緊急情報
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更新日:2024年9月2日
2024年8月29日
(中野市長コメント)
今回、会計別の補正額としては、まず一般会計の補正額が50億300万円の追加となっております。
特別会計の補正額は3億4,200万円、企業会計の補正額が878万1千円をそれぞれ追加することとしており、補正後の一般会計、特別会計、企業会計を合計した総額が7,057億8,897万円余りとなります。
また、一般会計と企業会計において債務負担行為の設定及び変更を合わせて行うこととしております。
今回の補正予算は、安全・安心・快適なまちづくりに向けたインフラ施設の災害対策等に要する経費を追加するほか、原油価格・物価高騰の影響を受けている社会福祉施設等に対する光熱費の支援に要する経費を追加することとしております。
また、新型コロナウイルス感染症への対応ということで、ワクチン接種にかかる経費を追加します。
その他、令和7年度に更新となる指定管理者導入施設の上限額設定や、契約準備期間の確保などを目的とした債務負担行為の設定を行うこととしております。
(1)安全安心快適なまちづくりとして、河川内の除草やしゅんせつ、また中山間地域の主要道路における迂回路の機能強化といったインフラ施設の災害対策等を推進するほか、信号機のない横断歩道を対象とした事故防止対策を進めてまいります。また、民間の介護サービス提供施設等の災害に備えた改修を支援するほか、令和6年能登半島地震の発生を契機として関心が高まっている、旧耐震基準で建築された木造住宅の耐震補強工事に対する助成に必要な経費を追加することとしました。
(2)物価高騰対策として、国が電気料金・ガス料金に対して、この8月から支援を再開したことを踏まえ、国の支援が空白期間となっていた6月、7月の2カ月間を対象として、社会福祉施設等が負担した光熱費を支援していくこととしております。
(3)新型コロナウイルス感染症対応として、ワクチン単価の見直しに伴って接種委託料を追加するほか、ワクチン接種に伴う健康被害の認定を受けた方の救済に必要な予算を追加することとしました。
(4)その他として、市有地の借地解消を目的とした佐鳴湖公園の用地取得に向けた予算を追加するほか、障害者就労施設における生産設備や、救急医療機関における電子カルテ情報共有サービスの導入支援といった、医療福祉施策の充実に向けた予算を追加します。
(5)債務負担行為限度額の設定等として、設定が20件、84億円余りとなっており、主なものとしては、令和7年度に更新となる指定管理者導入施設の上限額提示や、契約準備期間の確保などに伴うものとなっております。またこの他、債務負担行為の変更が2件、3億円余りとなっております。
市長:すでに一部報道にはありますが、昨日の夕方に市内で行われた会合において、今、接近してきている台風10号に絡めて、私から不適切な発言をしてしまったところでございます。これは市民の皆さんの思い、感情から大変かけ離れた不適切な発言だったと思っておりまして、改めてこの場で発言の撤回とお詫びを申し上げさせていただきます。誠に申し訳ございませんでした。
これからは、改めて市民の皆さんの思いにしっかり寄り添って、また、発言については慎重にということを心掛けていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
記者:交通安全施設等整備修繕事業のことでお伺いします。今年、小学生が亡くなるという痛ましい事故があって、今回、小学校の近くや通学路にかかるところをしっかりと対応していくということですが、市長としてこういった対策をとってどういったことをアピールしていきたいとお考えでしょうか。
市長:ご指摘の通り今年5月に、浜名区で大変痛ましい事故が発生したわけであり、それを受けて同じように信号のない横断歩道における歩行者の事故を防止するということで、緊急の対策を我々としても講じてきたところです。今回、一斉の点検を踏まえ、市内で80カ所対策が必要であると認識しており、そのうち速やかに対応できるものについては、既定の予算を使って速やかな対応を行っておりますが、それによって不足する分について今回補正予算で追加させていただくこととしました。いずれにしましても、二度とこのような痛ましい事故を起こさないためにも、今回の予算も含めて、信号のない横断歩道でも安全に通行横断ができるよう、速やかな対策を我々としてしっかり講じていくことにより、市民の皆さんの安全・安心の確保を進めていきたいと思っております。
