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更新日:2026年7月3日

令和8年6月定例記者会見

2026年6月24日
(中野市長コメント)

 

令和8年第2回市議会定例会を終えて

本日をもちまして令和8年第2回市議会定例会が閉会しました。今回の議会においては、国の補助事業の内示に伴う道路の維持修繕や都市計画道路の整備、部活動の地域展開の推進などに要する経費についての補正予算をはじめ、国の補正予算に伴う物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用した、物価高騰に直面されている市民の皆さま、市内事業者の皆さまの支援に要する経費についての追加の補正予算など、今回当局から提案した議案について、議会において慎重にご審議をいただいた上で、全て可決をいただきました。中でも物価高騰への対応が今回の議会での大きなテーマでした。物価高騰対応については、昨年末に国の補正予算で措置された物価高騰対応の交付金を活用し、生活者の皆さま、また中小企業をはじめとする事業者の皆さまへのさまざまな支援策を講じているところです。今回は中東情勢の不安定さの長期化なども踏まえ、特別な対策として、水道料金の減免期間の延長、家庭用の省エネエアコンの導入支援を実施することとしました。これにより、市民の皆さま、事業者の皆さまが、少しでもこの物価高騰の状況に打ち勝って、安定的な生活を送っていけるような環境を市としてもしっかり整えていきたい、支えていきたいと考えているところです。また、本議会の代表質問、一般質問では、中東情勢に関するご質問のほか、中心市街地の活性化や、若者政策、教育、福祉、まちづくり、産業など市政の各分野について幅広くご質問をいただき、議論を深めました。中東情勢を取り巻く状況は日々変化をしていますが、引き続き市としても市内の企業や市民生活にどういった影響が及んでいくのかを的確に把握し、状況に応じて柔軟な対応を講じることで、地域の産業経済の発展、また市民の皆さまのくらしの向上へつなげていきたいと考えています。

令和8年市勢功労者の決定について

このたび、浜松市市勢功労者表彰条例に基づく表彰の受賞者として、9名の方々を、表彰審査委員会の審議を経て決定しましたので、発表します。市政の進展に貢献し、その功績が顕著な者として、鳥井德孝様、鈴木美佐男様、辻祥治様。教育、学術、文化またはスポーツの振興に貢献し、その功績が顕著な者として、黒栁敏江様、大坪豊生様。経済産業の振興に貢献し、その功績が顕著な者として、石黒衆様、山畑聡様。保健衛生の向上に貢献し、この功績が顕著な者として、林卓司様。防災、防犯または交通安全の推進に貢献し、その功績が顕著な者として、佐野勝様。以上、9名の皆さまはそれぞれこれまで市政の進展にご尽力された方々です。改めて皆さま方のご貢献、ご尽力に心から感謝を申し上げます。令和8年浜松市市勢功労者の表彰式については、浜松市の市制記念日である7月1日(水曜日)にオークラアクトシティホテル浜松にて行います。

