緊急情報
ここから本文です。
更新日:2024年5月13日
2024年4月25日
(中野市長コメント)
浜松市におきましては、全国の大学生などに市内の企業の魅力を届け、UIJターン就職を促進することを狙いまして、市内企業の皆さまのインターンシップ募集情報などをSNS動画で発信をすることを始めました。
人口減少が進んでいる中で、働き手の確保、市内企業の労働力の確保への対応が急務となっていますので、浜松市としては、本年度、市内企業などの採用力強化を図るためのさまざまな事業を計画しています。
その第1弾ということで、この情報発信事業については、市内企業のインターンシップ情報を各社90秒程度の短編動画に編集し、大学生などのZ世代が利用している「TikTok」「Instagram」「YouTube」を活用して配信するものです。また併せて、特設ホームページも開設することとしています。
情報発信する企業の公募については、今年の3月から既に行っていますが、現在44社にエントリーをいただいています。
各社の動画内容は、「きっと浜松で働きたくなる」をテーマとして構成をしていただいていて、各社の社員の皆さまにも出演をしていただきながら、この夏のインターンシップの情報を発信するとともに、企業の製品や企業風土、雰囲気も併せて紹介する内容としています。
今後、この動画は、各社完成次第、順次公開をし、9月末まで掲載する予定です。現在、既に先行して3社が動画を公開しています。
こういった動画を公開することによって、個々の企業はもちろんのこと、浜松市全体の働く場、働く地域としての魅力を多くの大学生、保護者の方々に見ていただき、ご理解をいただけたらと思っているところです。
皆さんにもこういった取り組みについて、ぜひ情報発信にご協力いただければと思っています。
よろしくお願いいたします。
記者:これはあくまでもインターンシップの募集であり、例えば正社員の採用などの発信については、今のところ考えていないのでしょうか。
市長:従来禁止されていました、採用に直結するインターンシップがこの夏から可能になるということもあり、また、このインターンシップは就職活動の前段として非常に重要になってくるということもあり、今回はまずインターンシップの情報発信をやらせていただきます。
これからはそういった事前の経験を積んだ上で、それがその会社に入ることに直結するような時代になってくると思いますので、ここからやるのが正解であろうと思っています。
記者:今現在44社の応募があるとおっしゃっていたと思うのですが、優劣をつけるようで少し恐縮ですけれども、例えば上場企業や従業員規模の大きい会社はどのようなところがあるか教えていただけますか。
産業部長:44社のうち、従業員が多いところですと、共和レザー株式会社や、浜名梱包輸送株式会社などの事業者がいらっしゃいます。業種の内訳でいくと、44社の中では製造業(19社)、不動産業(11社)が多い状況です。
記者:今回の事業について、それぞれの会社で動画を作成して公開するということはもう既にやられているところもあるかと思うのですが、浜松市が介入するという部分でいくと、事業として具体的にどういったサポートをされるのかもう少し細かく教えてください。今のところホームページを開設するということでしたが、その動画の作成に対してサポートを行うとか、他に何か具体的にあったら教えていただけますか。
市長:動画作成自体はそれぞれの企業にお任せをしますが、特に中小企業になりますと、個々の企業でインターンシップ情報を発信しようと思っても、なかなかアクセスがなかったり、アプローチをしようと思っても難しかったりというところがありますので、統一的に市内の企業群として取り上げて発信をするということが、より多くの大学生はじめとする皆さんのところへ届きやすくなると思っています。
産業部長:今回Z世代向けの動画ということで、実際に企業の社員の方に出演していただくのですが、TikTokやInstagramに動画の取り方などを指導する事業者に間に入っていただき、その事業者が企業を訪問して「こういう角度で撮ると良い」と指導をしたり、実際に撮影をしたりなど、協力をしていただいています。
記者:先ほど流れていた動画内の曲は全てオリジナルなのでしょうか。