記者:高付加価値旅行者の受け入れ環境整備促進事業、アフターコロナということで海外インバウンドのお客様がかなり増えており、浜松に来ていただくための対策が必要だと思うのですが、この事業のねらいについて教えてください。
市長:全国的に見てもコロナの収束、そして円安の影響もあって、インバウンドによる大変多くのお客様に海外からお越しいただいている状況にあると思っております。ただ、残念ながら我々浜松市では、コロナ前の状況まではまだ十分に戻りきれていない状況にあるわけです。そういった中にあって、とりわけお越しいただくと大変長期にわたり滞在していただけ、また、さまざまな消費をしていただける富裕層の皆さんにお越しいただくということは、地域の観光・経済にとって非常にメリットがあると思っております。そういった皆さんをお招きするに当たっての魅力的なコンテンツを開発する、また、既存のものに磨きをかけていくということが、今この瞬間大事ではないかと思っており、今回こういった予算を計上させていただきました。浜松ならではの体験ということで言えば、例えば夏場の浜名湖のたきや漁や、浜名湖北側の山間部のパラグライダーなど、全国どこでもというものではない観光資源もたくさんありますので、こういったものをより魅力的なものに、かつ、インバウンドの方々へ適切に発信できるように、この事業を通じて進めていきたいと思っております。
記者:交通安全の関係で、80カ所を急いで対応するということですが、過去5年間に事故が起きた信号機のない横断歩道が181カ所あるそうです。残りの部分は緊急度の高低で、まずどこから進めるかを決められたのだと思いますが、それ以外の残るところについては、予算が許せば今後何らか手を打っていくイメージで考えてらっしゃるのでしょうか。
市長:ご指摘のように、過去5年間、横断中に事故が発生している信号機のない横断歩道が181カ所あると確認しております。今回、そのうち小学校周辺500メートルの範囲、また、通学路上にあるものなど、そういった緊急に対策が必要な箇所ということで80カ所を選定し、既存の予算を含めて対策を講じるということにしております。もちろん、その範囲から外れる場所にあって事故が発生している信号機のない横断歩道もまだ残されているわけでありますから、これらについても順次対策を講じていきたいと思っております。
記者:先ほども質問がありましたインバウンドの件で確認をさせていただきたいと思います。資料の中の書き方だと、事業内容としては、今からいわゆる目玉になるものを探して、それをきっかけして旅行需要を喚起していくような感じで受け止めたのですが、基本的な考えがそれでいいのかというのが1つ。もう1つが、「旅行単価の高い訪日旅行者」とありますが、これは具体的に大体1日どれくらいのお金を使う方を想定されているのでしょうか。また、もしよろしければ「この地域の人」といったような地域的な狙いのようなものがあれば教えていただけますでしょうか。
市長:まず、今の浜松のインバウンドのお客様の状況について申し上げますと、先ほどもお話しましたが、残念ながら浜松はまだコロナ前の水準まで戻りきっていない状況にあります。加えて、お客様の層が若干変化しており、コロナ前は中国からの団体のお客様が非常に多くを占めておりましたが、最近は例えば台湾やマレーシアなど、東南アジア諸国地域の個人旅行の皆さんに多く入ってきていただいています。こういった方々は、とりわけ滞在期間も長かったり、また、多くの消費をしていただけたりというお客様の層でもあります。この流れをさらに加速化するという点で、今すでに資料の中にはいくつか上質な体験ということで書かせていただいておりますが、こういったものを目当てに来ていただいているお客様が先ほど申し上げたような方々になるのですが、これに磨きをかけて、より浸透を図ることでさらなるインバウンド増加につなげていきたいということで、今回この事業をやらせていただくものとなります。
