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更新日:2024年1月1日

令和5年6月定例記者会見

2023年6月8日

(中野市長コメント)

令和5年6月2日豪雨の被災状況等について

(市長)
まずは、今回の豪雨によりお亡くなりになられた方のご冥福を心からお祈りを申し上げますとともに、被害に遭われた皆さまには心からお見舞いを申し上げる次第でございます。私も去る6月5日に、北区引佐町渋川の土砂災害現場、それから西区協和町の土砂災害現場を確認させていただいたところでございます。市としましては、今回被害に遭われた皆さまをはじめ、地域の皆さまに1日も早く安全安心な生活を取り戻していただけるように、関係機関ともしっかり連携をして、必要な支援、あるいは対応に取り組んでいきたいと考えております。その上で、今回の豪雨による最新の被災状況を危機管理監から説明をさせていただきます。

(危機管理監)
被害状況等についてご報告をさせていただきます。まず初めに被害状況ですが、人的被害としては、死亡が1人、軽症者1人の2人でございます。物的被害につきましては、土砂災害による建物被害が7棟、うち5棟が全壊でございます。浸水被害につきましては、床上34棟、床下135棟の報告を受けております。河川の越水につきましては、五反田川等の3河川で確認されましたが、これによる建物の浸水被害はございません。道路施設におきましては、法面崩壊や路肩崩壊、路面沈下や倒木などによる被害が報告され、全面通行止め、片側通行止めなどの通行規制がなされ、全面通行止めについては全体で75カ所、うち55カ所が6月7日10時時点においても通行止めとなっております。また、新たに判明した被害として、天竜区長沢において地すべりが発生する危険性があることが分かりました。次に避難情報ですが、先ほどの長沢地区における地すべりの危険性がある区域の世帯2人には、昨日7日の15時30分に避難指示を発令するとともに、区域内の道路への進入についても規制しております。続きまして、現在の被災者への支援等の内容についてご説明申し上げます。一つ目として、罹災証明書の発行申請を6月5日(月曜日)から各区の社会福祉課で行っております。6月7日時点において43件の申請がありましたが、本日、最新の状況では55件の申請を受けている状況でございます。次に二つ目の災害ごみの処理手数料の減免等でございます。今回の災害により発生した連絡ごみにつきましては、手数料を減免することとしました。次に三つ目の衛生対策でございます。今回の大雨で床上浸水などの被害を受けた家屋に対し、自治会や町内会を通じて消毒を提供しているところでございます。四つ目として、6月5日(月曜日)から、弁護士による電話の無料相談を開始しました。五つ目として、ふるさと納税ポータルサイトにおいて、災害支援寄付の受け付けを6月5日(月曜日)から開始しました。期間は12月31日まででございます。最後に、今週末の降雨に向けた対応についてご説明します。本日6月8日から明日9日にかけて、まとまった雨が降ることが予想されています。先日の大雨により地盤が緩んでいるところがあることから、本日11時に、西区、北区、浜北区、天竜区の土砂災害警戒区域等に対しまして、警戒レベル3高齢者等避難を発令しました。これに伴い、市内に34カ所の緊急避難場所を開設しております。また、2日の大雨で土砂災害が発生した北区引佐町渋川や引佐町的場などにおいては、二次災害防止のための応急対策を実施したほか、市民の皆さんに対して、防災ホッとメール、市公式LINE等で注意喚起情報を発信しております。また、庁内各部局に対して、6月6日から二次被害防止のための措置を実施するよう指示をしているところでございます。

(市長)
今日の夕方から明日にかけて、また大雨が予想されるということもありまして、先ほど11時に一部区域において高齢者等避難を発令させていただいているところでございます。とりわけ、夜間の避難というのはかえって危険ということをありますので、市民の皆さんには、早め早めに、とにかく命を守る行動をとっていただきますようくれぐれもよろしくお願いします。

令和5年市勢功労者の決定および市制施行112周年記念式典の開催について

まず、令和5年市勢功労者ですが、浜松市市勢功労者表彰条例に基づく表彰者として、今回6人の方々を決定しました。これは浜松市市勢功労者表彰審査委員会による審議を経ての決定ということになっており、その方々を発表させていただきます。まず、市政の進展に貢献し、その功績が顕著な者ということで、鈴木康友様、田口博様。教育、学術、文化またはスポーツの振興に貢献し、その功績が顕著な者ということで、伊藤修二様、田中惠子様。社会福祉の増進または民生の安定に貢献し、その功績が顕著な者ということで、井村元子様。保健衛生の向上に貢献し、その功績が顕著な者ということで、熊谷猛様。以上6人の皆さまを決定させていただいたところでございます。表彰を受けられる皆さまには、心からお祝いを申し上げます。令和5年市勢功労者の表彰式につきましては、7月1日(土曜日)、午後1時からアクトシティ浜松大ホールにおいて開催する市制施行112周年記念式の中で実施することとしております。市制記念式につきましては、市勢功労者の表彰のほか、ジュニアオーケストラ浜松、ジュニアクワイア浜松による市制記念コンサートも行われます。これにつきましてはどなたでも無料でご参加いただけますので、お誘い合わせの上ご来場いただければと考えております。

