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更新日:2023年12月1日

令和5年11月10日定例記者会見

2023年11月10日

(中野市長コメント)

令和5年度11月補正予算について

令和5年度11月補正予算案の総括

今回発表する11月補正予算案は、第6号補正と第7号補正の2つとなりまして、掲げております数字は2つの補正予算案の合計数字となっております。まず会計別の補正額ですが、一般会計の補正予算額は24億8,800万円余りとなっております。これにより、補正後の一般会計の総額としては、4,147億5,600万円余りとなるところでございます。また特別会計につきましては、540万円余りの追加で、補正後の予算額としては、2,323億2,300万円余りとなります。また、企業会計につきましては4,200万円余りの追加で、補正後予算額としては875億6,100万円余りとなります。一般会計、特別会計、企業会計を合わせた補正後の総額としては、7,346億4,100万円余りとなっております。また、一般会計、特別会計、企業会計において、債務負担行為の設定または変更を合わせて行わせていただきます。

令和5年度11月補正予算編成の基本方針

第6号補正予算につきましては、年末年始における発熱患者の受け入れ体制整備など、市民の健康と生活を守る医療体制の充実に要する経費や、ごみ減量施策の推進に要する経費を追加するほか、寄付金・国庫補助金を活用した、子供や妊娠、出産した方に対する支援金の支給に要する経費などを追加することとしております。また、道路・河川等の維持修繕、改良工事、小中学校の受変電設備の更新など、来年度の円滑な事業実施に向けた準備期間の確保ですとか、事業費の平準化などを目的とした債務負担行為の設定を行うこととしております。加えて第7号補正予算につきましては、人事委員会による、職員の給与等に関する報告及び勧告を踏まえ、浜松市職員の給与に関する条例等の一部改正に伴う人件費等を追加することとしております。

令和5年度11月補正予算案の概要

令和5年度11月補正予算案の概要うち、主な事業について説明をさせていただきます。
まず、第6号補正について、(1)健康と生活を守る医療体制の充実ということで、こちらは医療機関の多くが休診となる年末年始において、発熱患者が増加した場合でも安定して受け入れができる医療提供体制を整備するほか、中山間地域において専門診療科の医療が受けられるよう、地域外からの巡回診療や専門診療外来の開設を行う医療機関への補助金を新たに創設することとしております。また、国の追加内示が見込まれる高規格救急自動車4台の更新も行わせていただきます。
(2)ごみ減量施策の推進ということで、こちらはこれまでのごみ有料化の議論の中、制度説明会などにおいて、また、これまでの議会における議論などにおいて、ごみ減量や資源化の手法に関する要望がありましたことを踏まえ、トートバッグ型コンポストの市民モニターでありますとか、市内企業と連携した従業員家庭が排出する雑紙を回収する取り組みを行い、ごみ減量意識の啓発をより一層図っていきたいと考えております。
(3)安心して出産、子育てできる環境整備ということで、こちらは今回、市内企業からの寄付金などを活用して、児童扶養手当の支給を受けているひとり親世帯等に対して、子供1人当たり3万円の支援金を支給させていただきたいと考えております。
(4)安全安心なまちづくり(インフラ施設整備)ということで、こちらはこれまでの国への要望なども踏まえ、今回、国の追加内示が見込まれた事業について予算を追加させていただきます。
(5)次年度事業の円滑な実施に向けた対応ということで、こちらは小中学校の教室整備や教材備品の購入のほか、必要なシステム改修にかかる予算を追加させていただきます。
(6)債務負担行為限度額の設定等ということで、こちらは設定が121件、169億円余りとなります。主なものとしましては、次年度の事業実施に向けた契約や準備期間の確保、また、複数年度にわたる事業などのほか、工事時期の平準化に伴うものとなっております。また、変更につきましては、2件、7千万円余りを予定しております。
続いて、第7号補正についてです。(1)人件費等ということで、こちらは人事委員会による職員の給与等に関する報告及び勧告を踏まえ、人件費等の予算を追加させていただきます。

