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更新日:2023年12月1日

市長コラム(2019年9月)

ごみ減量は1人ひとりの努力

広報はままつ今月号の特集は、ごみ減量です。ごみ減量は浜松市が力を入れている施策の1つです。

ごみ減量が必要な理由は2つあります。1つは、ごみ処理に膨大なコストがかかることです。詳細は省略しますが、ごみ処理の焼却プラントは、造るのに数百億円もかかる上、毎日高温で燃やすので、十数年たてば炉が傷んできて、大規模改修が必要となります。毎年の維持費にも多額の費用が必要です。このようにごみ処理には、膨大な税金が使われていますが、「ごみ処理」は何の価値も生み出しません。この費用を減らすことができれば、教育や福祉など、市民生活のためにもっと有効に税金を使うことができます。これが理由の1つ。

2つ目は、ごみを減らすことによって、環境への負担を減らし、地球環境の保全に貢献できることです。
最近「SDGs(エスディージーズ)」という言葉を耳にすることがありませんか?これは国連で決議された持続可能な開発目標のことであり、世界中の人々が、目標達成に向けて、努力することになっています。中でもごみ減量による環境保全への貢献は、私たちが行うことのできる最も身近な取り組みです。

ごみ減量でお願いしたいのは、生ごみの水切りと雑紙の分別・資源化です。家庭ごみの35%が生ごみ、30%が紙ごみであり、これらを削減することは、ごみ減量に大きく貢献します。生ごみについては、80%が水分ですので、これをひと絞りするだけで、10%は軽くなりますし、燃えやすくなるので、処理が効率化できます。紙ごみについては、およそ8%が雑紙と呼ばれるリサイクル可能なごみですので、これを分別して資源ごみに回していただくだけでごみの減量ができます。

食品ロスの削減も大きな課題です。日本では、年間2759万トンの食品廃棄物が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は643万トンにもなります。これは、飢餓に苦しむ人々に向けた世界全体の食糧援助量、年間およそ380万トンの1.7倍にも相当します。また、食品ロスを国民一人当たりに換算すると、お茶碗1杯分(およそ139g)の食べものが、毎日捨てられていることになります。私たちはこんな「もったいない」ことをしているのです。ぜひ食品を賢く消費して、ロスをなくしましょう。

浜松市では、「TABETE(タべテ)」という食品ロス削減アプリを開発したコークッキングというベンチャー企業と連携協定を結び、食品ロス削減の実証実験に取り組みます。効果のあることは、今後も積極的に取り入れてまいります。
市民の皆さんには、1人ひとりの小さな努力が大きな効果を生むごみ減量に、ぜひご協力をお願い申し上げます。

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浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

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