「井伊直虎ゆかりの地 浜松」10周年記念事業 第67期王位戦第1局浜松対局に係る勝負めし及び勝負おやつ候補について

NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放送からもうすぐ10年となります。また、今年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、豊臣家のライバルともいえる徳川家康公も登場するということで、徳川家康公が17年間暮らした浜松が、また全国的な脚光を浴びるのではないかと思っています。そういった中で、「井伊直虎ゆかりの地 浜松」の取り組み開始から10年を記念して「第67期王位戦第1局」を、7月4日、5日の2日間、浜松で開催します。会場は徳川家康公ゆかりの地である浜松八幡宮です。浜松八幡宮は勝負事の神様としても知られ、三方ヶ原の戦いで敗れて逃げ帰ってきた家康公が境内の楠の穴の中に身を隠し、難を逃れ、その楠の穴の中で一心不乱に祈りを捧げたところ、進むべき道筋をこの楠から立ち上った雲が示してくれたという伝承もあるゆかりのある土地です。その浜松八幡宮の境内にある楠倶楽部でこの対局を開催します。現タイトル保持者である藤井聡太王位に伊藤匠二冠が挑戦します。藤井聡太さんが王位のタイトル六冠、伊藤匠さんが二冠ということで、将棋のタイトル八冠が全てそろうという大変楽しみな対局となっています。対局で注目を集めるのが、対局者のお二人が食べる勝負めし、勝負おやつです。この度、市内事業者の皆さまからお二人の棋士に提供する勝負めし、勝負おやつを募集し、それをメニュー表として取りまとめました。市内の事業者の皆さまから積極的にご応募いただき、勝負めしとしては21店舗36品、勝負おやつとしては21店舗56品と、大変盛りだくさんのメニュー表となりました。勝負めしは、浜松の定番であるウナギや餃子はもちろんのこと、さまざまな地域の特色あふれる工夫したメニューがそろったと思っています。また、勝負おやつも浜松の特産であるお茶や、芋など特色あふれるおいしいおやつがそろっていると思っています。あらかじめ棋士のお二人にメニューを選んでいただき、当日おいしく召し上がっていただきます。浜松の特徴を生かした魅力的な品ばかりであるため、棋士のお二人も大変迷われるのではないかと思います。勝負めし、勝負おやつで力をつけていただいて、勝負に臨んでいただければと考えています。 棋士のお二人に選ばれた勝負めし、勝負おやつはもちろんですが、たくさん応募いただいた全ての品はいずれも素晴らしいものばかりですので、これらを広く皆さまに発信をし、「浜松といえば食においても魅力的な街である」ということを全国の皆さまに知っていただけるよう取り組んでいきたいと考えています。

 

20260624

質疑応答

「井伊直虎ゆかりの地 浜松」10周年記念事業 第67期王位戦第1局浜松対局に係る勝負めし及び勝負おやつ候補について

記者:メニューが本当にてんこ盛りで、浜松の名物、名産品と言われるものがほぼ網羅されているのではないかと思いますが、このメニューのどこがアピールポイントでしょうか。
市長:「浜松は本当においしいものがあふれている」ということを広く知っていただくことが重要ではないかと思っています。浜松といえばウナギや餃子は誰でも思い浮かぶと思います。それ以外にもさまざまな海の幸もありますし、みっかび牛をはじめとするお肉も非常においしいものがあります。また、特徴的なところでは、この地域でしか作られていないソースを使ったメニューや、浜松とインドとの交流などを踏まえたカレーなどもあります。意外にも消費金額が少し落ちてしまったハンバーグも、静岡でしか展開していないお店を中心に地域の名産として知られています。棋士のお二人を悩ませるのは申し訳ないのですが、数え上げていくといくらでもおいしいものがたくさんあることを広く知っていただければと思います。対局を見学に来られる皆さまも、ぜひこの機会にメニューを見て「どれにしよう」と悩んで、お好みの一品を見つけていただくのもいいのではないかと思います。

記者:浜松で将棋のタイトル戦が行われるとなると2011年の名人戦以来ですが、県西部でいえば、掛川市は2010年から10年以上王位戦の会場になっています。藤井聡太さんも来るタイトル戦となると、誘致はかなり激戦なのでしょうか。
市長:主催者の皆さまにご相談させていただいて、何とか浜松に来ていただくことになりました。ただ、浜松は毎年定期的にやっている地域ではないので、浜松でこの対局があるということの意味やストーリーが必要だろうと思っています。そういう点では、家康公は囲碁や将棋を大変熱く庇護しており、それによって日本において囲碁や将棋が盛んになったそうです。その徳川家康公ゆかりの地浜松が、今の将棋の隆盛の出発点にあるのではないかと思っています。また、浜松八幡宮は勝負事の神様であり、祈れば進むべき方向が示されるという場所です。ここで対局をしていただくということに、将棋文化の発展という点で非常に意味があるというお話もさせていただき、今回来ていただくことになりました。全国から引く手あまたですので、毎年来ていただくことはできないと思いますが、将棋とは非常にゆかりのある場所ですので、数回に1回くらいは来ていただけるような環境を整えていきたいと思っています。「浜松で対局があるといいよね」と思っていただけるようなおもてなしをしたいと思っています。そして、藤井聡太さんは鉄道好きだと伺っていますので、対局後には鉄道絡みでもおもてなしをさせていただきたいと考えています。

