都市ネットワーク音楽分野加盟事業について

記者：創造都市ネットワークに関して、本格的に事業をやるのは初めてかと思うのですが、市長から意気込みをお聞かせください。
市長：創造都市に認定されても、認定されて終わりというものではなく、ユネスコに対しての活動報告も継続的にしていかなくてはいけません。また、アジアで初めての加盟ということで、浜松の音楽都市としての存在感は増したと思います。これを活用して、創造都市として活動している世界の諸都市や国内で音楽都市として活動している都市との連携を図ることによって、音楽文化を盛り上げていきたいと思いますし、浜松を国内外にPRしていきたいと思います。

平成27年度浜松市やらまいか大使の委嘱について

記者：やらまいか大使はこれまでに62人で今年は7人委嘱ということですが、今年も積極的に委嘱しているということでしょうか？
市長：そうですね。できるだけ発信力のある方にお願いしたいということで、今年は7人の方に委嘱させていただくことになりました。

記者：作家の宮城谷昌光さんと浜松市の関わりについて教えていただけますか？
市長：浜松市にずっとお住まいでいらっしゃいます。浜松に住みながら作家活動をされているということで、今回浜松ゆかりの方として選定させていただきました。

旭化成建材の杭問題について

記者：旭化成建材の杭の問題が話題になっていますが、公共施設も含めて現状浜松市にどのような情報が入っているの教えていただけますか？
市長：先週の金曜日(23日)に旭化成建材に連絡をして、22日に公表された3,040件のリストについて浜松市発注の工事が含まれていないということは確認しました。旭化成建材が関わった工事があるかどうかについては、さらに調べる必要がありますので、過去の工事関係書類を調べて杭工事の実施の有無、あった場合の書類の精査、現地確認などを行っていきます。これは1～2週間程度で実施をする予定です。
民間の物件については、残念ながら今のところ情報がありませんので、不明という状況です。

記者：今後どのように浜松市では情報収集していくのでしょうか？
財務部長：まず、3,040件については確認をして、ないということがはっきりしています。ただ、旭化成建材は大手の会社ですので、3,040件の中には入っていないにしても関わった工事があることも想定されます。それは念のためということで市の関係書類を調べているところです。
民間については全く情報がありませんので、手の打ちようがないというのが実態かと思います。
市長：今できる調査、情報収集は行っていますので、あとは国や県などのさらなる調査によってなんらかの事実が分かり指示があった場合には、それに即して市としても対応していきたいと思います。

記者：関わった工事に関しても調べるということですが、具体的にどのように調べるのか教えていただけますか？
財務部長：市の発注物件には施工管理台帳というものがありますので、そこに下請けの何次といったように入っているのかどうかをチェックします。もし入っていれば、当時提出された書類を見て、現場に行って再度の確認をすることになります。

職員のひき逃げ事件に関して

記者：飲酒運転に対して、今後の市としての取り組みに関して教えていただけますか？
市長：これまでにも飲酒運転が発生しており、厳しいルールをつくっています。このところ週末に発生することが多いので、勤務時間外についてもしっかり対応していかなくてはいけないと思います。
また、6,000人近い職員がおり、モラルにだけ頼っているとなかなか周知徹底できませんので、一定のルールを厳しくすることですとか、飲酒運転は懲戒免職につながる大変厳しい処分がされ、ある種人生を棒に振ることになりますので、そういう事態に陥ることがあるということをもう一度職員に認識させると、そうしたツールも含めて検討していきたいと考えています。