【資料】

第20回浜松シティマラソン参加者募集及びゲストランナーの決定について

来年2024年の2月18日日曜日に恒例の浜松シティマラソンを開催させていただきます。今回は第20回ということで、節目の記念大会のような位置付けになると思っております。今回、日本陸上競技連盟の公認コースで行うハーフマラソンに加え、コロナ前に実施しておりました5km、1.5kmの2部門につきましても4年ぶりに復活させますので、ファミリー層も楽しめる大会ということで実施させていただきます。この記念大会を盛り上げるために、参加者や応援いただく方々が楽しんでいただけるような催し物や、インクルーシブスポーツの体験、飲食の提供など、さまざまなイベントを企画させていただいております。その一つといたしましては、今回、ゲストランナーということで、神野大地さんに来ていただく予定でおります。神野さんについてはご存じの方もいらっしゃると思いますが、以前の箱根駅伝において「山の神」として記録を残すとともに、我々の記憶に残る走りを披露された方でありまして、現在、この浜松市を活動の拠点として活躍していただいているプロランナーでございます。大会当日は参加者の皆さんと一緒にコースを走っていただく予定ですので、ぜひ神野さんと一緒に浜松シティマラソンをお楽しみいただければと思っております。現在、参加ランナーを募集中です。応募は11月26日日曜日が締め切りとなりますので、ぜひ、多くの皆さまにエントリーしていただきたいと考えているところでございます。よろしくお願いいたします。

浜松ヘルステックシンポジウム2023の開催について

浜松市が目指す「予防・健幸都市(ウエルネスシティ)」の実現に向けて、浜松ウエルネスプロジェクトということで、ヘルスケア産業の創出を目的に「浜松ヘルステックシンポジウム2023」を12月11日月曜日の午後2時からグランドホテル浜松において、オンライン併用で開催させていただきます。今回のテーマといたしましては、近年注目されております「フェムテック」を取り上げさせていただきます。フェムテックとはフィメール(女性)とテクノロジー(技術)の造語で、女性の健幸課題をテクノロジーで解決へと導く製品、あるいはサービスのことを指しております。このフェムテックの進展状況や、フェムテックへの期待、さらには、女性はもとより市民全体の健幸(ウエルネス)に向けたフェムテックの活用などにつきまして、基調講演、パネルディスカッション、市の取り組み紹介を行わせていただきます。基調講演においては、「フェムテック最前線!テクノロジーで実現する女性ヘルスケアの未来」ということで、一般社団法人Femtech Community Japan代表理事の皆川朋子さんにご講演をいただきますほか、パネルディスカッションにおいては、「女性の健幸支援のためのフェムテックの利活用」ということで、企業やスタートアップ、地元の大学、保健事業者などの皆さんにご登壇をいただくこととしております。ぜひ多くの企業の皆さん、そして市民の皆さんにご参加をいただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

質疑

令和5年度11月補正予算について

記者:一般会計の総額およそ25億円のうち、約19億円が医療体制の充実に充てられるということですが、改めて市長の狙いや思いについて聞かせていただきたいと思います。また、ひとり親家庭に対して、児童1人当たり3万円の支援金を給付するということですが、これに関しても市長の思いを聞かせてください。
市長:今年の5月から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類となったわけではありますが、やはりこれからの冬場にはまた新型コロナウイルスの心配もありますし、また、今年はインフルエンザをはじめとする他の病気も流行りそうな気配、兆候もあります。とりわけ、医療提供体制がどうしても手薄になりがちな年末年始においても、市民の皆さんの健康と生活を守るというのは、行政にとって一番根本となる大事な仕事になりますので、年末年始に市民の皆さんが健やかに生活していただけるように、今回、国、県の事業も活用して、体制の整備を改めて図ったところでございます。また、ひとり親家庭等の自立支援ですが、今回、児童扶養手当の支給を受けていらっしゃるひとり親世帯等に対し、新規の支給をさせていただくわけですが、大変ありがたいことに市内企業などからも寄付金もいただきましたので、物価高などで生活に一段と苦しさを感じておられるひとり親家庭等の皆さんを支援させていただくことによって、健やかな子供、次世代の育成にもつなげていきたいと思っております。