市長:各社にお任せをしていますので、それぞれの会社で選曲も含めて、決定されていると思います。当然、著作権など課題になるようなところは外していると思います。
産業部長:著作権の関係も、アドバイザー(実際に企業に入っていただいている事業者の方)が確認をしながらやっておりますので、問題ございません。
記者:普通の企業が作っている動画というのは、大体いいところを見せたいというものが多いと思います。今の動画やYouTubeで他の2社の公開されている動画を少し見てみたのですが、会社の雰囲気や風土が分かるような動画であると思いました。浜松市として、動画にそういったところまで入れる目的などを教えてください。
市長:基本的に浜松市内の企業、特にものづくりの企業ですと、「特徴的な技術がある」や「世界的に見ても珍しい製品」など、作っているもの(売り物)ばかり宣伝をされることが多いのですが、やはり働く場として働きに来てもらわなければならないというのが第一になりますので、今回はそういった製品の情報発信もさることながら、いかに働きやすい職場であるか、働くのに素晴らしい職場であるかを中心に情報発信してもらうよう、アドバイスなどをさせていただいています。
記者:この動画を公開するのは、YouTubeやTiktok、Instagramなど、市が運営するアカウントでの公開という形でよろしいでしょうか。
市長:報道発表資料内のQRコード横のURLを見ていただいても分かるように、統一して浜松インターンシップのドメインを使用しており、市で用意したアカウントで公開しています。
記者:そこから応募ホームページへの誘導についても、動画から飛べるという形なのでしょうか。
産業部長:基本的にはその動画の中で企業のページを見ていただくというのと、「JOBはま!」という市の採用情報と連動していますので、企業のページと合わせて見ていただくような形になります。
記者:この動画作成に当たって、指導する会社に入っていただくという話があったと思いますけれども、具体的にどのような会社であるかと、どのような指導や指示を出しているのかを詳しく教えてください。
産業部長:プロポーザルで事業者の募集をかけまして、採択されたのが「株式会社週休3日」という事業者になります。今のZ世代の皆さんが見やすいような動画を作ることに長けていますので、そういったところの支援をしています。
市長:「週休3日」は世界的に有名なTikTokerだったでしょうか。
産業部長:実際に担当されているのが、2021年に「超チルなラッパー」でTikTok流行語大賞をとられた方で、今回の動画の編集や見せ方などをサポートしてもらっています。
記者:今年から、インターンシップを行った情報を採用に使ってもよいとなったのは重々承知しているのですが、学部の人とマスター、ドクターの人とそれぞれ違ったように記憶しています。インターンシップで提示するということは、来春の卒業の人をターゲットにしているということでよいのでしょうか。
市長:来春に就職活動をされる方々です。
記者:学部の人は、大学3年の時で、来々春卒業、2026年卒業の人ですね。
市長:主にそうです。
記者:市のサポートとしては、著名なTikTokerを擁している会社さんへサポートに回ってもらうこと、アカウントを開くことなど、全体として予算はどのくらいでしょうか。
市長:今回のインターンシップ動画の掲示をはじめとする情報発信事業という点では、約400万円の事業費になっています。
記者:私が先ほど申し上げたサポート等の事業者への経費やアカウント開設を含めてですね。
産業部長:全て込みで、この金額です。
記者:いわゆる大企業は、それぞれ一生懸命取り組みをしていて、それなりにSNSを使った発信は行っていると思うのですが、市としてサポートをイメージしているのは、どちらかというと中小企業側なのでしょうか。
市長:これまでもこういった情報発信が難しいと言ってこられたのは、やはり中小企業の皆さんですし、加えて今まさに人手不足で、本当に悩んでいるのは中小企業の皆さんですので、どちらかというとそういった皆さんと連携をしながら、浜松経済界全体となって情報発信できればということでやらせていただいていますから、できるだけ中小企業の皆さんにご活用いただきたいと思っています。ただもちろん、浜松には有名な、あるいは新卒の方々が多く就職希望されるような大企業もありますので、そういう企業ともうまく連携をとりながら、「浜松は、働くには非常にいいところだ」ということを発信できたらと思っております。