大河ドラマ「どうする家康」制作担当者トークショーおよびパブリックビューイングの開催について

まずトークショーについては、大河ドラマ「どうする家康」制作統括の磯智明さん、演出の村橋直樹さんのお二方をお招きして、ドラマの見どころや、制作秘話などをご紹介いただくこととしております。開催日時につきましては、トークショーは、7月2日(日曜日)午後5時から午後6時まで、またそれに引き続き、パブリックビューイングを午後6時から午後7時までということで予定しているところでございます。会場は、浜松出世パーク内の葵広場となりますので、屋外開催ということになります。今回は特に定員等を設けておりませんので、事前申し込みについては不要で、また、無料でどなたでもご参加いただけます。なお、当日につきましては「どうする家康 浜松大河ドラマ館」の開館時間の延長に加え、敷地内でイベントを開催する予定となっております。詳細につきましては、出世の街 浜松のホームページやSNSなどで情報発信をしてまいります。ぜひ多くの方にご参加をいただきまして、この機会にまた出世の街 浜松を一緒に盛り上げていただければと考えております。

質疑

令和5年6月2日豪雨の被災状況等について

記者:先日の市長のぶら下がりの際、情報発信に課題があったというお話を伺ったのですが、今回、現時点で庁内において課題として挙がっていることをお教えください。
市長:先週の豪雨被害も踏まえて、まず市民の皆さんには早め早めにしっかりと情報提供をさせていただきたいと思っております。今回についても、まだ雨が降り始めていない段階ではありますが、高齢者等避難を発令しましたし、メール、LINE、同報無線などを通じて呼び掛けをしっかりしていきたいと思っております。また、庁内の連携体制につきましても、先週から災害対策本部自体は引き続き設置しておりますので、必要に応じて会議なども開催しながら、庁内関係各所の情報共有、情報連携、活動に関する連携も含めて、しっかりとしていきたいと思っております。

記者:今週末の降雨に向けた対応として、西区、北区、浜北区、天竜区の区域に対して高齢者等避難を発令されているということですが、これは先日の台風2号の影響による被害が大きかった地域と関連しているのでしょうか。
市長:基本的に、今回は土砂災害警戒区域を対象に発令させていただいているということになります。先週の雨によって、まだ地盤が緩んでいる、水が抜けきっていないところも多々あるかと思いますので、対象の区域の皆さんには、「うちだけは大丈夫」といったことは思わずに、十分注意をしていただければと思います。

記者:11時にはもうすでに高齢者等避難を発令されているということでしたが、避難情報を発令する基準のようなものがある程度決まっているのではと思います。今回、その基準をまだ満たしていないけれど、早めに発令したといったことはあったのでしょうか。
危機管理監:避難情報等の発令につきましては一定の基準がございますが、今回につきましては、6月2日豪雨の後、またすぐに大雨が予想されるということで、基準には達しておりませんが事前の態勢ということで発令をさせていただきました。
市長:先ほども触れましたが、恐らく先週は雨がたくさん降りましたので、水が抜けきっていない地域もあると思います。先日、渋川等を視察させていただいた際も、まだ水が出ているような状況でしたので、そういったことも踏まえ、累積の降雨量で考えると基準に達しなくても危険が想定されることから、早めに発令させていただいたということになります。

記者:2日からの豪雨で、北区引佐町渋川で1人の方がお亡くなりになりました。3日の午前には消防が通報を受けて捜索していましたが、市が死亡を発表したのは4日の夕方だったかと思います。この間、県は行方不明者1人という発表していたわけですが、市からは行方不明者に関する情報発信がありませんでした。この理由と、これが正しい情報発信のあり方だったのかという点についてお願いします。
危機管理監:確かに、結果としてはそのような時間差が出てしまったということですが、今回に限らず、これまでの災害対応の中では、正確で確実な情報を発信するということを心掛けてまいりました。従いまして、今回の渋川の現場においては、消防・警察が救出活動・捜索活動を懸命に行っているという状況で、現場から特に動きの変化がなかったものですから、あえて行方不明とかといった形では情報を出しておりませんでした。それから、死者の発表については、前日11時に発見されて、翌日の1時に確定ということで発表が夕方ということになりましたが、公表にあたっては遺族の方の同意等を取り付ける必要があったということがございます。また、なかなか遺族の方と連絡が取れなかったというのも事実でございます。それから、災害関連死につきましては、県が発表するということになっており、県との情報発信の調整も行った経緯がございます。そういったこともありまして、4日の17時の発表となりました。これが早かったか遅かったかというのはいろいろな考え方があるかと思いますが、今回、ご意見をいただいておりますので、今後の情報の出し方の参考とさせていただきまして、不確実な情報等をどのように出していくのかといったことも今後検討してまいりたいと考えております。
市長:今回の経緯についてはお話しした通りですが、私もいろいろなところで災害対応を経験している中で、浜松市の場合、被災状況の報道発表についてしっかりルール化されていないということが分かりました。他の自治体では、定時の発表のような形で、前回からの変動の有無にかかわらず必ずこのタイミングで発表するというルールを設けているところも多々ありますので、そういった情報提供の仕方、ルール化については、今回の教訓を踏まえてしっかり構築していきたいと思っております。そういった中で、どこまでどういった情報を出せるのかというのは、先ほどもありました通り、ご遺族の意向確認や県との調整等で、行方不明者としてしか出せないのか、被害者として出すのかとかといったタイミング・時点のずれ等は出てこようかとは思いますが、いずれにしても、決まったタイミングで情報提供するという仕組みが重要ではないかと思っておりますので、これはしっかりさせていただくように考えております。