記者:対局のみならず、大盤解説会や前夜祭でも市民の皆さまに広く楽しんでいただく機会があるかと思います。市民の皆さまには今回の王位戦をどのように楽しんでいただきたいかと、対局する棋士のお二人にはどのような思い出を持って帰っていただきたいかをお聞かせいただければと思います。
市長:日本の将棋は主要タイトルが八冠ありますが、今回の王位戦の王位も含め、六冠を持っていらっしゃるのが藤井聡太さんです。藤井聡太さんが持っていない二つのタイトルを持っているのが対局者の伊藤匠さんです。おそらく今の日本将棋界の中では最高の対局になるのではないかと思っています。話によると、藤井さんと伊藤さんは同い年でもあるということです。こういった素晴らしいタイトル戦ですので、将棋に興味のある方はもちろんのこと、将棋にあまり興味がない方にも、ぜひ楽しんでいただきたいと思っています。大盤解説会は、あっという間に満席になり、そもそも入れないという話も伺っています。しかし、勝負の神様である浜松八幡宮で素晴らしいタイトル戦が繰り広げられますので、多くの皆さまにこの対局を感じていただきたいと思っています。あわせて、この対局をされるお二人には非常にシビアな対局をしていただくことになると思います。今の将棋の隆盛の礎となった徳川家康公のゆかりの地であり、勝負の神様、そして進むべき方向性を示してくれる八幡様の境内で行われる対局ですので、悔いのない素晴らしい対局をしていただきたいです。そして、これからさらなる飛躍、発展の弾みにしていただきたいと思っています。

記者:勝負めし、勝負おやつのメニューは今日から8月末まで提供されるということですが、このメニューの発信はどのようにするのでしょうか。また、勝負めし36品、勝負おやつ56品とそれぞれ非常に盛りだくさんですが、市長としては、想定以上に反響が大きかったのか、元々このくらいの数を想定されていたのか、どのような受け止めでしょうか。
観光・ブランド振興担当部長:メニューは市のホームページで発表しています。
市長:メニューについてはお店からも発信をしていただきたいと思っています。品数でいいますと、勝負めしで36品、勝負おやつで56品ということで、正直なところ、対局されるお二人が選びやすい状態になるよう、もう少し絞り込まれて出てくるのではないかと思っていました。他の地域のラインナップなどを見てみると、ここまで品数が多いところはあまりないため、ここまでになるとは思っていませんでした。ただ、中身を見てみると、地元の人からすると、確かに食べてもらった方がいいという浜松らしいメニューを、力を込めて出していただいていると思いました。それはそれで市としても「食の都 浜松」を売り出す上でいいきっかけになるということで大変うれしく思っています。メニュー自体はあらかじめ棋士のお二人に提供し、選んでいただきます。あらかじめ発表はしませんので、当日どれを召し上がられているかで何が選ばれたのかをご確認いただきたいと思っています。お二人の頭を悩ませるのは本意ではありませんが、「やっぱり浜松だったらこれ」というように直感的に選んでいただいて、ぜひおいしく召し上がっていただきたいと思います。市としては、選ばれなかったものにも本当においしいものがいっぱいあることを、ホームページやご協力いただいたお店の皆さんと一緒になって広く発信をしていきたいと思っています。

記者:全国の中で見て、浜松の食にはどのような魅力があって、「食の都 浜松」として全国発信するために、今回の勝負めしはどういった意義があるのかを教えていただければと思います。
市長:浜松は「ものづくりの街」と言われがちで、工業製品が主要産品のように思われるところがありますが、実は農業においても、170品目を超える品数でいろいろなものを作っており、かつ農業産出額という点でも、全国の市町村を順番に並べていくと、上から6番目という農業王国でもあります。そういったいろいろなおいしいものがたくさん獲れる地域であり、かつそれをおいしく加工できる技術があるお店があり、食の面も、ものづくりに劣らない力があるということを今回の勝負めしを通じて多くの皆さまに知っていただきたいと思っています。特に「浜松パワーフード」としても売っており、浜松の素材ということで見れば、非常に豊かな土、水、年間を通じた温暖な気候、日照によって本当に栄養価の高いものが獲れます。それこそ「健康長寿の街」でも浜松は全国的にも有名になってきていると思っています。それを支えている一つの要素として、栄養価が高いおいしいもの、いいものが獲れるということもあると思っています。そもそもパワーフードの考え方は、徳川家康公が17年間浜松で暮らし、栄養価の高いおいしいものをたくさん食べ、天下を取って260年泰平の時代を築く礎となったことからきています。そういうことを考えると、浜松のおいしいものを食べて健康で長生き、立身出世といった観点からも、多くの皆さまに知っていただくきっかけにしていただきたいと思っています。