記者:使用するSNSですが、TikTokとInstagram、YouTubeということですが、今回Xが入っていないのは、何か意味があるのでしょうか。
産業部長:事業者の提案の中で、今のZ世代が何を好むかというところでご提案いただいたのが、TikTok、Instagramが中心だったので、そこを選定させていただいたということです。
市長:XやFacebookは少し年代層が高いらしいということもあります。
記者:今Instagramだけ見たのですが、まだフォロワーが1人ということで、開設したばかりということかと思いますけれども、それぞれの開設時期と、広告などでも流せるかと思いますが、広告にも入れる予定があるのか伺ってもよろしいでしょうか。
市長:お手元にお配りしている資料にもありますとおり、令和6年4月18日から公開を先行して始めたところでして、まさに今日こうして皆さんに発表させていただいたことを踏まえて、今後宣伝をしていきたいと思っています。まだ今の時点ではフォロワーが1名ということですが、どんどん増やしていきたいと思っています。
産業部長:今回フォロワーの話もありましたが、どちらかというと動画を多くの方に見ていただきたいというところが狙いです。例えば4月18日に公開したところでは、今朝の段階で736回も動画の視聴が進んでいるような状況になりますので、フォローというよりはどんどん見ていただくことを狙いにしています。今回特にTikTokにつきましては、横展開されやすいSNSですので、広告を入れて見ていただくというよりは、興味関心を持っていただいて、広がっていくというところを狙っているものであるため、広告の予定はございません。
記者:ちなみに掲載期間について、あえて終わりを設けているのはなぜでしょうか。
市長:ターゲットがこの夏のインターンシップですので、一旦そのあたりでおしまいにさせていただきまして、今回の取り組みを踏まえて、さらに改良をすべきところが出てくれば、またその次のシーズンのインターシップ時期に向けて動画を変えるなり、体裁を変えるなどしていきたいと思っています。
記者:中野市長は来月の1日でご就任から1年をお迎えになりますけれども、新市長としてお勤めになられたこの1年間で感じた課題や振り返りなど、あと2年目を迎えるにあたりまして、これから実現していきたいことなどございましたら、教えていただけますでしょうか。
市長:この1年を振り返ってということですけれども、昨年5月1日に市長に就任させていただいてから、本当にこの1年にいろいろあったといいますか、濃密な1年を送らせていただきまして、私もこれまで生きてきた中で、本当に密度の濃い、中身の濃い1年だったと思っているところでございます。またその一方で、もう1年経ってしまった、この流れの早さといいますか、時間が経つ早さも実感、痛感をしているところでもございます。昨年、就任直後は浜松まつりがお酒を除いて久々の通常開催ということもありまして、また3日間とも天気がよかったということで、過去最高の人出を記録するまでになりまして、本当に幸先の良い滑り出しだったと思っています。また夏には「野球」もありましたし、また1年を通じては、「どうする家康」で大変多くの皆さまに浜松に来ていただいたということで、非常に良い1年だったと思う一方で、6月の水害をはじめとする災害もございましたし、年が明けてからは能登半島の地震などもありましたし、さまざまな困難課題も浮き彫りになりました。とりわけ私が就任以来、浜松の一番の課題だということで申し上げてきた人口減少というのは、なかなか止まらないといいますか、その流れを転換できるような状況にはないということが、いよいよはっきりしてきたところでもあります。そういうこともありまして、令和6年度に入りまして、私が最初から組んだ当初予算も先の3月に議会で認めていただきましたので、1日も早く執行していくことによって、私が以前から言っております「浜松から地方創生 浜松をもっと元気にしていく」ということに向けて、着実に進めていけたらと思っているところでございます。1年で何か具体的な結果を出せたかと問われれば、なかなか思うように「これは」というものがなかったかもしれませんが、ただ確実に今後の浜松の未来、浜松の地域、あるいは市民の皆さんの未来のことを考えた種まきはしてきたと思っておりますし、またそれをさらに進めるための準備も整ったと思っていますので、またこれからの1年もしっかりと前を向いて取り組みを進めさせていただきたいと思っているところです。
