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更新日:2023年12月1日

市長コラム(平成28年12月)

いよいよ大河ドラマがスタート

いよいよ来年1月より、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」が始まります。引佐地域を中心に、浜松全体が大いに盛り上がることを期待しています。

井伊直虎公が大河ドラマの主人公に決定してから、多くの首長から「浜松市は、どうやって大河ドラマを誘致したんですか?」と尋ねられるようになりました。全国の自治体では、大河ドラマをめぐって、し烈な誘致合戦が繰り広げられています。中には、何年も陳情を続けているという自治体もあります。

実は私たちも、昨年の「家康公400年記念事業」を実施するに当たり、川勝知事を先頭に、関連する自治体の首長や経済界の皆さんと大陳情団を結成し、大挙してNHKへ乗り込み、家康公を大河ドラマで取り上げてくれるようにお願いをしました。しかし結果は全くダメでした。

逆に今回の直虎公の場合は、大掛かりな陳情など全くしませんでしたが、いつの間にか放映が決まっていました。

強いて言えば、引佐地域の皆さんが、長年にわたり直虎公の偉業やストーリーを、大切に守り続けていたことが決め手となりました。その直虎秘話がNHK側に伝わり、ドラマの制作方針にピタリはまったというのが真相のようです。

いずれにせよ、浜松市にとっては大変な好機が訪れたわけですから、このチャンスを地域の活性化に生かしていかなければなりません。

引佐地域をはじめ、直虎公ゆかりの地を盛り上げるのはもちろんですが「湖北五山」や「出世の街 浜松」など、市がこれまで力を入れてきた取り組みの中に、直虎公と深く関わるものがありますので、こうした関連事業を、この機会に活性化させていきたいと思います。

例えば「湖北五山」ですが、五山のひとつである龍潭寺が、直虎公の菩提寺として脚光を浴びているので、龍潭寺だけでなく、湖北五山全体を巡る旅をもっとPRすれば、他のお寺も観光スポットとして生かされるはずです。

また「出世の街 浜松」の取り組みでは、家康公が浜松の城主時代に大きく飛躍をし、ここで天下統一の礎を築いたこと。また、江戸時代には、代々の城主が江戸へのぼって出世したことから、縁起のいい土地として、浜松を出世の街として売り出しています。

直虎公が育てた直政公も、家康公に仕官してから大活躍をし、後に彦根35万石の大名となる井伊家繁栄の礎を築いたわけですから、まさに直政公こそ「出世の街・浜松」の体現者と言えます。

こうして考えていくと、大河ドラマに関連付けて、さまざまな波及効果が期待できます。皆さんもいろいろな見方で、番組をご覧いただくと、より一層楽しくなるかもしれません。ぜひお試しください。

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