サッカーワールドカップについて

記者:浜松ゆかりのお二人が参加されているサッカーのワールドカップについて、決勝トーナメント進出に向けた3つ目の試合が日本時間でいうと2日後に迫っていますが、期待およびエールをお話しいただければと思います。
市長:今回ワールドカップでは、日本は初戦から強豪チームと対戦をしました。オランダ戦はドローとはいえ、素晴らしい戦いを繰り広げていただきました。当日、私は10時からの本会議があったため、リアルタイムで見ていると本会議に差し障ると思って見ませんでしたが、チュニジア戦については、市内のパブリックビューイングを実施しているビアホールに行って、応援をさせていただきました。次々と点が入り、会場も大盛り上がりでした。特に後半39分、後藤選手がピッチに入った瞬間からは、伊藤選手も含め日本メンバーの11分の2が浜松出身選手ということで、浜松にとってこれほどうれしいことはありません。このように日本のチームがサムライブルーとしても大躍進を遂げていますし、その中で浜松出身の選手も大いに活躍されている今回のワールドカップですので、次のスウェーデン戦も大勝していただいて、決勝トーナメントへと進んでいただきたいと思います。浜松出身の選手が出ているから盛り上がるのもありますし、何よりゆかりのチームが強いというのは、みんなの心が一つになって盛り上がる力になってくると思っています。浜松としても、ぜひ伊藤選手、後藤選手に次回もご活躍いただきたいと思っています。また、日本チーム自体がこの調子で勝ち進んでいただけるように、遠く離れた日本から応援をしていきたいと思っています。

浜松球場存続について

記者:先日、市議会の特別委員会で浜松球場の存続について案が発表され、今後の方向性が示されました。それについての受け止めと、市議の方からは一部県への不満も出ていましたが、県に対して求めたいことは何でしょうか。
市長:今回、大型公共施設の特別委員会において、四ツ池公園の再整備の方針を改めてお示ししたところです。今、野球場にフォーカスをして質問をいただきましたが、特別委員会でお示しした内容は、前々から特別委員会でお示ししていた四ツ池公園にある陸上競技場についての方針です。この陸上競技場は、浜松市で唯一の2種公認の陸上競技場です。以前から陸上競技場にサブトラックを設けることを示していましたが、今回その方針どおりに具体的に陸上競技場の整備を進めるということで方向性を示しました。特段新しいことを申し上げたわけではないですが、本来ですと野球場の機能は遠州灘海浜公園篠原地区に県が整備し、そちらに移転をするので野球場を解体して、そこまで含めて1から陸上競技場を整備するという選択肢も可能性としてありました。ただ県の野球場、我々が求めるところの多目的ドーム型スタジアムについてはまだしばらく時間がかかることもあります。現在の四ツ池の野球場については当面の間、暫定的に今の運用を続けることとしました。そのため、陸上競技場の現施設の大幅改修は選択肢が限られてきます。そういう点で方向性が絞られてしまったところはありますが、全く新しいこと、大きなことを申し上げたものではないということをご理解いただければと思っています。野球場については、かれこれ10年ほど要望していると思います。もし、最初に川勝前知事が篠原野球場とおっしゃっていたときにすぐ動き出していたら、もう今頃何かしら出来上がっていたのかもしれませんが、ご承知のとおり足踏み状態が続いています。そういった中で県の財政状況も踏まえ、民間投資の可能性ということで深掘りをしていただくように本市も入って議論をしているところです。いいものを県に作っていただこうと思ったら時間がかかるため、そこは許容していただきたいです。まだ時間はかかりますが、良い方向性を見い出していけるように協議をしていきたいと思います。それにあわせて、現野球場については暫定的に存続を図ります。ファーム戦ではありますが、浜松球場で2軍の公式戦も度々行われています。野球が非常に盛んな地域である浜松が再び盛り上がってきていますので、そういった盛り上がりに水を差さないよう、暫定的な運用を引き続きしていきたいと思っています。