記者:いよいよ浜松まつりが差し迫っていますけれども、先ほど市長がおっしゃったとおり、お酒なしでのフル開催ということで、今回は思い切りの良い開催になるかと思いますけれども、長年続いてきた伝統のまつりが5年ぶりにフルで開催できることについて、市長としての気持ちをお聞かせください。また、久々のフル開催となると思うので、注意点も含めて伺えればと思います。
市長:今回、5年ぶりにお酒まで含めて従来の形で開催ができるということで、市民の皆さんは待ち望んでいたことだと思っております。私自身も待ち望んでいたところでありますので、大変楽しみにしております。昨年は、先ほども言いましたとおり、3日間とも天気に恵まれたこともあり、多くの人出がありましたけれども、ぜひそれを上回るような盛り上がりを見せてほしいと思っています。ただ当然、お酒が入りますので、事故や事件があったら、せっかくの盛り上がりに水を差すようなことになりますので、くれぐれもそういったルールを守ることについてはしっかりとお願いしたいと思いますし、そういった節度ある中で、大いに盛り上がっていけたらと思っております。とりわけ浜松まつりは、起こりからしても、かつて殿様のご子息が生まれたことを祝い、凧を揚げたのが発端とも言われています。特に人口減少、少子化を何とかしなければいけない浜松にとって、こういったまつりでもって、子供たちの誕生や子供たちの健やかな成長を祝うというのは、やはり人口減少対策を進める上では非常に意義があることだと思っていますので、そういう点も含めて、ぜひともいいまつりになってほしいと思っています。
記者:県知事選についてですが、今現在、大村慎一さんと、鈴木康友さんが立候補を表明されておりまして、今日共産党の候補者が会見するというお話もございますが、中野市長が前回の会見で、「一般論として、地域間対立はできれば避けて欲しい」とおっしゃっていただきましたけれども、どうしても今の構図として、有権者から見た地域間対立や与野党の対決が注目点になってしまっておりますけれども、県知事選に対して、どのような期待や受け止めをされていますでしょうか。もし市長として、どなたか特定の候補者を支援、支持するお考えがございましたらそれも併せて教えてください。
市長:前回の会見のときも申し上げましたとおり、今具体的に立候補を表明されております、大村さん、鈴木康友さんということで申し上げれば、大村さんは私の先輩でありますし、鈴木康友さんは前任の浜松市長でありますし、どちらも尊敬するお二方です。また今のところ、それぞれの政策を見させていただく限りでは、それほど大きな差異はないのだろうと思っているところでございます。ただそういった中で、国政の対立構図が知事選挙に持ち込まれようとしていることについて、私としては違和感を感じています。やはり国政の対立構図と地方自治の現場の話というのは少し違うと思っておりまして、非常に違和感を感じているところでもありますし、また何よりもお話がありました、地域間の対立構図のようになるというのは、私が一番望まないところです。静岡県全体として一丸となって同じ方向を向いて取り組みを進めなければいけないタイミングで、地域間で対立というのは全く望むところではありませんので、そのようなことを考えますと、私としてはこういった公式の場で「私はどちらを応援する」や「どちらがいい」などと発言するのは控えさせていただきたいと思っております。いずれにしても川勝県政15年、その先の静岡県を決める重要な選挙でありますので、県民の皆さんには選挙に必ず行っていただくとして、候補者の皆さんの人物、政策などを冷静に判断していただいて、賢明な判断をしていただきたいと思っているところでございます。
記者:知事選で鈴木さんと大村さんが立候補を表明した後、市長と直接会う機会はあったのでしょうか。