記者:今回、少ない予算で市民の行動を促すというような事業を盛り込まれているかと思うのですが、ごみ減量に向けて市民に呼び掛けたいメッセージをお願いします。また、今、家庭ごみの有料化の検討もなされていると思うのですが、今回のような取り組みでごみの排出量が減った場合、有料化の検討に影響が及ぶかという部分の考え方を教えていただければと思います。
市長:まず、この地域の持続可能性、また、地球環境の持続可能性といったことを考えた時に、今の大量消費、大量排出といったごみの出し方を一日も早く変えていかなければなりません。ごみの減量、そしてリサイクルに回す量を増やすということは、ごみ有料化の問題に関わらず、一日も早く進めていかなければいけないという状況にあると思っています。そういったことに市民の行動変容を促すためにできることは、あらゆる手段を使って取り組んでいきたいと考えております。その一つの取り組みとして、今回、こういった形で補正予算案を出させていただいたわけでございます。これによって、浜松市の地域全体で排出するごみの減量が大きく図られれば、それに越したことはないわけですが、これまでの我々のごみ減量の取り組みの成果からしても、それだけで劇的にごみの減量を図るということは直ちには難しいだろうと思っています。そういった中にあって、やはりごみ減量に向けての一番有効な手段としては有料化というものがあるわけですが、こちらはごみ減量という観点以外にも、「ごみ処理」というおよそ市民の皆さん誰もが関わる行政サービスに関する負担の公平性の問題もありますので、そういった観点から、家庭ごみ有料化の取り組みは引き続き検討を進めていかなければいけないと思っております。ただ、ごみ減量は一日でも早く進めなければいけないことではある一方で、有料化となりますと、今の物価高騰の中で家計の負担の問題にも関わってくるところでもありますので、実際にどのタイミングで導入できるかというのは、引き続き慎重に考えていかなければいけないと思っております。

記者:ごみ減量の取り組みによる期待を、改めてお話しいただきたいと思います。
市長:今回、補正予算に計上させていただいておりますのは、まずトートバッグ型のコンポストを市民の皆さんに使っていただくという取り組み、緑のリサイクル資源化事業については回収拠点を増やしていくという取り組み、そして企業で企業従業員の家庭から出る雑紙を回収していただいくという取り組みといったことを進めるための予算となっているわけですが、やはり今の浜松市の家庭から出るごみの組成を考えたときに、生ごみや雑紙といった部分が非常に大きな割合を占めているということがありますので、まずこういう大きな割合を占めているものから順に、少しでも減量を進めるためのきっかけを作るという点でこの取り組みをさせていただきたいと思っているところです。これまでもさまざまな形でごみ減量、リサイクル等に取り組んでいらっしゃる市民の皆さんが大勢いらっしゃるということも分かっているのですが、今回の事業を契機により多くの市民の皆さんに、ごみの減量、リサイクル推進に関心を持って、取り組みを始めてもらうということを進めていきたいと思っております。

記者:持ち運びができるトートバッグ型コンポストについて、モニター期間が4月から1年間と伺ったのですが、効果によってはさらに拡大していく、あるいは期間を広げていくというお考えもあるのでしょうか。
市長:モニター事業でありますから、当然、使っていただいて、皆さんの取り組みがどうなのか、皆さんの捉え方や感じ方がどうなのかということもモニターの皆さんからお話を聞きたいとも思っておりますので、それを踏まえて、ごみの減量、リサイクルに非常に有効であるとか、あるいは市民の皆さんの行動変容に有効であるということが明らかになりましたら、さらなる拡大ということも考えていかなければいけないと思っています。

記者:今、中心市街地で雑紙の回収拠点を増やすという実証実験もされていらっしゃると思います。こうした取り組みの成果によっては、家庭ごみ有料化の決定時期が年内に示されるということもおっしゃられたと思うのですが、そのスケジュール感の変更があるかどうかを教えてください。
市長:これまでの議会でも、年内には家庭ごみ有料化に関する条例をどのタイミングで提案していくかというスケジュール感をお示しするということを申し上げてきたところですので、そういった方向で引き続き取り組んでいきたいと思っておりますが、実際、出した条例をどのタイミングで施行するのかというところは、これまでの取り組みを含めて、ごみ減量、リサイクルのさまざまな取り組みの効果や成果を踏まえながら考えていかなければいけないと思っています。