観光・ブランド振興担当部長:浜松市の中で具体的な数字はなかなか出てきませんが、旅行消費額としましては、だいたい浜松市では3万円から6万円ぐらいの数字が旅行消費額ということとなっております。
記者:これは1日の金額ですか。
観光・ブランド振興担当部長:こちらは滞在期間のもので、1日の方もいれば3日の方もいらっしゃいますので、1日いくらかということはお答えできない状況となっております。
記者:当初予算から、5月補正、9月補正と来て、全体としてやはり災害対策等のインフラ関係が中心になってきていると思うのですが、この傾向は今後も続いていくのでしょうか。
市長:我々としましては、特に今年の当初予算は、正月元旦の能登半島地震もあり、災害・防災に非常に関心が高まっている中での当初予算でしたので、十分な予算を計上しようということで編成しました。ただ、そこで拡充して計上した予算を執行する、それもできるだけ速やかに執行するということでやっている中で、改めて、さらなる防災対策、災害の備えとして必要な部分も出てきていることもあり、今回追加させていただくこととしたわけです。今回は昨年とは異なり、災害復旧・復興といった観点からの予算は計上していないわけですが、これからの傾向としてはそういった事前の備えの充実という点でも、さらなる拡充が必要となってくるというのもあります。また、いざ災害が起きてしまったということになると、速やかな復興という点でも災害関連の予算が結構なウエイトを占めてくる可能性があると思っております。
記者:今回の件について撤回して謝罪されたところでありますが、台風が近づくとなぜか高揚するという発言をされたことについて、意図を改めて聞かせていただいてもよろしいでしょうか。
市長:昨日は竹内県議が体調を崩されていたのが良くなられて、復帰されるリスタートの会ということでありましたので、そういった観点から私もあいさつを求められたのですが、取り上げた内容が適切ではなかった、また、表現も適切ではなかったということで、改めて深く反省をしているところでございます。
記者:撤回と謝罪をされたところですが、今分析してみて、どういう意図でこういった発言が出てしまったのか、お考えをお話いただければと思います。
市長:市民の皆さんの思い、感情からかけ離れた内容でありましたので、本当にお詫びを申し上げるしかないのですが、我々防災屋ということで申し上げますと、これから災害が来るかもしれないというときには、気を張って、何としてでも乗り越えるということで士気を高めないと対応しきれないというのもあって、そういった気持ちを持っていたのですが、少なくとも表現として、普通の市民の皆さんの感情としては、これだけ巨大な災害が近づいてきているときの思いとしては、不安であったり心配であったりというのが普通であろうと改めて思っております。そういった点からも、市民の皆さんの思い、感情からかけ離れたことを申し上げてしまったことを深く反省をしているところです。
記者:中野市長はこれまで中央省庁にいらっしゃったご経験から、ある意味、防災の専門家的な側面もあると思います。そういった意味で、思いが先走った発言なのかなというのはお話を聞いて分かりましたが、この発言を聞くと不安に思う市民の方もいらっしゃると思いますので、これからの対応に向けて決意のほどを伺えますでしょうか。
市長:この台風10号は進路、進行スピードが定まらない中で、今すでに九州の方では雨・風が強い状況にあります。我々浜松市としても、もともとの進路はそれこそ火曜日ぐらいには浜松の近辺を直撃するということもありましたので、早め早めの対策を講じてきたところではありますし、また昨日、早朝の段階で市としても災害対策本部体制を敷きまして、万全の対応でこれから臨んでいくという状況を整えております。我々としても、これからの台風の進路をはじめ、市民の皆さんにはこまめに情報提供するとともに、市民の皆さんには早め早めの行動をとっていただけるように促していきたいと思っております。これだけ大きな台風になってくると、何よりも命を守るということが第1ということになると思いますので、そういう点は我々としてもしっかり対応していきたいと思っております。
記者:いつの時点で問題について気付かれたのでしょうか。問題を指摘する声がいつどのような形で、どなたから寄せられたのか教えてください。
