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更新日:2023年12月1日

令和5年6月26日定例記者会見

2023年6月26日

(中野市長コメント)

令和5年第2回市議会定例会を終えて

令和5年第2回市議会定例会が先ほど閉会をしたわけでございますが、今回の定例会には原油価格といった物価高騰の影響を受ける低所得世帯、福祉施設、あるいは中小事業者等に対する支援などを盛り込んだ補正予算、また、去る6月2日の豪雨の被害に関する災害復旧の経費などを盛り込んだ補正予算をはじめとして、いわゆるごみ屋敷条例などの条例案など、さまざまな議案を提出させていただきました。こちらについては、議会において慎重にご審議いただきました結果、私どもから提案した議案をすべて可決いただいたというところでございます。今回の豪雨災害においては、浜松市でもお1人の方が亡くなられるという非常に厳しい状況でございました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆さまには心からお見舞いを申し上げる次第です。今回、補正予算が成立したことを受け、市としましても1日も早い復旧・復興を進めてまいりたいと考えております。市民の皆さんが安全安心に、ここ浜松で住み続けていけるような環境整備に全力で引き続き取り組んでまいりたいと考えております。また、原油価格などの物価高騰といった、社会経済情勢の変化につきましても、引き続きしっかりと注視しながら、必要な対策、効果的な対策、支援策を機動的に講じられるように、引き続き努めていきたいと考えております。今議会においては、私の初めての代表質問ということになりましたが、今後の財政でありますとか教育、産業振興、さらには子育て、家庭ごみ処理など、本市の将来に関わる重要な課題について会派を代表した各議員からご質問があり、大変熱心にご議論をいただいたところでございます。今回の答弁でも、私の考え方を述べさせていただいたところではありますが、今回の議論をしっかりと受け止め、今後の市政運営に反映させていきたいと考えております。

浜松フィルムコミッションのロケ支援実績とアニメ放送について

昨年度、2022年度の浜松市のロケ支援実績は、前年度と比較して1.6倍、合計で321件という結果となりました。撮影日数では、前年度との比較で1.4倍、合計379日、また、特に力を注いでいる全国規模のロケ支援件数も、前年度と比較して1.2倍、109件となっており、いずれも過去最高という状況となりました。映画、ドラマ、ミュージックビデオなどの撮影が増えているわけですが、特にテレビの情報番組や、写真集などの撮影が大きく増えたところでございます。今年度に入りましてからもロケの支援件数は堅調に推移しておりまして、そういった内容を情報発信するために、浜松市におきましては、ロケの支援を行った作品、またその作品のロケ地を紹介するロケ地マップを毎年制作させていただいているところでございます。また今回、浜松が全編にわたってモデル地となりますテレビアニメ「夢見る男子は現実主義者」が来月7月から9月まで、全12回テレビ放送をされることとなりました。この作品は、進学校に通う高校生が織りなす青春ラブコメディとなっており、原作では具体的な地域名などは出てこないようなのですが、アニメ化に際しましては、大変シチュエーションが豊富なここ浜松市をモデル地として選んでいただきました。具体例を挙げますと、例えば主人公が通っている校舎のデザインは浜松市立高校と西遠女子学園をモデルとして描いていただいているということです。放送開始前のネタバレになってしまいますのであまり言えないのですが、これ以外にも、アクト通りなどの街並みですとか、市内の観光スポット、地元グルメといったようなものも登場するはずでございます。7月からテレビ東京系列、また静岡県内ではSBS静岡放送で放送いただけるということでございます。それから、BS、AbemaTVなどでも配信をされるということです。このアニメとコラボということで、遠鉄バス・電車の1日フリー切符を7月15日から枚数限定で発売していただくということも決まっております。こういった、浜松を舞台にしていただいているさまざまな作品としっかりコラボをしていくことによって、国内外からの観光誘客、とりわけ、アニメは最近いろいろなところで聖地化、聖地巡礼といったようなことも流行っておりますので、そういった形でぜひこの地域を盛り上げていきたいと考えております。