記者:先ほどの補正会見において、家庭ごみの有料化を行うという方針を年内には定めた上で、実際に実施する施行時期については予算の取り組みなどを踏まえながらといったようなご発言が市長からあったと思うのですが、そういった認識でよろしいのでしょうか。
市長:これまでも議会でお答えさせていただいておりますのは、もともと前市長の頃から、先の9月議会の際に家庭ごみ有料化の条例をどのタイミングで出すかということを発表するというお約束で動いておりました。しかし、最近の物価高騰の状況もありますので、9月議会で私が答弁させていただきましたのは、条例をいつの議会に提出するかということを年内にはお示しをさせていただくということを申し上げたところです。従いまして、回りくどいですが、11月議会でいつのタイミングで有料化の条例を出すかということを申し上げることになろうかと思っております。ただ条例をどこの議会に出すかというところまでなので、その条例が一体いつからスタートすることになるかというのは、まだこれからということになります。

記者:そうなると、これまでの取り組みの効果や成果を踏まえた実際の有料化のタイミングというのは、来年度の後半ぐらいのイメージでいらっしゃるのでしょうか。
市長:その辺についても、まだこれから検討することだと思っています。さまざまなごみ減量化に向けたこれまでの取り組みの成果を見なければいけませんし、一方、9月議会で申し上げたのは、この物価高騰の影響とそれに対応した賃金、給与等の上昇とのいい意味での好循環ができ上がっているかどうかという部分が非常に重要になりますので、そういったいろいろな要素を勘案した上で、実際にいつから導入するかということを考えていかなければいけないと思っています。

記者:先ほどの家庭ごみ有料化の時期の表明について年内に示したいとおっしゃられた中で、「11月議会で申し上げることになった」とのことですが、代表質問あるいは一般質問における答弁の中で表明したいというお考えでしょうか。
市長:議会からのご質問があるかどうか次第ではありますが、9月議会でのやりとりでは、年内にはいつのタイミングで条例を出すかお示しをしたいと申し上げましたので、それを踏まえれば恐らく今回の議会でまた何らかのご質問があるのではないかと思っています。ご質問があれば、それにお答えする形でお示しをすることになるかと思っています。

記者:家庭ごみの有料化についてはこれまでの取り組みの成果を見ながらということをおっしゃっていましたが、これまでのさまざまな取り組みの成果とごみ有料化の制度設計というのはどういう関係があるのでしょうか。取り組みが進んでいればこういうことになる、進んでいなければこういうことになる、という関係性が思い浮かばないのですが市長の考えをお聞かせください。
市長:先ほども触れましたが、これまでのごみ減量、リサイクルの推進を促す取り組みが非常に効果があって、例えばではありますが、一般家庭から出るごみの量が半減するといったようなことになってくれば、それこそごみ処理にかかる経費の前提などを含めて全然状況が違ってきますので、有料化、あるいは有料化するに当たっての料金設定の水準などにも関わってくることはあり得ると思っております。ただ、残念ながら今のところの状況だけを見ますと、それほどまでの効果というのは現れてきてはいないと思っています。

第20回浜松シティマラソン参加者募集及びゲストランナーの決定について

記者:11月26日が申し込みの締め切りということですが、現在のエントリー状況を教えてください。
市長:昨日、11月9日時点での応募状況ということで申し上げますと、まずハーフマラソンの部は5千人定員に対して2,951人、5kmの部につきましては定員1,500人対して1,101人、1.5kmの部につきましては定員が2千人に対して778人ということで、全て合計すると、定員8,500人に対し、応募が4,830人となっているところでございます。ハーフマラソンがメインにはなると思うのですが、去年と比べまして少し今の時点では応募が伸び悩んでいるような状況にありますので、ぜひどしどしご応募いただければと思っております。

記者:ゲストランナーの神野さんをお呼びしたのはどういった経緯だったのでしょうか。
市長:浜松を拠点としてご活躍されておりますので、浜松ゆかりのランナー、それも箱根駅伝の「山の神」ということで名前が知られている方ですので、ぜひお越しいただきたいということでお声掛けさせていただいたところです。

