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更新日:2023年12月1日

市長コラム(平成30年3月)

浜松城と出世の街

昨年は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」で浜松全体が大いに盛り上がりました。大河ドラマ館は、最終的に78万人が来場し、近年のドラマ館では第2位の記録を達成しましたし、龍潭寺などのゆかりの地も多くの観光客で賑わいました。結果的に大きな経済波及効果がもたらされただけでなく、浜松には「歴史」の魅力もあるというレガシー(遺産)を得ることができました。今後はこのレガシーを、地域の活性化に生かしていきたいと思います。

既に市内のお城に好影響が出ています。「発見!ニッポン城めぐり」という人気アプリの中で、毎年実施している全国3000城を対象にした入場者ランキングで、トップ300に浜松の6城がランクインしました【浜松城(13位)、井伊谷城(88位)、二俣城(162位)、高根城(169位)、鳥羽山城(183位)、三岳城(278位)】。一つの地域に6城も入ったのは全国最多で、特に浜松城は、大坂城、岐阜城、岡崎城などの名だたる名城を抑えて、昨年の54位から一気に13位に急上昇しました。浜松は「お城の街」と言っても過言ではありません。

市長就任以降、市民の皆さんからの要望もあり、浜松城を活用したシティプロモーションに取り組んで参りました。しかし残念ながら、天守閣自体は昭和33年に再建されたもので、土台となっている野面積みの石垣以外は、歴史的価値はありません。そこでハードの城郭ではなく、「出世城」という名前に秘められたエピソードを活用したソフト施策を中心にPRに努めました。

ご存じの通り、家康公は29歳から45歳までの17年間、浜松を拠点に甲斐や駿河を平定しました。結果、この地で五万石の小大名から百万石の大大名にまで飛躍をし、天下統一の礎を築きました。また江戸時代には、代々の城主が、老中などの幕府の要職に栄転をしました。現代でいえば、浜松支店長を務めたサラリーマンの方が、東京の本社へ戻って役員に昇進するようなものです。さらに明治以降も、次々と世界的経営者が生まれたことから、浜松は「出世運」に満ちた地であるということで「出世の街」をアピールして参りました。浜松のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」も、この流れの中から生まれたものです。

こうしたこれまでの取り組みが、昨年の大河ドラマで花開き、加速されたのではないかと思います。いよいよJR6社が静岡県を大々的に盛り上げてくれるデスティネーションキャンペーンも始まります。大河ドラマで培ったレガシーを、引き続き観光やシティプロモーションに生かして参ります。

2018年3月

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