質疑

令和5年第2回市議会定例会について

徳川ゆかりの資料展示収蔵施設について

記者:本日可決された一般会計補正予算の中で、德川記念財団の収蔵品の展示施設の基本計画費をめぐって、市議会でもさまざまな議論があり、今日の反対討論でも意見がありました。多くの市議から「提案に唐突感がある」という意見があったわけですが、この点について市長の受け止めをお願いします。
市長:今回、徳川家ゆかりの資料展示収蔵施設の整備に向けた基本計画などを予算に盛り込ませていただいたわけですが、もともとは、大河ドラマ館を一過性のもので終わらせず、有効活用して先につなげるというようなご議論を踏まえて提案をさせていただいたものでございます。振り返れば、この浜松が徳川家康公ゆかりの地であることは昔から地元でも分かっていることで、松島十湖の「はま松は出世城なり初松魚」の頃から、徳川家康公は地元の英雄でありますし、また、ここ数年は「出世大名家康くん」「出世の街 浜松」ということで、徳川家康公ゆかりの地域であることの情報発信をしておりました。そのような中で、今回の大河ドラマということもありますので、この流れを一過性のものと終わらせないためにも、今回、鈴木康友前市長と徳川宗家第19代当主徳川家広さんとの間でお話があり、德川記念財団の所蔵品を、財団の移転とともにぜひこの浜松へということでオファーをいただいたのをきっかけとしております。それをうまくこのまちのさらなる文化的、またその他の面における魅力発信につなげていきたいという思いで、今回基本計画の予算を計上させていただいているところでございます。流れとしてはそういったもので、決して唐突なものではなく、これまで地道にやってきたことをさらに一歩進めることにつながる内容だと思っております。ただ今回、反対討論などでもご意見をいただいたということもありますので、今後、予算の執行、また、施設整備ということにつながってくる場合には、どういったものをどういった規模でということも含めて、しっかりと議会の皆さんと議論を続けて、浜松市にとってより良いものをより良い形で、今回の德川記念財団所蔵品の浜松移転を含めて、活用していける道を探っていきたいと思っております。

記者:基本計画がこれから出てきてそれをよく見ていくということですが、市長としては、基本計画が出てきてから規模感も含めてゼロベースで検討していくのか、整備する方針で今後基本計画を策定していくのか、基本的な姿勢としてはどちらなのでしょうか。
市長:德川記念財団が浜松にお越しいただけるというようなお話をいただいており、かつ、徳川家の文化財的価値が非常に高い品を持ってきていただけるということになると、どうしてもそれらの収蔵に耐えうる施設が必要となってまいりますので、何らかの施設整備が必要であるという前提で、今後議論を進めたいと思っております。

記者:今回の予算で検討委員会に関する予算も盛り込まれておりますが、この立ち上げの時期やスケジュール感について分かる範囲で教えてください。
市長:これからご参加いただく有識者の方の選定を大至急進め、できるだけ早い時期に立ち上げていきたいと思っております。

記者:德川記念財団の所蔵品の収蔵施設について、唐突だという私の印象は、3月に前の市長がおっしゃられていた時には、5億円をかけて作った大河ドラマ館が1年で終わるのはもったいないというところからの発想で、そういった市民の声があるというようなお話だったかと思うのですが、今回の議論を聞いていますと、今の施設は壊した上で、新たに施設を作り、参考情報として静岡市歴史博物館の事業費は62億円というような情報も出されており、そうなると3月にイメージしたものと随分と違うものを考えられていると思います。詳細は基本計画のこれからの議論だとして、現時点でどこまでどういったことを想定されているかということをもう一度教えてください。
市長:出発点はあくまでも今の大河ドラマ館の現有施設の有効活用から始まっておりますので、今ある施設を全部取り壊して、全く一から新たな施設を建てるということは想定しておりません。極力、今の施設を残しつつということで考えておりますが、ただ一方で、3月の前市長による方針の公表以降、我々の中で検討し、議論していく中で、文化財については現有施設では収蔵が難しい面があるということも明らかになってきております。そういった文化財的なものの収蔵・展示に耐えうるような部分については、新たに施設整備が必要となってくるのではないかという前提で、今回検討をさせていただくという予算になっております。現有施設の活用と、一部新しいものの組み合わせで運用していく格好になると思っています。

記者:今のお話だと、一部は建て替えて現有施設をということでしたが、実際に委員会を聞いていると、残りそうなのは横にあるお土産屋ぐらいで、それ以外は壊すように聞こえるのですが、それは違うということですか。
市長:その辺についても、まさにこれから基本計画の中で検討していくことになるかと思います。基本的には、今ある施設がもったいないというところから始まっていますので、極力、現有施設も生かしつつ、必要なものについては新しいものということで進めていきたいと思います。

