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更新日:2025年1月9日
(中野市長コメント)
改めまして、新年明けましておめでとうございます。皆さまには今年も健やかに新しい年をお迎えのこととお喜びを申し上げます。この年末年始はカレンダーの並びの関係で長めのお休みということで、浜松市は昨日1月6日から新年の業務をスタートさせていただいたところです。また今年1年、皆さまには大変お世話になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
今年2025年は、浜松市においては市の最上位計画である総合計画のうち10年を計画期間とする基本計画が新たにスタートする年となります。また、それに合わせてさまざまな政策分野におきましても2025年度をスタートとする個別計画も新たに始まるところです。これらの計画に基づき、これからまた改めて浜松から地方創生ということで、基本計画は7分野に政策体系をしておりますが、産業・経済、子ども・教育、安全・安心・快適、環境・くらし、健康・福祉、文化・スポーツ、そして地方自治という7分野に浜松の施策をそれぞれ位置付け、総合的・体系的にまち・ひと・しごとの創生に向けた取り組みを力強く進めていきたいと考えております。
また、今年2025年度は天竜川・浜名湖地域12市町村合併から20年という節目の年です。現在、来年度に向けた予算編成がそろそろ佳境に入るところですが、そこにおいては20周年関連事業の開催なども考えておりまして、さらなる浜松市の一体感の醸成を図っていきたいと思っております。
いずれにしましても、現在の浜松市における最大の課題である人口減少の流れを食い止め、転換していく、そういったことを進めていくには非常に時間がかかるとも思っております。そうであればこそ、今直ちにこの問題に全力で、本気で取り組んでいかなければいけないと改めて思っております。浜松市としてあらゆる施策を総動員し、総合力で取り組んでいきたいと思っております。オール浜松で「元気なまち 浜松」を実現していくに当たっては、市役所だけではなく多くの市民の皆さま、企業団体の皆さま、地域の皆さまにご理解とご協力をいただかなければいけないと思っております。それに当たりまして、マスコミの皆さまには、今年も市政に対するご理解、ご協力をぜひともいただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
記者:今、市長から最後の方に人口減少に対するお話がございました。確かに特効薬がないというのも事実だと思いますし、すぐに来年から人口が倍増するなどということは絶対にないのですが、とは言えというお話で、今人口が減っていることを転換するにはかなりのパワーというか、インパクトのようなものが必ず必要になってくると思います。人口減少に対して、市長が今年これだけはやりたいということがあったら教えていただけますか。
市長:人口減少の流れを食い止め、転換していくことは、先ほどおっしゃられた通り何かこれをやれば一気に人が増えるといった魔法の杖のような、打ち出の小槌のような対策は見つからないのが非常に悩ましい問題で、これだけをやればという話では残念ながらないと思っております。ただそういった中でも、浜松で人口減少を引き起こしている大きな要因である少子化、毎年生まれてくる子どもの数がここ数年で激減してきていることが人口減少の大きな要因の一つでありますので、子育てをしやすいまち、子どもたちが健やかに育つまちに向けた取り組みをしなければいけないと思っております。それからもう一つ、人口を減らす大きな要因として若者が浜松から出て行ってしまう、戻ってこないということがあります。若者たちに、浜松における生活・暮らしが全国を見渡したときにどこよりも素晴らしいということを改めて分かってもらえるような情報発信をしっかりしていきたいと思っております。またそれが、若者を引き留める、戻ってきてもらうだけではなく、昨年は年末にインドに行ってまいりましたが、世界から浜松に集まってきていただくということにもつながってくるとも思っておりますので、そういった観点から浜松の魅力発信に取り組んでいきたいと思っております。
記者:もしよろしければもう少し踏み込んで「何かこれをやりたい」ということがあればお教えください。
市長:来年度、子ども・子育ての関係もそうですし、浜松の魅力発信という点でもそうですが、今ちょうどまさに予算編成の佳境に差し掛かっているところで、そういった中で新しい事業もいくつか盛り込んでいきたいと思っております。まだ査定中なので、今この時点で「こんなことをやります」ということを申し上げるのは控えさせていただきたいと思っておりますが、いずれ2月に入ったところで来年度に向けた新規事業を発表させていただきますので、そこまでお待ちいただければと思っております。
記者:インド出張の感想や手応えを感じた部分などがあれば教えていただけますでしょうか。
