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更新日:2023年12月1日
先日、遠州地方の織物組合4団体(遠州織物工業協同組合、天龍社織物工業協同組合、浜松織物協同組合、浜松広巾織物産元協同組合)の皆さんが、伝統ある「遠州織物」を地域団体商標に登録したという報告にお越しくださいました。
私は大変感慨深く話をお伺いしました。実は、この地域団体商標というしくみを導入するための商標法改正の時、私は衆議院議員で経済産業委員会の理事を務めており、法案審議の責任者でした。改正内容は、地域名と普通名詞を組み合わせた名称を、商標として登録可能にするというもの(それまでは登録できなかった種類の商標を、公的な団体の申請に限り認めるというもの)で、地域の特産品や名産品を保護し、地域産業を活性化させようというのが改正目的でした。
法案審議にあたっては、いくつかの例を挙げて議論したのですが、その一つが三ヶ日みかんでした。自分の故郷の特産品がシンボルとして話題になったのですから、妙に誇らしく思ったことを覚えています。もちろん制度成立後、三ヶ日みかんは地域団体商標として登録されました。また当時、遠州灘で獲れる天然のとらふぐを地域の特産品にしようという動きがあったので、遠州灘天然とらふぐとして地域団体商標に登録することを提案し、こちらも登録されました。
その後、登録があった三方原馬鈴薯に続き、浜松では遠州織物が4件目だと思います。登録を機に、遠州の伝統ある繊維産業が活性化されることを期待しています。
自動車リサイクル法という法律も思い出深い法律です。容器包装リサイクル法、家電リサイクル法などに続く最後の大物リサイクル法でした。巨額のリサイクル料金が動く複雑な制度の新設ですから、細部にわたり議論をしました。与野党対立法案ではありませんが、論点が数多くあったので、時間をかけて議論を進めました。最後は付帯決議という、法律運用にあたっての注意点を書き添えて成立させたと記憶しています。この法律施行後、自動車のリサイクルは進み、今では国産メーカーのリサイクル率は90%をはるかに超えています。
この他にも、私はエネルギーや中小企業関連など、産業や生活を支える数多くの法律を手がけました。
国会のテレビ中継では、予算委員会などで、対立法案をめぐって与野党が華々しく対決姿勢を見せていますが、多くの法律は、テレビも入らないところで、地道でまじめな議論が進められています。こうしてつくられた法律が、人々の生活や産業を支えているということも知っておいていただくと幸いです。
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