記者:徳川家ゆかりの資料を展示収蔵するということで、基本的には德川記念財団が持っている文化財を収納したり展示したりするというイメージだったのですが、もう少し大きくして、その他の文化財も展示するとか、文化施設としての範囲を広げるとかといったようなことを期待する意見も出ているようです。そういうことはありうるのかをお教えください。
市長:今後、まさに今回の予算で検討していく基本計画の中で、どういったところまでできるのかというのは議論、検討させていただきたいと思いますが、ベースは、浜松城、そして大河ドラマ館からさらに展開する施設でありますので、徳川家、浜松城にゆかりのあるものが中心になると思います。ただ、基本コンセプトは恐らく「歴史」ということになるかと思いますので、そういった歴史的な文化財、展示のようなものについては、いろいろな角度で組み合わせていくのが理想的にはなろうかと思います。

記者:検討委員会であるとか、基本計画の作成業務の委託先として、その中に德川記念財団が入ることというのはありますでしょうか。
市長:今のところ、まだ具体的にそこまで検討を進めておりませんので、今後ご報告させていただきたいと思います。

家庭ごみの有料化について

記者:家庭ごみの有料化に関して、9月の条例案提出を見送られましたが、その理由と今後の見通しをお願いします。
市長:厳密に申し上げますと、議会に提案していく時期を含め、どのタイミングでという部分は、年内には時期をお示ししますということを申し上げたわけでありまして、今の時点で9月定例会の条例提案の可能性がゼロになったわけではありません。そういう前提の上で申し上げますと、やはり家庭ごみ有料化については、ごみの減量と再資源化を通じて究極的な地球環境の保全を図っていくという点でも、また、ごみというのはおよそ市民の皆さんがどなたでも出されるはずですので、その処理にかかる負担の公平性という観点からも、非常に意味があり、効果があるものだと私は認識しております。ただ、現在も浜松市ではごみ出しに使用する袋を買っていただいておりますが、今回はそれとはまた次元の違う有料化になりますので、家庭の皆さんの負担が増してくるのは間違いございません。とりわけ今、原油高騰をはじめとする燃料費、電気代等のエネルギー価格の高騰をはじめ、さまざまな物価高騰が一斉に進んでいるタイミングの中で、家庭のご負担を増やすということが果たして市民の皆さんにとってどうなのかというご意見もたくさんいただいているところであります。従って、タイミングについては、まずは慎重に見極めなければいけないということで、今回は年内のうちにいつ提案していくかということの判断を示させていただくために、実質、先送るような形にさせていただいたところではあります。ただ、最終的にこの物価高騰が今後どのような状況になるのか、また物価高騰以上に、給与、所得の向上、増加というのがどうなるのかといったところをしっかりと見極めた上で、適切な時期をこれから判断していきたいと思っています。

豪雨災害について

記者:大雨による被害の復旧工事の費用も計上されました。豪雨災害から1カ月が経とうとしておりますが、復旧工事の最中にもう一度雨が降る危険性もあるかと思います。そのような状況における市としての対応をお願いします。
市長:まず予算的な面で言いますと、当初予算にも30億円という災害復旧経費を積んでおりますので、6月2日豪雨への対応についても、今回の補正予算を待たずに当初予算計上の経費で対処できるところからどんどん取り組んでいっております。ただ、今回非常に大きな災害でありましたので、今後の見通しを考えた時に、予算が不足するであろうということも含めて今回50億円の増額をさせていただいたところであります。これによって、当初予算計上の30億円と合わせて80億円という金額となり、今後の対応についても乗り切れるのではないかと思っております。昨年度は、当初予算30億円に30億円の補正をして、年間60億円の災害復旧費というのが最終的な予算上の措置でありました。今年はそれを上回る80億円となっておりますので、ある程度の災害については乗り切れるのではないかと思っているわけではあります。一方で、こういった水害がどんどん激甚化しているというのがありまして、あまり想定はしたくないところではありますが、これからもし大きな災害が起こるようなことがあって、かつ、今回補正した額でもさらに不足することが見込まれる場合には、速やかに予算増額を図り、対応が止まるようなことがないように必要な予算的な裏付けは取っていきたいと思っております。