記者:浜松市の方から招待されたということでしょうか。
文化振興担当部長:浜松市の方からお願いしました。

記者:市長は当日、例えば走ったりとか、スターターをされたりとかといった予定はありますか。
市長:例年通りでありますとスターターということになると思います。走らないのかと言われますと、ちょっと2月までに体を絞れるかどうかも考えつつ、いけるかどうかまた判断をさせていただきたいと思います。

下校中の児童が車にはねられた事故について

記者:先日、南区若林町で下校途中の児童3人が車にはねられるという痛ましい事故がありました。この事故の受け止めと、再発防止にどう取り組むかという点、さらに浜松は人身交通事故の件数は減っていますが、割合としては政令市の中でもワーストという汚名がずっと続いているので、それも踏まえて、今後どうしていくかといった見解を伺いたいと思います。
市長:これまでも私から申し上げてきた通り、浜松は政令市の中で人身交通事故がワーストということでありますので、そこからの1日も早い脱却に向けた取り組みを進めてきたところですが、そういった中で下校中の小さいお子さんが3人はねられるという大変痛ましい事故があって、非常に遺憾に思っているところでございます。事故のあった当日、私の方からも直ちに教育委員会とも連絡をとりまして、教育委員会においては、こちらもまた直ちに事故のあった学校への登下校時の交通安全指導、あるいは児童生徒へのカウンセリング等も実施しております。また、それ以外の市立小中学校、高校に対しても、交通安全指導や通学路の危険箇所の再点検、さらに必要であれば通学路の整備要望をしっかり行ってもらうということで動いていただいたところです。我々市長部局においても、とりわけ土木部が中心となって、今週8日に県警浜松東警察署、地元の自治会、交通安全協会などと一緒になって現場診断をやらせていただきまして、現地についても速やかにできる対応をとらせていただくように取りまとめをしているところであります。また、それ以外の通学路についても、危険箇所の再点検を実施し、早期の改善を図っていきたいと思っているところです。いずれにせよ、もう二度とこのような、とりわけ小さいお子さんの事故を起こさないように、我々としてもハード面だけでなくソフト面も含めて細心の注意を払って最善の対策を改めて構築していきたいと思っているところです。ただ、なにぶんハードという点では時間がかかる部分も多々ありますので、それ以外の対応も含めて、二度とこういった事故を起こさないように、現場でも動いてもらっているところです。

ライドシェアについて

記者:一般ドライバーが有料で客を運ぶ、いわゆる白タクと呼ばれるようなものがあります。日本ではライドシェアという言葉自体がまだ定義付けされていませんが、いわゆるライドシェアの検討が国の方でも始まりました。将来の過疎化とか人口減といったことを踏まえると、非常に大事な政策になるかもしれないということで、浜松市でも湖西市、磐田市との勉強会が始まったと伺っております。国による検討段階ではありますが、ライドシェアに関する市長の受け止めやお考えがあればお聞かせください。
市長:コロナ禍が明けた段階で、特に公共交通のいろいろな課題が顕在化してきているような状況にあると思っております。これまで浜松においても、コロナ禍の時期を通じて路線バスの減便や廃止といった動きも出てきておりましたし、コロナ禍が明けたらタクシーがなかなかつかまらないといった声もよく耳にするようになってきているわけであります。そういった中で、国においては先の総理の所信表明でもライドシェアというご発言もあったということで、近隣の3市で、今、我々を取り巻く公共交通の現状と課題、それに対する国の動きや全国的な動きはどうなっているのかということを情報共有しようということで、勉強会を事務方で開催したというのが、今おっしゃられていたことであります。急激にではありますが、まだまだ国の方でもいろいろな動きが始まったばかりのところであり、その動きにしっかり乗り遅れないようにキャッチアップしていきたいと思っていますので、情報収集は引き続きしっかりやっていきたいと思っております。ただ、この公共交通の問題、とりわけ人手不足の問題、こちらはとりもなおさず人口減に由来する話になると思いますが、これにどのように対応して、市民の皆さんの足を維持していくかということは非常に重要な課題だと思っていますので、公共交通の維持という観点、そしてライドシェアといったようなものがそれにどう関わってくるのかという観点からも、注視をしていきたいと思っています。