市長:浜松市というより、我が国で失われた30年などと言われておりますが、ずいぶん長いこと低成長、安定成長のもとでずっと過ごしてきていますので、今まさに大きく伸びる、経済が成長するという感覚を残念ながら忘れておりました。さらに言えば、若い人たちはそれを知らないという社会経済環境だったと思っているのですが、その点、インドはまさに今伸びている国であり、まさに「成長するというのはこういうことなのか」ということを改めて実感できたのは非常に大きな収穫だったと思っております。そういった中で、アーメダバード市、またハイデラバード市のインド工科大学ハイデラバード校、さらにはNEXT BHARAT VENTURESといったところとさまざまな連携を結ばせていただいてきまして、まさに伸び盛りの国の、特に若者、若手の優秀な人材の方々と一緒に連携して、再びこの浜松の地域産業を活性化させる足がかりが、今回しっかりできたかなと思っております。またこれから、特にインドのスタートアップとの連携も念頭に置いて、来年度、浜松市からも人材を送ることも承諾いただいてまいりましたので、今回インドに行って関係を構築してきたことを出発点として、お互いの地域の成長発展に結びつけていけるよう、さらに連携を深めて強化していきたいと思っております。
記者:昨年末の質問と重なってしまう部分もあるのですが、今年、市長としてどんな年にしていきたいか教えてください。
市長:昨年はそれこそ、まず正月から大きな地震災害があり、年明け一番から緊張が走った年だったと思っています。今年は正月元旦から本当に綺麗な初日の出で、三が日は青空が広がって、今年こそ本当に明るい良い年になるのではないかということを予感させるような年明けだったと思っています。この勢い、この状態をぜひとも持続させて、災害のない、そして元気で前向きに明るく進めていけるような年になったらということを強く思ったところです。災害ばかりはいつ何時あるか分かりませんので、常にその辺の備えは万全にしておかなければいけませんが、そういった災害の復旧・復興のような、どちらかというと追われているようなことよりも、むしろ攻めの1年にできたらと思っています。
記者:来年度が市町村合併から20年ということで、さまざまな関連事業の開催も考えていらっしゃるということでした。これも来年度の予算編成に関わる部分であるとは思うのですが、もし今の時点で何か決まっていることがあったら教えていただけますか。
市長:まさに今、予算編成作業中ですので、具体的に申し上げるのはもうしばらくお待ちいただきたいと思っておりますが、浜松市は全国的にも例を見ない12市町村合併ということを経験し、人口は80万、面積も1,600平方キロメートルということで、一つの県くらいの大きさを持つ浜松市が誕生したわけです。合併後も、次のステップとして政令指定都市への移行があり、また、昨年までかかって行政区再編も経て、現行制度下では浜松市の体制として一つの完成形が出来上がったとも思っています。こういった一つの県ほどの規模の権限・財源があって、しかも基礎自治体ですので、住民の皆さまに非常に身近な形でさまざまなことに取り組めるという体制が、20年かけて出来上がってきたわけですので、振り返って「やはり合併してよかった」ということを市民の皆さまに改めて実感していただく、そして合併、政令市移行といったことを経て獲得したさまざまな権限・財源、また地域のさまざまな多様性・資源といったものを、これからの20年にいかに生かしていくかということを考える節目にぜひともしていきたいと思っております。そういった中で、さまざまな市民の皆さま向けの施策を盛り込んでいくということで、今まさに具体的な事業内容について検討しているところです。
記者:市長はインド出張の帰路で知ったと思うのですが、スズキ株式会社の相談役の鈴木修さんがお亡くなりになりました。文書でもコメントを発表していただきましたが、改めてコメントをお願いします。
市長:鈴木修相談役がお亡くなりになったという連絡はインドからの帰路の途中で受け取ったのですが、本当につい先日までお元気にされていたと思っておりましたので、突然のことで大変ショックを受けたところです。特に我々のインド訪問中は、鈴木修相談役が40年以上前からインドに着目し、進出されて、また強固な関係を築いてこられたというお話を度々現地で伺っておりまして、インドの皆さまが我が国の中でもとりわけ浜松を大事にしていただいており、そういった中で今回また新しい関係構築に一歩踏み出したというそのタイミングで、最大の功績者であり、功労者である鈴木修相談役の訃報に接したということが非常に残念でならなかったわけでございます。それに限らず、浜松地域の経済・産業を考えたときに、スズキのこれまでの飛躍的な業績の拡大、それが輸送用機器、特に自動車はすそ野が広い産業でありますので、この地域全体の産業の活性化にも非常に貢献されてきた、言ってみればスズキ自動車の業績の拡大・発展とともに地域の産業・経済の発展があったと思っているわけでありまして、そういった方がお亡くなりになられたということは、地域の産業にとっても一つの大きな転換点を迎えるのかなとも感じたところです。改めて、これまでの鈴木修相談役のさまざまなご功績に対して敬意を、また感謝を申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りしたいと思っております。
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