初議会に臨んだ感想について

記者:市長はこれまでにも各自治体で議会に出席され、ご答弁等もされていると思います。今回、浜松市長として初めて議会に臨んだわけですが、今までと違ったようなことがあれば教えてください。
市長:議会答弁というのは、私もこれまでいろいろなところで経験をしてきたわけでありますが、まず共通して言えるのは、基本的に行政の執行部にとっては、議会というのは一番大事な場で、市民の代表たる議会の皆さんとしっかりと議論した上で、市政を進めていくということで、この議会の重要性というのは、浜松市でも他の自治体でも同じだということを改めて感じたところでございます。その上で、議会のお作法というのは地域によって違っておりまして、例えば今回、浜松市で初めての市議会を経験したわけでありますが、本会議では普通は一般質問もあったりするのかと思いますが、今回は代表質問だけしかなかったりですとか、それから委員会についても、他都市では予算特別委員の本体総括質疑みたいなものがあって、委員会でも市長による答弁の機会があるところが多い気がするのですが、浜松市の場合それが無いとか、そういった違いについても勉強をさせていただいたところです。いずれにしましても、本当に議会における議論というのは大事であります。今回感じましたのは、議会で議論させていただく中で、大きな方向性という点、とりわけ私がずっと浜松の一番の課題だと思っている人口減少、高齢化、少子化、その対策の重要性については思っているところは議会の皆さんと同じだということを改めて感じたところであります。ただ一方で、目指す方向が同じであってもアプローチの仕方が議会の皆さんと異なるというのは、先ほどあった家庭ごみ有料化の問題をはじめとしてあるわけでして、今後もさまざまな機会で議会の皆さんとしっかり議論を積み重ねながら、浜松をより良くするためにどうすべきかを考えていきたいと思います。議会と執行部は車の両輪と言われておりますので、議会の皆さんとしっかりと議論を重ねる中で見いだしていきたいと思っているところでございます。

浜松フィルムコミッションのロケ支援実績とアニメ放送について

記者:今回、アニメ放送のタイミングがちょうど夏休みと重なるということで、聖地巡礼をされる方も多いのではないかと思います。その辺の期待について教えてください。
市長:うまくバズっていただければ本当に良いかなと思います。浜松市内でも、「ゆるキャン」を始めとしてアニメをきっかけに来ていただける方が非常に増えております。先日も、天浜線の踏切でカメラを構えている方がたくさんいて、何をやっているのかと思ったら「エヴァンゲリオン」の列車を撮っているようでした。とりわけ、今回のアニメは青春ものということで、放送時間が夜遅いのですが、夏休み中の高校生の皆さんにも少し夜更かしして見ていただいて、気に入っていただいたらぜひ浜松に来ていただくといったような流れがうまくできることを大いに期待したいと思います。浜松市としましては、せっかくロケ地に選んでいただいたわけでありますので、今後、あちこちで宣伝していくといったこともやらせていただきたいと思っております。ぜひ報道機関の皆さんにもうまく宣伝をしていただけるとありがたいと思います。

記者:こういったアニメの聖地になったりすると、地元の人から見ると当たり前の光景がアニメの中で見るとものすごく綺麗で、地元の人にとっても、地域を見直すきっかけになると思いますがいかがでしょうか。
市長:まさにその通りで、普段の日常では特に何とも感じない風景が、アニメの中に出てくると盛り上がるというのは、全国の推しの人たちだけではなくて、地元の人にとっても新たな刺激になりますので、全国の皆さんに見ていただきたいということもあるのですが、ぜひとも地元浜松の皆さんにも見ていただきたいなと思います。外の人の視点だと地元がこんなに綺麗に見えるのかということが分かると、地域の活性化の取り組みをやっている方々にとっても、浜松のどこを伸ばしていけば良いかといった知恵にもなるかと思いますので、ぜひ多くの皆さんに見ていただきたいと思います。

