更新日：2023年12月1日

市長コラム（2019年7月）

パラリンピックにご協力ください！

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まで、いよいよ残すところ1年余りとなりました。1964年の前回大会では、東海道新幹線や東名高速道路などのインフラ整備に力を入れ、その後の高度成長の起爆剤となりました。今回のオリンピック・パラリンピックもさまざまな波及効果を期待して、国も自治体も準備に余念がありません。

競技会場となる自治体を除けば、多くの市町で力を入れているのが、事前キャンプの受け入れです。海外の選手や関係者が、一定期間滞在してくれる事前キャンプは、地域の活性化や子供たちの教育など、さまざまな効果を期待できます。さらに一過性ではない、大会後の息の長い交流を視野に入れ、国は今回、ホストタウン（オリンピック）、共生社会ホストタウン（パラリンピック）という制度を設け、後押しをしてくれています。

浜松市は、多くの日系ブラジル人が暮らしていること、長年にわたりブラジルとの交流を行ってきたこと、ブラジル総領事館があることなど、ブラジルとの関係が大変強いことから、ブラジルのホストタウン、共生社会ホストタウンに登録いただきました。その結果オリンピックでは、柔道など、複数の競技の事前キャンプが予定されていますし、パラリンピックは、全競技の選手が浜松で事前キャンプを行うことになりました。

特にパラリンピック全競技の受け入れをすることは、これまで実施した例がなく、国の関係機関も大変注目してくれています。そこで市としては、オール浜松でこの事業に取り組むため、ブラジルホストタウン推進浜松市民会議を設立し、広く市民や市民団体、関係機関へ協力をお願いしています。この取り組みが成功すれば、これまで市が進めてきた多文化共生の進化はもちろんのこと、障がいのあるなしに関わらず、すべての人が活躍できるユニバーサル社会の構築に、大きく貢献してくれるものと思います。

成功の鍵は、ハード、ソフト両面からの周到な準備です。競技施設、宿泊施設など、関連施設のユニバーサルデザイン化はもちろんのこと、重要なのはソフト面での受け入れを万全なものにすることです。

特にさまざまな障がいのある選手の皆さんが来られますので、お世話をする数多くのボランティアが必要となります。市では1000人のボランティアが必要と見込んでいますが、現在募集に苦戦をしています。私どもの努力不足だと思いますので、今後募集期間を延長し、さらに周知に力を入れてまいります。またとない貴重な機会ですので、我こそと思われる人は、ぜひ奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

ボランティア募集

Torcida BRASIL（トルシーダ ブラジル）
“ブラジル応援団“
応募・詳細は市ホームページで

スポーツ振興課
TEL 053-457-2421