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更新日:2023年12月1日
今月号の特集は、第3次浜松市教育総合計画の取り組み状況です。
私は市長就任以来「こども第一主義」を掲げ、教育に力を注いで参りました。義務教育では、できる限りきめ細かな指導が可能となるように、少人数学級編成を目指し、35人学級に加え、小学校1、2年生の30人学級を実現しました。そのため、各種の「支援員」と呼ばれる教員をサポートする人材の加配を、市の予算で行って参りました。今後も、できるだけ予算を投じ、教育環境の向上を目指したいと考えております。
一方、子供たちの持っている個性豊かな才能を育てるため、大学などの協力を得て、さまざまな課外授業も実施しています。例えば理系の才能を伸ばすダヴィンチキッズプロジェクトやITキッズプロジェクトなどです。今後もこうした子供の才能を伸ばす取り組みを充実させたいと考えています。
教育を充実していく中で、子供たちに最も身に着けてもらいたい能力は、環境の変化に対応しながら、力強く生きていく「生きる力」です。
これからの子供たちが生きていく時代は、数百年に一度の劇的な変化の時代です。現在、第四次産業革命が進行しており、これまでの常識が通用しない世の中が到来すると言われています。
シンギュラリティ(技術的特異点)という、AI(人工知能)が、人間の知能を超えると予測されているのが、2045年ですが、これはたった28年後のことです。今、10代を迎えている子供たちが、ちょうど働き盛りの頃です。
こうした中、今後AIの発達で、今ある職業の半数以上が消えてなくなると言われています。既に、囲碁や将棋の世界では、プロが人工知能に負けるという事態が起こっています。AIは日進月歩で高度化しており、人間が、コンピューターに勝てない時代が、そこまでやってきています。
AIが進歩すると、弁護士や公認会計士、税理士などの高度な職業も、AIにとって代わられる可能性があります。こうした分野は、膨大な知識やデータから、適切な回答を導き出さなければなりませんが、これはAIが最も得意とする分野だからです。自動運転が普及すれば、バス、トラック、タクシーなどのドライバーの仕事もなくなるかもしれません。
一方、経営であるとか、カウンセリング、教員のように、心理的な判断などを求められる職業や芸術家などは残るであろうと言われています。
いずれにせよ、劇的な変化をとげるこれからの時代を生き抜いていくためには、環境の変化に対応できる、柔軟でタフな精神力が必要となります。そこで、子供たちに、そうした「生きる力」「生き抜く力」を身につけてもらうような教育を、今後も実践していきたいと思います。
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