記者:フィルムコミッションに関連してお伺いします。昨年度の実績が過去最高になった要因として、テレビ番組とか写真集が寄与したということですが、具体的にどういった要因で案件が増えてきたのかという部分を教えていただきたいのと、もし経済効果を試算されていらっしゃったら教えてください。
市長:「はままつロケ地マップ」ということで、浜松で撮っていただいた作品名と実際のロケ地をまとめております。やはり浜松には山があり、川があり、海があり、湖まであるということで、同じ浜松市内にいろいろなシチュエーションがあり、それもあって、多くのロケに使っていただいております。特に多かったのは、先ほど申しました通り、テレビ情報番組とか写真集ではあるのですが、映画、ドラマ、ミュージックビデオといったいろいろな分野、ジャンルでお越しをいただいたというのがあります。何よりも、本市のスタッフがかなり売り込んでおりまして、フィルムコミッションというのは多分に人と人とのつながりのようなところもあることから、スタッフをずっと変えずに担当させているというのもあって、これまでの営業成果が表れてきているのではと思います。いずれにしましても、1度来ていただきますと画になるところがたくさんあり、また情報番組では、グルメをはじめとして取り上げていただける情報がたくさんあるというのがお分かりいただけますので、そうなると、1回だけでは無理だった分については次の機会にといったケースもあることから、好循環が生まれているのかなという気がしております。
観光・ブランド振興担当部長:市としては経済波及効果までは把握しておりません。民間で計算していただいているような事例もありますので、またそういったものがあればご紹介できればと思います。これまでの支援実績については、ロケ地マップに掲載されておりますので、そちらをご参考にしていただきたいと思います。

豪雨災害について

記者:先ほどハード面の対策をお伺いしましたが、市民への呼び掛けとか、これから被害を出さないための取り組みについてはどう考えていますでしょうか。
市長:我々としても、被災した箇所の復旧、また最近の水害の頻発化・激甚化も踏まえたハードの整備というのは着実に進めていきたいと思っております。ただ、その整備が進むまでの間というのもありますし、またこれだけ災害が頻発して大きくなってくるということになりますと、ハードだけでは住民の皆さんの命や財産を守り切れないということも出てくることが想定されますので、ハード・ソフトをしっかり組み合わせて、災害への備えをしていきたいと思っております。そういった中にあって、まずは逃げるということが大事だと思いますので、そうしたことも考えた上で市民の皆さんへの情報発信を行っていくとともに、また、逃げていただくに当たってのお互いの共助といったものについてもしっかり支援をしていかなければいけません。とりわけ、今回の6月2日豪雨による水害の際、我々としては適切に情報発信を行ったと思っておりますが、実際にしっかり住民の皆さんに届いていたのかどうかも含めて、今回の情報発信がどうだったかということをこれから検証していきたいと思っております。また、その検証も踏まえて、この夏はまだ水害の危険性がありますので、より適切な情報発信をしっかりと進めていきたいと思っております。

記者:市長は17日に天竜区の被災箇所の現地確認に回られたと思うのですが、中山間地域では、道路の損傷とか土砂崩れがたびたび起きていて、浜松市の課題にもなっていると思います。このことについての所感を改めてお伺いをしたいというのと、また今回の補正予算で災害復旧費として50億円を計上されましたが、必要な経費ではあるものの、近年では毎年大きな予算が付いているということで、財政の先行きであったり、持続可能性であったりというところで、大丈夫なのだろうかという懸念を持ってしまいます。財政運営の影響ですとか、課題の認識について市長の考えを伺えればと思います。
市長:先般17日、天竜区の被災地域の現地確認に入らせていただきました。災害による被害がたびたび起きているということでしたが、現地に入りますと、その箇所その箇所で「こんなことは生まれて初めてだ」といったような声が結構あって、これまでは大丈夫であったけれども、かつてない雨が降ったことで被災をしているというところが相当数あるのではと思っております。昨年も水害でたびたび多数の被害がありましたが、とりわけ今回の被災箇所については、それと比べても被害が大きく、なかなか簡単に復旧ができるという代物ではない状態であることが実情です。そうは言っても、住民の皆さんの日々の行き来も大変なご負担になっているというのもありますので、これからいろいろなところのお知恵もお借りしながら、また対策についても、市だけではなく県にもお願いして対策を講じるなど、組み合わせでやっていかなければいけない部分もたくさんありますので、関係方面との連携を密にしながら、1日も早い復旧に向けて取り組んでいきたいと思っております。その上で今回50億円の災害復旧費を追加で計上させていただいたわけでありますが、やはり、住民の皆さんの生命、財産を守るというのは行政にとって一番の基本中の基本でありますし、災害が起きたときの1日も早い復旧についても、従来から通常の公共事業に先駆けて真っ先に取り組まなければいけないということもある中で、この災害復旧に要する事業経費というのは、極めて手厚い財政措置をしていただいているところでございます。そういったこともありまして、この災害復旧に係るさまざまな財政措置を有効に活用しながら、1日も早い復旧と、合わせて財政的な負担を極力減らすための取り組みをやっていきたいと思っております。それに加えて、個別の事業だけではなく、特別交付税をはじめとした被災自治体に対する財政措置、支援措置についても、さまざまな形で要望することによって、少しでも多く財政的な支援を受けられるように頑張っていきたいと思っております。先日も、防災、国土強靱化担当の谷大臣のところにお邪魔をさせていただきまして、今回の被災状況も逐一説明をさせていただいたところでございます。国でもさまざまな形でご理解をしていただいておりますので、ぜひ財政的な支援をお願いしていきたいと思っているところです。