リニア中央新幹線について

記者:リニア静岡工区に関して、鈴木知事が7月にも容認へという話が出ています。このことについての受け止めをお聞かせください。
市長:特に大井川流域の皆さまは水の動向について非常に心配されていると思います。そこについてはしっかりクリアにしていただき、万全の対策・体制を取っていただくことは大前提だと思っています。しっかりとした対策をとっていただき、安心が確保された上で、リニアを建設、開通していただきたいです。そうすることで、東海道新幹線に余裕ができ、本市として長年の悲願である新幹線停車本数の増加が実現できるのではないかと思っています。この点について、市としては非常に期待をしています。また、市の北部にある水窪や佐久間の地域は、三遠南信道が全通すると、浜松市内中心部へ出てきて新幹線に乗るよりも、三遠南信道を通って長野県駅でリニアに乗る方が、名古屋や品川へのアクセスが非常に良くなります。結果として、浜松市全体の活性化につながると思います。現在、中山間地域の人口減少が著しいですが、その現状を変えることにつながってくると思っています。そのような点でも大いに期待をしています。繰り返しになりますが、水問題をはじめとするさまざまな懸念をしっかりとクリアしていただいた上で安全ということであれば、早期の着工に向けて動いていただくことは、本市としても大変喜ばしいと思っています。

人口流出に対する施策について

記者:先日、市内の大学とプラットフォームを立ち上げたり、先々週には高校生を3,000人集めて就職セミナーを開いたりと、人口流出を止め、戻ってきてもらうための施策が非常に活発的に動いていると思います。今、改めて現状をどのようにご覧になっているのかと、市長としてどのようにさらに手を打っていきたいとお考えでしょうか。
市長:つい先日、昨年の国勢調査の速報値が公表されました。これによると、浜松市は5年前と比べて人口約2万5,000人の減、率にすると約3.2%の減ということで、全国の人口増減率である約2.5%減よりも少し厳しい数値が明らかになりました。さらにいうと、静岡県全体が約4.5%の減で、静岡市は約4.9%の減でした。県内全体を見ても、人口減少が非常に厳しいことが明らかになりました。その原因を見ていくと、少子化と若者の流出が非常に大きな割合を占めています。これを何とかしないと地域の持続可能性という点で、この先に禍根を残すことになりかねないと思っています。そのため、今年は「若者・女性に選ばれるまちづくり」を浜松市の予算の重点テーマとして挙げ、さまざまな取り組みを進めています。その中で、少子化が進んでいる地域で暮らす子供たちに地域の持つさまざまな力を正しく知ってもらうことをまず第一に掲げています。その一環として、先般は高校生を対象とした合同企業説明会ジョブ・エキスポを開催しました。高校を出てすぐ就職をする子供たちだけでなく、東京などの大学へ進学しても戻ってきてほしい子供たちも対象にしています。「浜松にこんなに素晴らしい産業があるんだ」ということを知ってもらう非常にいい機会になったと思っています。また、それとあわせて先般は大学とのプラットフォームを立ち上げました。東京や大阪などに何となく憧れて大学進学をする方もいるかもしれませんが、実は浜松で学ぶということは理論だけではなく実践が伴い、非常に面白いと思います。そういった熱いフィールドがあることを含めて、この地域で学ぶことの素晴らしさを若者に知ってもらうためにも、大学の皆さまと連携して浜松の学びの活性化、発信を進めていく基盤が出来上がったことは大きな意味があると思っています。こういった取り組みを次々重ねていくことによって、若者が浜松で暮らし、活躍し続けることを選んでもらう。あわせて、もともと浜松に縁もゆかりもないけれども浜松に行って学びたい、働きたい、活躍したいという若者たちを全国から、さらには世界から呼び寄せる環境をぜひともつくっていきたいと思っています。