市長:NHKさんのWebニュースでしたでしょうか。そちらで報じられた後から、いくつかお話をいただいたところです。
記者:それまでは特に認識はされていなかったということでしょうか。
市長:はい。
記者:高揚するという言葉を、もともと市長はどのような意味として思っていらっしゃったのでしょうか。
市長:先ほど触れましたけれども、防災対策に当たる者としては、こういった極めて大きな災害が近づいてきているという中では、気を張って、士気を高めて、何としてでもこの災害乗り越えるという気持ちで臨まなければ乗り越えられないというのがありました。ただ、それを高揚感と表現してしまったのは全くもってまずかったと反省をしているところです。
記者:昨日は避難指示が出ている中だったと思うのですが、そういった中で会合に出席するという判断はどういったところからだったのでしょうか。
市長:昨日の夕方時点では雨も小康状態にありましたし、浜松市で避難所を開設しておりますが、避難されていた方がゼロということで、もう皆さんお帰りになっていたというのもありました。また、市内の被害の状況という点では、大きいところは天竜区渡ケ島の土砂崩れが発生しておりましたが、これも応急対応に着手済みでもありましたし、何より昨日もその段階で市役所の体制を災害対策本部体制ということで、警戒を一段引き上げて、万全の体制をとっておりましたので、そういったこともありまして、総合的に勘案して出席をさせていただきました。もちろん、いつでも連絡を取れる体制にはしておりましたし、会場から市役所まで5分あれば戻ってこられますので、そういった点で、災害対策には支障が生じない形で対応をとらせていただいていたところです。
記者:この件に関連して、市に対して一般の方から意見が寄せられているとか、そういった状況があれば教えてください。
政策補佐官:市のコールセンターに電話で3件、「市長のご意見箱」に3件いただいておりまして、計6件のご意見をいただいているところです。
記者:内容について、言える範囲で構わないので教えていただけますか。
政策補佐官:内容としては、「台風が来て不安を覚えている中で、こういった発言はどのようなものか」というものがありました。
記者:全体的に批判的な内容ということでしょうか。
政策補佐官:はい。
記者:昨日の夜の報道後に「まずいのではないか」という指摘があったそうですが、どういった方からだったのでしょうか。市民の方なのか、支持者の方なのか、職員の方なのか、お教えください。
市長:私を応援してくださっている方からです。
記者:災害対策に当たって、相当な人数の職員の方が夜を徹して対応するというパターンが長く続いていますし、これからも続く見通しだと思います。士気を高めて、気を張ってやっていかねばというのは、まさしくその通りだと思いますが、中野市長ご自身もやはり気を張っている状態ではあるのでしょうか。そのあたりも、ご自分の気持ちを強くしてといったような部分がご発言に出てしまったということでしょうか。
市長:私も、週はじめの災害対策連絡会議以降、災害モードに入っております。ただ、繰り返しなりますけれども、市民の皆さんの思い、感情からは外れた表現であったと深く反省をしているところです。
記者:いわゆる公用の発言ということで、昨日私も現場で聞いておりました。祝辞の中の一部だったかと思うのですが、この文言、フレーズ自体は、もともと用意されていたものなのか、それとも会場の雰囲気を表すためにその場で、即興で出た言葉なのかと言われると、どちらになりますか。
市長:あまり事前に準備する余裕もなく、当日会場に行ってごあいさつさせていただくことが大半ですので、昨日もそのような状況でした。
記者:先ほどからお話をお伺いしておりますと、職員の方もそうですし、市長も台風対応ということで気が張っていることに加えて、昨日の会場には私も伺いましたが、たくさんの人が来ていらっしゃって、確かに熱気みたいなものが強く、そういったところが相まって今回の発言につながったという理解でよろしいですか。
市長:はい。今にして思えばそういうことだと思っています。
記者:事実確認として伺います。台風が近づくとなぜか高揚するという発言自体は、されたということでよろしいでしょうか。