有機フッ素化合物(PFAS)について

記者:9月に市長が防衛省に要望されてから2カ月が経っているのですが、協議の進展具合をお聞かせください。
市長:先般もご報告しました通り、基地内の井戸の調査結果については我々もお示しをいただいており、いずれも検出されなかったというお話を伺っているところですが、引き続きどういった調査をどの時点でやるのか、誰がやるのかということを含めて協議をしている段階でありまして、今の時点で特段新しく報告できるような内容は無いという状況です。

出張市長室・市政報告会について

記者:10月25日に始まって、2カ所で実施されたと思います。昨年までの開催方法と大きく変わって、現場の視察や地域住民との懇談等に半日ぐらいの長い時間をかけられていらっしゃるかと思います。市長の市民への向き合い方や発信の仕方というのを改めて見させていただくような感じだったのですが、これまで実施されてみての感想と、この機会をどのように市政に生かしていきたいかということをお伺いできればと思います。
市長:昨年度までどうやっていたかをよく知らないのですが、かねがね私からは現場主義と言いますか、現場をしっかり大事にということで申し上げてきておりますし、職員に対しましては、現地、現場に足を運んでさまざまな声を聞き、さまざまなことを見るようにということを言っているわけですので、私も率先してやらなければと思っていたところです。就任から半年ほどは、なかなか時間が取れなくて、現地、現場に行ってじっくりということができなかったのですが、今回、9月議会も終わったところで、何とか時間を作って回らせていただくことにしまして、やっと私の思いが実現できているかなというところです。特に今回、出張市長室と銘打たせていただきましたのは、コロナ禍を受けて働き方といったようなものも大きく変わってきている中、働く場所を選ばないということができるはずだということで、例えばどこかの区役所に陣取って1日仕事をするとしても、本庁で何か用事があればオンラインでつながることもできますから、それであれば1日現場に行ったままいろいろやらせていただこうということで、今回、このような取り組みをさせていただいております。これまでのところ、恐らく年内は全部そうなると思うのですが、現場に行きますと、すぐ近くに市長が来たということで、いろいろな形で現地の皆さんが来てくださってお話を伺える機会がありますので、そちらが中心となりますが、来年度以降は、1日陣取って必要があれば本庁とつないでといったようなことも含めて、新しい働き方の実証ということも含めて現場で取り組んでいきたいと思っているところです。

記者:今回は半日ですが、来年もっと時間が延びる可能性があるということですかね。
市長:1日行っていても別に問題は無いような気もしています。

徳川記念財団収蔵品展示について

記者:先月下旬から有識者による検討会も始まっているわけですけれど、財団からどういった物品が来るのかまだ分からないということで、なかなかそれを入れる箱物の議論というのも難しい状況かと思いますが、今、財団とどういう協議をされているのでしょうか。
市長:どういった物が来るかというのは、卵が先か鶏が先かといったようなところもあるのですが、我々としては、今回の収蔵品展示施設が「徳川家康公 ゆかりの地」としての浜松の都市ブランドを高める、にぎわいを創出する、地域活性化に資する、といったような意味合いで、施設の位置付けやコンセプトを明確にした上で、それを財団にお示ししてどういったものを持ってきてもらえるかということを思い描いているところです。一方で、委員の先生方からは、まず具体的な物が見えた方がいいというようなお話もいただいているのはおっしゃる通りであります。もともとの我々の思いが先ほど言ったようなことでありますので、財団とは定期的に連絡を取り合っていますし、財団の方にはそもそも全体としてどういったものがあるのかという話も聞いてはいるわけですが、今の時点で財団から「これが来ます」とか、こちらから「これをください」とか、そういったところにまで踏み込んでの議論をさせていただいているわけではないということです。

記者:全部か一部かは別として、財団から浜松に持ってくるという合意がある中で、どうして財団が持ってくる物のリストを提示しないのかという素朴な疑問があるのですが、どういう協議をされているのでしょうか。
市長:徳川家ゆかりの資料ということで、かつていろいろな博物館等で展示されていた物は図録といったような形でいただいておりますので、どういった物があるかというのはそれを見て分かっているところです。まずはそういったものがあれば、一定の議論はできると思っています。最終的には、実際こちらへ持ってくる物の詳細なリストが必要になってくるのだろうと思いますが、今の時点ではそこまでのものが必要というわけではないと考えております。

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