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更新日:2023年12月1日
いよいよ11月9日(金曜日)~25日(日曜日)の日程で、節目の第10回浜松国際ピアノコンクールが開催されます。
市政80周年を記念して、「音楽のまちづくり」の象徴的事業として始まった浜松国際ピアノコンクールは、日本を代表するコンクールへと成長しました。
日本国内には、他にもさまざまなピアノコンクールがありますが、世界的なピアノ製造の街である浜松は、コンクール開催に最も適した街だと思います。浜松発祥で、今でも本社を置くヤマハとカワイは、アメリカのスタインウェイとともに、世界三大ピアノメーカーと言われていますし、この2社以外にも、東洋ピアノ、クロイツェルピアノなどの個性的なメーカーもあります。また電子ピアノの分野も加えれば、ヤマハ、カワイに加え、ローランドがあります。
このように浜松は、ピアノの製造拠点として、世界の中でも圧倒的存在感があります。従ってピアノコンクールの開催地として、浜松ほどふさわしい街はありません。
浜松国際ピアノコンクールを、世界的なコンクールに育てていただいたという点で、忘れることができないのは、故中村紘子先生の功績です。中村先生は、第3回から第7回まで、実に5回のコンクールの審査委員長をお務めいただきましたが、アジアで初めて国際音楽コンクール世界連盟への加盟にご尽力いただくなど、「ピアコン中興の祖」と言っても過言ではありません。
そして中村先生の後任として、第8、9回は、パリを拠点に活躍されている海老彰子先生に審査委員長をお務めいただき、間近に迫った第10回は、ロンドンを拠点に活躍されている小川典子先生に審査委員長をお務めいただきます。
浜松のコンクールの特徴は、若手ピアニストの登竜門になっていることです。ショパンコンクールで優勝したラファウ・ブレハッチ(ポーランド)やチョ・ソンジン(韓国)、チャイコフスキーコンクールで優勝した上原彩子(日本)など、浜松のコンクールで上位入賞した後、国際的に著名なコンクールで優勝や上位入賞を果たし、世界で活躍しているピアニストは枚挙にいとまがありません。
またご存じのように、昨年は作家の恩田陸さんが、浜松国際ピアノコンクールを題材に書き上げた「蜜蜂と遠雷」が直木賞を受賞し、ベストセラーとなったことで、小説とともにコンクール自体も一躍脚光を浴びました。
第10回大会も、レベルの高い演奏者が数多く参加しているとの報告もいただいています。新たなヒーローが生まれることは間違いありません。市民の皆さまには、さまざまな立場で、コンクールを大いに盛り上げていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
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