記者:現時点で水位が心配な河川はありますでしょうか。
危機管理監:今日から明日にかけての雨量ですが、今こちらでつかんでいる情報としては100ミリから150ミリの間くらいではないかと考えております。時間雨量としても10ミリから20ミリの間くらいと考えておりますが、こちらについては、現時点ですぐに河川氾濫が起こるような水位ではないと考えております。河川水位の状況を見ながら、避難情報等を発令していきたいと考えております。
市長:今この瞬間の水位は恐らくほぼ平常に戻っていて、天竜川などを見るとまだ濁りがありますが、水位的には今の時点では大丈夫だと考えられます。ただ、これからの予想降雨量を考えると、早めの対策が必要になってくるかと思います。

記者:引佐町渋川の土砂崩れについて、現地でお話を聞いていると、引佐地区に避難指示が出ていたものの、一番近くに開設された避難場所が井伊谷小学校で、距離が15キロメートルぐらい離れていたということでした。近くに避難場所として指定されているところがあったようなのですが、土砂災害の危険性があるということで開設はされなかったということから、なかなか遠くの避難場所まで避難できなかったという状況があったとのことです。その点について、今後改善していくのか、今の時点で考えられていることはありますでしょうか。
市長:避難先でまた被害に遭うということがあってはいけませんので、安全な場所に避難していただくということになると、どうしてもある程度距離が離れてしまっているところもあります。そういったこともありますので、雨が降りそうだから早めに逃げるといったことをしっかり情報提供していかなければ、いざ逃げるという段階になった時に逃げられないということになりかねません。そういったこともあって、今回も早め早めの情報提供をしっかりさせていただくことで対応していきたいと思っております。

記者:当然、早めに避難してもらうというのが大事になってくるとは思うのですが、雨が激しくなってきた段階だと、避難場所までの距離があると避難が難しい場合もあるかと思います。今後、近くに安全な避難場所を整備していくとかといったお考えは今のところありますでしょうか。
市長:安全で近いところに避難できる場所を確保できるのであれば、それは避難所の配置を含めて考えなければいけないと思います。ただ、一から避難所を各地域の安全な場所に整備していくというのは時間が非常にかかりますので、そこはやはりハード・ソフトの両面から住民の皆さんの命を守るということを進めざるをえないと思っております。

記者:道路の被害を見ますと、まだ結構な数の片側・全面通行止めが起きていると思います。恐らく天竜区で多発していると思うのですが、このことについてどういった対応をどんなスピード感で進めていきたいとお考えでしょうか。
市長:基本的に孤立集落のようなものは発生していないことを確認しておりまして、何らかの形で行き来はできるようになっているという状況です。ただ、本当に遠くを迂回してもらうといったことにもなっておりますので、できるだけ速やかに、片側・全面通行止め箇所については復旧していきたいと思っております。
危機管理監:152号線につきましても、秋葉トンネルの北側部分を通行止めにしているのですが、対岸の方に迂回路として車を回すような措置を行うことで対応しております。まずは、しっかりと迂回をしてもらうという中で、優先順位をつけながら通行止め箇所の解消に努めてまいりたいと思っております。
市長:応急対応はしっかりやりますし、本格的な復旧もこれから進めていきます。ただ、この瞬間ということで言いますと、二次災害の危険もまだ残っている中、もう少し時間をいただかないと本格的な復旧作業には取りかかれないような箇所もあるというのはご理解いただければと思います。

鈴木康友前市長の山梨県顧問就任について

記者:先日、鈴木康友前市長が山梨県の顧問に就任されたと発表がありました。浜松市と山梨県は、これまでも共同宣言をはじめいろいろな取り組みをされていたと思うのですが、今後、市長が考える山梨県との連携のあり方とか関係性について、思いがありましたらお伺いできますでしょうか。
市長:浜松市は山梨県と幸福循環地域連携に関する共同宣言を令和3年に発表しておりまして、10項目で連携を進めております。とりわけ、スタートアップやものづくり産業振興、観光シティプロモーションなど、我々に知見がある項目や、また、山梨でも今一生懸命取り組まれているような項目も多々ありまして、いろいろな面で協力・協調できるところはありますし、また、お互い切磋琢磨すべきところは切磋琢磨してということで、今回はそのつなぎを鈴木康友前市長にしていただけるのだろうと思っております。山梨県はお隣でありますし、せっかくの機会ですので、しっかり連携し、また競い合って連携項目について伸ばしていけたらと思っております。

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