大学再編のための統合準備室について

記者:一部報道において、設置した統合準備室があまり使われていないのではないかといった話が出ていると思います。大学再編問題自体が長期化している中、市が用意している統合準備室についても見通しが立たず、また活用があまり進んでないという実態について、今の受け止めや考えを教えてください。
市長:大学再編、とりわけ今回の医・工・情報連携によって、言ってみれば新たな尖った大学を作ろうというこの方針については、若者が域外に流出し、また入ってこないというこの浜松の置かれている状況を考えると非常に魅力的ですし、人口減少、若者流出への対策として非常に効果があるプロジェクトだと思っております。そういったこともありますので、ぜひとも大学の再編統合を成し遂げていただきたいと私は思っておりますし、そういった観点から、浜松市ではこれまでも両大学の取り組みを応援させていただいてきました。また、これからもぜひとも応援していきたいと思っているところでございます。そういった中にあって、今日の報道では、再編統合準備室が使われてないというご指摘ではありましたが、やはり我々としては、両大学の再編に向けた動きをあらゆる面から、可能性があるのであれば、どんなことでも応援をしていきたいと思っているところでございますので、使われてないから直ちに引き上げということはするつもりありませんし、引き続き、統合準備室の場所はお貸ししますので、そういった観点からも、地域の応援する意気込みというのを見せることで再編統合に向けた動きをもう一度進めていきたいと思っているところでございます。私もこれまで日詰学長、今野学長とお会いする機会がたびたびありましたので、そういった場面において、地域未来創造会議が昨年の秋からもう開かれてないということで、市長も変わりましたのでぜひ開いてくださいというお話もしているところでございます。これからも、あらゆる機会を通じて、再編統合の流れを後押ししていきたいと思っております。ただ、統合準備室の場所は市内の1等地でありますし、かなりの面積もお貸ししているというのもありますので、再編統合の後押しになる範囲で、しっかりと引き続き応援はするのですが、そうは言っても、実質遊んでいるような部分があるようであれば、再活用などについてもいろいろと議論させていただきたいと思っているところでございます。

記者:両大学に対して、統合準備室をどのように使って欲しいといった思いのようなものはありますか。
市長:今年に入ってから2回しか使われていないというような報道もありましたが、実は結構使われているはずであります。私も聞いているところでは、あまり表に出せない形で、両大学の学長さんをはじめ使っていただいていると思います。浜松地域としては、ぜひとも進めていただきたいということで見守っておりますので、できれば対外的にも動きが見えてくるような形でも有効活用していただければと思っているところでございます。

記者:地域未来創造会議は今年1月を念頭に開催要請をしていたと思うのですが、もし調整状況について何かあれば教えてください。
市長:私からは、両学長には開催してくださいというお話をたびたびさせていただいているのですが、やはり静岡大学の方から、現時点でまだ学内、それから浜松医大と調整中なので、委員の皆さんをお呼びして報告できることが無いというような話もいただいているところです。ですので、このままいくとまだしばらく先ということになってしまうのですが、メンバー、とりわけ私、市長が変わっておりますので、報告事項の有る無しもさることながら、一度また顔合わせも含めて、早いうちに開いていただきたいということは、これからも申し上げていきたいと思っております。

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