市長:昨日、そのように申し上げたと思っておりますので、今回改めて撤回とお詫びをさせていただいているところです。
記者:今回の台風の特徴として、かなり長い間対策をとって準備しなければいけないということがあると思います。昨日の朝の災害対策本部でも、長丁場になるので職員の皆さんのローテーションについてですとか、健康管理をしっかりしてくださいという呼び掛けがありました。普段の台風対策と比べてと、今回工夫しているところがあれば教えてください。
市長:昨日の本部会議でも危機管理監から申し上げたと思いますが、本当に長丁場になりますので、職員が倒れてしまっては全く意味がないわけでありますから、しっかりローテーションを組んで、かつ、災害対策本部体制にしましたので、一危機管理部局の話ではなく、全庁体制でこの難局に向かっていくということでやらせていただいているところです。
記者:各部署でローテーションということで、24時間体制でどなたかが泊まり込んでいるということかと思います。幸いにも今のところ人的被害は出ていませんけれど、いざ本当に何かあったときに、すぐ対応できる体制をしっかり整えているということでしょうか。
市長:はい。今回、それこそ災害対策本部体制にしましたものも、通常よりも若干早めのタイミングとも思っております。長丁場を乗り切るためにも、そういう点で工夫はしているところです。
記者:細かい事務的な話で恐縮ですが、台風が近づいている中にあって、9月1日は防災の日になっておりまして、浜松市でも総合防災訓練の計画を立てられていると思います。こちらの実施可否についてはすでに決められていますでしょうか。他の自治体ではやめるというところが相次いでいますが、浜松市として対応どうされているのか教えていただけますか。
市長:もともと浜松市としての防災訓練ということでは、今週の月曜日に災害対策本部の設置訓練をやる予定でおりました。しかし、この台風の状況を踏まえて、訓練を飛び越して連絡会ということで実働に近い形での動きをしたところです。従いまして、9月1日の防災訓練については、市役所としては特段以前から予定をしておりません。
危機管理監:9月1日については、自主防災隊の皆さまが訓練等の実施を予定しております。当初は地震発生のサイレン等を鳴らす予定でおりましたが、そちらについては取り止めとしました。防災訓練の実施の可否につきましては、それぞれの自主防災隊で判断をしていただくということにしましたので、市の方から一律中止をしてくださいという指示は行わない予定です。
記者:緊急速報メールは市が出すものだったと思います。緊急防災メールも計画の中に入っているのですが、こちらについてはどうなるのでしょうか。
危機管理監:緊急速報メールにつきましては、各キャリアのものを私どもの方から発令しておりますが、基本的にそういったものは行わないということで予定をしております。
記者:今回、2日頃までに静岡県に接近するという情報が出ているというところですが、気象庁からも、今夜から明日の午前中にかけて線状降水帯の発生の可能性もあるという情報が出てきました。南部と北部でまた対策の状況等も変わってくると思うのですが、改めて市民に呼び掛けたいことがあれば教えてください。
市長:なかなか進路と進行スピードが定まらない台風10号ですが、最新の予報では9月2日ごろにかけて浜松に接近するというところでございます。それまでの間も、雨雲の活発化によって、これまでも随分累積で降っておりますが、引き続き雨が降り続くということもありますので、河川の氾濫、あるいは土砂災害といった危険性が非常に高まるのだろうと思っております。そういったことから、我々としましても、積極的に、定期的に市民の皆さんへの情報発信、情報提供を、市のホームページや公式SNSなどから今頻繁に着信があると思っておりますけれども、そういったことを行わせていただきまして、市民の皆さんの災害への備えをしっかり促していきたいと思っております。また、先ほども申し上げましたが、早め早めの行動をとっていただくというのは市民の皆さんには非常に重要だと思っておりますので、心配があるときには早めに避難所へ避難していただくといったことも呼び掛けていきたいと思っております。
記者:先ほど市長の方から渡ケ島の土砂災害のお話がありました。逐次、危機管理課からは情報を発表していただいているかと思うのですが、現時点での主な被害について、土砂災害その他も含めて、市として把握しているものがありましたらお願いします。