災害対策について

記者:週末に台風が近づいてくる予報です。本格的な台風シーズンに入る前に、冠水センサーで感知した情報が防災マップに表示されるようになったと思いますが、台風が近づくにあたって防災マップをどう活用してほしいかということを含めて、市民に注意喚起などありましたらよろしくお願いします。
市長:台風をはじめとしてここ最近の水害は、異常気象の影響も多分にあると思います。一時的な豪雨を含めて、雨の被害が厳しくなってきているのは実感しています。そういったことを踏まえて、一時的に大量に降った雨が一気に川に流れないように一旦溜めておくなど、市としてもハード面から河川の改修、整備に一生懸命取り組んでいるところです。ただこれだけ激甚化する災害を考えると、行政側のハード面の対策だけでは、市民の皆さまの命、暮らしを守るという点では必ずしも十分には行き渡らないと思っています。ぜひ市民の皆さま一人一人が「自分の命は自分で守る」という意識を高めていただきたいと思っています。こういった台風の情報を含め、気象情報にも十分注意をいただくとともに、危険と思ったときにいち早く安全な行動を取っていただくことが重要だと思っています。ハザードマップやセンサーによる情報を含めてソフト面からも、いざ雨が降り始めたときに避難行動を起こすための指標、大元となるデータを広く公表することを通じて、市民の皆さま一人一人が早めの行動を取れるように市としてもサポートをしていきたいと思っています。市のハード面の対策、それから市民の皆さま一人一人の行動で、一人も命を落とさない、災害に打ち勝つ浜松を一緒につくっていきたいと思っています。

宿泊税について

記者:宿泊税について先般、市としての検討会議を発足させたかと思いますが、市として導入を目指す理由、狙いを改めてお聞かせいただきたいです。また、納税事務の負担あるいは増税により、場合によっては宿泊者数への影響を及ぼしかねないという事業者の懸念をどのように受け止めていますでしょうか。
市長:今回検討会を立ち上げましたが、今のところ宿泊税導入ありきでの検討会ではありません。今、全国的にも宿泊税導入の動きが広がってきており、それらも含めて現在の各都市の状況や市として観光振興を進めていくにあたり、その財源をどう確保していくかといったことを多面的に検討するために、検討会を立ち上げました。実際導入するかどうかについては、今後の議論の動向をしっかり見極めていきたいと思っています。市としても、観光という点では全国各地に負けない魅力を十分持っていると思っています。古くから舘山寺温泉は非常に多くの皆さまにお越しいただいていますし、北遠地域の雄大な自然にも多くの皆さまを引きつけるものがあります。いろいろなところに観光資源がたくさんあります。ただその磨き上げをしてより多くの観光客の皆さまに来ていただくことを考えたときに、そもそも浜松の宿泊者数もコロナ前の水準にはまだ戻っていません。観光振興をどうしていくのかを関係事業者の皆さまなども交え、魅力を高める方策を考えていかなければなりません。それにあたって先立つものがどうしても必要になります。そういう点では、より観光振興を進めていく財源として、宿泊税は宿泊をはじめとする観光関係の事業者の皆さまにもご理解をいただけると思っています。いずれにしても、導入前提として議論を始めているわけではありません。検討会の中には観光関係の委員の皆さまにも入っていただいているため、浜松の観光振興をどう進めるかしっかり議論を重ねながら、あわせて財源の確保をどうしていくのか議論をさせていただければと思っています。

プレミアム付商品券について

記者:最近、当選メールの宛名の誤りや紙商品券の引換券の当選口数の印刷漏れがありました。直接市民の皆さんに関わるミスになってしまったと思います。今回は受託業者のミスだということは私どもも重々承知ではありますが、今後同じようなことを起こさないために、市として再発を防ぐにはどうしたらいいか、何かお考えをお聞かせ願えますでしょうか。
市長:プレミアム付商品券の事業は国の補正予算を受け、物価高騰の影響を受けている市民の皆さまの生活の少しでも支えになるようにということで始めているものです。昨年末の時点で予算は成立していましたが、準備に時間がかかったことで大変長くお待たせしてしまいました。いよいよプレミアム付商品券を利用できるというタイミングでミスが重なっており、期待をしていた市民の皆さまにご迷惑、ご不便をおかけしたことについて、改めてお詫びを申し上げます。今回の度重なるミスですが、市から業務委託している事業者で発生しているミスです。市としても受託事業者にこれ以上のミスが発生しないようにしっかりと指導を繰り返しているところです。また、同じようなミスが起こらないように市としてもしっかりと対応していきたいと思っています。当初予定していた時期から遅れ気味になっていますが、順次購入引換券の発送を始めていますので、市民の皆さまには今しばらくお待ちいただければと思っています。

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