市長:まず大村さんが立候補表明された後、こちら市役所に来られたと思いますが、私はちょうどその日に天竜区に行っておりまして、お目にかかれませんでした。また一方で、鈴木康友さんについても、立候補を表明された後に、市議会の会派に来られていたと思いますが、このときも私は市内にいなかったため、お目にかかっていなくて、それ以来接触の機会がないということもありまして、お二人とも立候補を表明されて以来、直接お目にかかれてない状況にあります。
記者:先ほどのお話で、国政の対立構図が持ち込まれることに違和感を感じるということだったのですが、大体選挙は与野党相乗りというパターンもありますけれど、国政と同じように与党と野党のそれぞれの候補が対決するというのは、地方の政治でもそんなに珍しいことではないと思います。先ほど市長がおっしゃった発言の意図や意味をもう少し詳しく教えてください。
市長:私の選挙のときは、オール浜松ということで一丸となり、とりわけ人口減少をはじめとする課題に対応していこうということで選んでいただきました。同じことを考えますと、やはり静岡県全体にとって今一番の課題というのは、人口減少の問題だと思っていますので、少子化への対応あるいは若者の流出への対応など、やらなければいけないことは国政の与野党で何か違うかと言うと、そういうものではないと思います。加えて言うならば、国政の対立軸をここへ持ち込んで対立したことが、いずれ選ばれたときに、一丸となって県政が進んでいくにあたって、足かせになる可能性があることや、今、静岡県全体が置かれている状況を考えますと、直ちにいろんな対策を打たなければならないタイミングだと思いますので、国政の対立構図を持ち込むというのが果たして本当にいいかどうかというのは、疑問があるということで、先ほど申し上げた次第です。本当に静岡県が平和で豊かで、何の課題もないというような地域であれば、そういった対立構図でもって候補者を選んで、また選ばれた後にゆっくり時間をかけて県政の進むべき方向をみんなで議論して決めるという余裕があるのかもしれませんが、私の感覚では、静岡県の状況はそこまで余裕がある状況でもないという気がしています。
記者:今の「余裕のある状況でもない」というのは、喫緊の課題として、例えばリニアなどの課題が市長の頭の中にあるということでしょうか。
市長:私の念頭にある一番の課題は、やはり人口減少の問題です。昨日も人口戦略会議の報告が出ていましたけれども、そういった課題への対応をしていこうと思うと、あまり悠長に構えている余裕はないのだろうと思っています。また一方で全国的な課題としては、やはりリニアの問題もあるでしょうし、当然大井川流域の皆さんの事情やさまざまな懸念をないがしろにしてどんどん進めるべきだとは全く思っていませんので、そういった課題も解決しつつ、全国的に見て、向かうべき方向にもしっかり対応していくということを考えると、これまたあまり時間をかけている余裕もないような気もしています。
記者:市長からして、どのような方に知事になってほしいですとか、どのような方が望ましいと考えているかお伺いしたいです。
市長:前回も少し申し上げたかもしれませんが、やはりまずは県民の声にしっかり耳を傾けてくれる方にぜひともお願いしたいというのと、それから先ほどから申し上げていますとおり、静岡県政はやらなければいけないことが山積していて、かつ待ったなしの状況だと思っていますので、地方行政、地方自治にしっかりとした理解があって、またそれを進めていくだけの行動力、能力、知見がある方にぜひとも知事になっていただきたいと思っています。
記者:今の続きで、地方自治、地方行政にしっかりと理解があって進めていく能力、知見がある方という点で言うと、市長もかねておっしゃっているとおり、お二人とも経験もいろいろな場面でのご活躍もおありになる方だと思いますが、他にも候補者が出るかもしれませんが、有権者目線で言うと、どのような判断基準で考えたらよいのでしょうか。
市長:判断基準は非常に難しいのかもしれませんけれども、ただ、お二方が政策を出されたということで、今後具体的な内容や進め方、思いなどを直接聞く機会も増えてくると思いますので、そういった場を通じて判断をしていただくのかなと思っています。先ほども言いましたとおり、お二方とも立派な方でいらっしゃいますので、どちらが知事になってもよいということはあるかもしれませんけども、やはりこれから議論が進む、ご説明がより深くなされる中で違いが見えてくると思いますので、そういったものをしっかり見極めていくのではないかと思っています。
