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更新日:2023年12月1日

市長コラム(2019年4月)

70歳現役都市宣言

男性の平均寿命が、70歳を超えたのは、1970年代でした。当時よくテレビで見ていた「サザエさん」のお父さんの磯野波平さんは、髪の毛も薄く、ずいぶん歳をとっているように見えましたが、年齢は54歳の設定です。その頃の感覚では、60歳まで働いて、引退したら10年くらい余生を楽しむというのが一般的だったと思います。しかし、今や人生80年時代から、まもなく人生100年時代が到来すると言われています。

現に、2017年の女性の平均寿命は87.26歳、男性の平均寿命は81.09歳です。女性は90歳到達目前です。これだけ寿命が延びているのに、社会の仕組みは昔とあまり変わってないように感じます。定年もおおむね60歳であり、現役を退いてから20年から30年くらい、人によってはそれ以上生きていかなければなりません。

あるシンクタンクの理事長が、「日本は今後労働力人口が急激に減って大変だと言われているが、それは労働力を60歳までにしているからだ。仮に75歳までを労働力人口と仮定すれば、先進国の中で一番労働力が豊富な国になる」とおっしゃっていました。

その時感じたのは、さすがに75歳になると、個人差が出てきて難しいけれど、70歳ならほとんどの人が元気でいらっしゃるので、まずは70歳を目指したらどうかということでした。

現在平均寿命より重要な指標とされるのが、健康寿命です。健康寿命は、介護のお世話になどならず、健康でいられる期間のことです。2010年から厚生労働省が、3年に一度、規模の大きな都市を対象に調査していますが、浜松市は、2010年、2013年、2016年、3期連続で、男女とも1位でした。大きな都市の比較で1位ですから、実質日本一といっても過言ではないと思います。ちなみに2016年は、女性が76.19歳、男性が73.19歳でした。

こうした結果からも、70歳までは十分現役で活動できます。そこで、意欲さえあれば、さまざまな分野で活躍できる社会をつくりたいと思い、浜松商工会議所、シルバー人材センター、社会福祉協議会と共同で、「70歳現役都市・浜松」宣言をさせていただきました。

今後、これらの団体と共同で、3つの柱のもと、さまざまな事業に取り組んでまいります。1つは就労環境整備です。就労意欲のある人は、70歳くらいまでは働くことのできる環境を構築したいと思います。2つ目は、社会参加支援です。仕事は引退したけど、地域でのボランティア活動など、社会活動に参加したいという意欲をお持ちの人のための支援です。そして3つ目は、健康増進です。健康寿命をさらに延伸して、いつまでも元気でいられるための取り組みです。

これら3つの柱のもとに、今年度から関連事業を予算化して取り組みを始めます。今後、さらに環境を整えてまいりますので、ぜひ市民の皆さまには、いつまでも健康でご活躍いただきたいと思います。

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