市長:今日の9時に情報提供させていただいていると思いますが、最新の被害状況ということで申し上げますと、比較的規模の大きいものとしては天竜区渡ケ島の土砂災害がまず1件あるということと、道路災害ということでは、落石、陥没、法面崩壊が3件発生しております。加えて、建物の倒壊が1件確認されておりまして、我々が現時点で把握している主な被害ということではそれぐらいということになります。
記者:浜松市では避難、土砂災害に関する避難指示が出っ放しになっている状況だと思います。明日、明後日以降、また雨が強くなってきそうですが、携帯のアラームみたいなものは新しくは鳴らないような形になると思うのですがいかがでしょうか。今、避難指示が10万世帯以上に出ていますが、ほとんど避難されていない状況の中でも、「やばい」と思う境目と言いますか、何をもって行動をしなければいけないのかというところを改めて呼び掛けていただきたいと思います。
危機管理監:現状、土砂災害警戒情報が浜松市南部に出っ放しになっている状況です。それを踏まえ、現在、浜松市南部の土砂災害の危険がある地域に対して避難指示を発令したものが現在も継続中です。そういったこともあり、最初の発表のときには緊急エリア速報等が流れるので、その時には気づくわけですが、少し意識が薄れてきている部分もあります。実はここに来る前、担当の職員には伝えたのですが、ここのところ14時ごろにSNS等で市民の方に周知をしておりますけれども、その中に、土砂災害にかかる避難指示は継続しており、今後も引き続き注意して欲しい旨を入れて発信をしていく予定でおります。
記者:JR東海についてお伺いします。明日、新幹線が止まるということで、昨日や今日も一部区間で運休というところがありました。安全や雨の量とか考えるとやむを得ないところもあるとは思うのですが、やはり使わざるを得ない人も一定数いらっしゃって、経済や社会にも非常に影響が大きいところであると思うのですが、市長としての見解や、JR東海さんへの要望などがあれば教えてください。
市長:先ほど、市民の皆さんには早め早めの対応ということで申し上げましたが、やはり公共交通機関も早め早めの対応をとっていただくのが、結局は一番安全につながるのだろうと思っております。そういう点では適切に対応していただいているのかなとは思っております。ただ、おっしゃる通り非常に影響が大きい公共交通機関でありますので、今回はかなり早めの段階からJR東海さんの方で計画運休の見通しを示していただいてはおりますけれども、台風の進路が定まらなくて、たびたび予定も変わってきているようなところもありますので、とにかく早めの周知を多くの皆さんに、確実に伝わるようにしていただけるよう、JR東海さんにはお願いをしたいと思っています。
記者:浜松市立小・中学校でいじめを受けた女性が浜松市に対して損害賠償求めて裁判を超しましたが、市長の受け止めをお願いします。
市長:今回、訴えを起こされたということは報道等で承知をしておりますけれども、これについては不適切な対応があったということで、一昨年になりますでしょうか、当時の浜松市長、また教育委員会からも当事者の方にお詫びをさせていただいているところでございます。その上で、今回どういった内容でどういった観点から裁判を起こされているのかということについては、まだ訴状を確認させていただいていないものですから、訴状が届きましたら、内容を確認の上で対応についてしっかり検討していきたいと思っております。
記者:この件とは別に、浜松市としてはいじめの早期発見や防止策について、どのような取り組みをされていますか。
市長:いじめへの対応ということでは、まさにこの事例を踏まえて、対策・体制、また見直しもかけているところです。私も就任以来、いじめ見逃しゼロということで、早期発見、早期対応ということを教育委員会の方にも繰り返しお願いしているところでありますので、いじめ被害者が生まれないように、我々としても健やかな子供たちの学習環境をしっかり整えていくよう尽力していきたいと思っているところです。
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