記者:先ほど市長自らおっしゃった、昨日の人口戦略会議の発表ですけれども、浜松市は2050年に65万7千人という数字が出てきていますが、これに対する受け止めといいますか、「それぐらいは覚悟しなければ」という受けとめなのか、市長として「もっとブレーキをかけるようにして取り組んでいく」という感じなのか、どういった印象を持たれたかを教えてください。
市長:基本的にこれまでのトレンドから伸ばしていくとその数字だということだと思っていますので、何もしなければそうなるのだろうと思います。ただ、私はもう昨年から言い続けていますが、そうなってはいけないので、今からでも対策を打つのだということで、さまざまな対策を進めていますから、こうならないようにするのが私の役割です。以前から言っておりますけれども、浜松は非常にポテンシャルのある地域だと思っていますので、全国並みに浜松も衰退の一途をたどるというのは、この地域はもちろんのこと日本全国を見たときには、大きな損失だと思っています。この地域はもちろんのこと、国を維持する、発展させるためには、まず浜松からこの流れを断ち切っていかなければいけないと思っています。
記者:公式の場でどちらを応援するなどはおっしゃらないということですが、中野市長の中ではどなたかに頑張ってほしいという考えはあっても、演説に出向くなど公式の行動はしないという理解でよろしいですか。
市長:最終的に県知事選挙の場合は、投票はお一人にしかできませんので、私も最後はどなたかを選ぶことになると思います。それに向けて、公式の場で「私はこちらを応援します」というようなことを言って地域間対立をあおったり、それこそ国政の政党間対立の図式について、火に油を注いだりということは望んでおりませんので、最終的にはどなたかを選びますけれども、そこに至るまで極力私から公式の場で「この人」というようなことを言うのは控えさせていただきたいと思っています。
記者:市長の選挙のときにも推薦していた自民党の方は、今回大村さんを推薦することを決めていて、一方で、浜松の経済界の方たちは康友さんというような形になっていますけれども、そういうところも市長として複雑な心情なのでしょうか。
市長:そうですね、非常に複雑なところはあります。最初に申し上げましたとおり、お二方は私が尊敬するお二方でもありますので、立場としてはなかなか複雑なところはあります。
記者:知事選の関連で、浜松ですと野球場の問題も注目されているところだと思いますが、お二人の話を聞いていると、康友さんはドーム型で作っていきたいという話を明言されていて、大村さんはどちらかというとドーム型もよいとは思っているけれども、県が絞った3案に限らないで検討していきたい、話を進めていきたいというような姿勢で、お二人で違いがあると思いますが、それについて浜松市としてはどのように受けとめられていますか。
市長:これもたびたび申し上げてきたことではありますが、野球場について、今我々は多目的ドーム型スタジアムという言い方をしておりますけれども、これをぜひ浜松の篠原にというのは、もともと県からおっしゃっていただいた話でもありますし、また加えて、地域エゴで浜松にも作ってくれと言っているつもりはなくて、県下全域の均衡ある発展を考えたときに、加えてスポーツが持つ地域の活性化に向けた力というようなことを考えたときに、県下全域のことを考えても、ぜひともここにあれば県西部地域はもちろんのこと県全体の活性化にも繋がるのだろうということで、多目的ドーム型スタジアムを篠原にということで応援させていただいていますので、そういった我々の思いも汲み取っていただきつつ、最終的に賢明な判断をいただけたらと思っているところです。いずれにしても、多目的ドーム型スタジアムについて、事業主体としては県ということになりますので、地域として、有権者として、まさにこれから県知事となろうとしている方のいずれのご判断を選択するか、それも1つの論点にもなるのだろうと思っています。
←戻る
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください